第二回  若の暴走と海の主
  2001年 2月9日


リベンジ。
こんな言葉が流行ったのはいつだっただろう。

前回の釣果に納得がいかない零八の独断で
今回は豊浜新港まで足を伸ばすこととなった。
零八バクハツの予感か。

今回はマネージャー海老松が同行し、
5人での車内は前回に増して悪乗り、箱乗り状態である。

白   「今日こそエンガワ釣るぞ!」
零八  「おまえエンガワって何かわかってるのか。」
海老松 「私はアジの開きがいい。」
舟券  「トビウオっておいしいんだよね。」

会話の内容は相変わらずである。

車から降りると、若がランタンに火をつけて男っぷりを見せる。
いつもどおり落ち着いた物腰で準備をする零八からは
静かな闘志が感じられた。

しかし、最初に釣り上げたのは
正月に実家から持ってきたファミリー竿を
オールマイティーな竿と信じ込む舟券であった。

続いては若が釣り上げ、気を良くして糸を垂らす。

若  「しまった、根がかりした。
    …いや、魚だ。」

クールな皮肉とともに、ひとまわり大きな魚を釣り上げる。
さらに気を良くした若は喉を鳴らしていいちこをあおる。
他の者も負けじと糸を垂らす。

若  「ヒャーッヒャッヒャッヒャ。」

現実ではありえない笑い声をあげる若。

舟券 「あの笑いを止めてやる。」

その数分後、何かを釣り上げランタンのもとへ戻ってきた舟券。
しかし、その糸の先にいるのは握りこぶし大のカニ
脱皮したてか軟らかく、不気味に毛の生えたこのカニには
ただならぬ雰囲気が漂っていた。

その数十分後、オールマイティー竿のガイドが折れる。
怪しく横歩きするカニ。下手の横好きの舟券。
若の笑いを止めるために若の竿を借りることとなる。

さらにその数十分後、今度はあろうことか若の竿を折ってしまう。
ある意味、若の笑いは止まったと言う。

結局この日は若の一人勝ち。
明け方、海老松の入れたコーヒーを飲んで釣り場を後にした。

復讐に燃えていた零八は、…次回に期待。

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