強風と海釣りは相性が悪い。
どれくらい悪いかと言うと、カキ氷と扇風機ぐらい悪い。
この日、たらふく焼肉を食べて目的地に到着したが、
車を降りたとたんその熱量の半分を失った。
風が強い>寒い>帰りたい
我々の頭の中にこんな思いがちらつき始めた矢先だった。
白 「よーし、釣るぞー。」
釣りバカである。
結局、寒さに耐えながら服を着込み、
カイロを背中に貼り体感温度を3℃ほど高め、
釣り場に向かった。
零八 「浅っ!」
見事なまでの引き潮である。
他に釣り人はいない。しかも強風。もとい暴風。
この時点でやる気があるのは釣りバカ一人であった。
みんなが置き竿で酒をあおる中、一人底を探り続ける白。
海の神様も哀れに思ったのか、ついに白が一匹目を釣り上げる。
魚がいたのか、という感じである。
魚がいるとわかったため、一同重い腰を上げる。
しかし、乗りやすい性格の白の勢いは止まらず、
二匹目、三匹目と立て続けに釣り上げる。
他のメンバーもぼちぼち釣れ始めたがいまいち勢いに乗れない。
白 「今日の釣り頭はいただきだな。」
釣りバカがそううそぶき始めた時である。
若と舟券の視界を巨大な流れ星が横切ったのである。
しかし、そんなことは一瞬で忘れてしまった。
今回は、幼少から父に釣りのスパルタ教育を受けたと言う、
よくキャラの立った助っ人、Dr.キヨも来ていたが、
一人果敢に投げ釣りにこだわっていた彼も
いまいち釣果が上がらずにいた。
そんな中、舟券の様子が急変する。
舟券 「根がかりっぽいのにリールがまける。」
前回の若のお株を奪うリアクションとともに
今日一番の大物を釣り上げた。
満面の笑顔で記念撮影する舟券の横で悔しがる白、
演出としては申し分ない。
結局この日はこれ以降ほとんど釣れず、
横綱で朝食をとり帰路についたのであった。