第五回 さよなら零八また会う日まで
2001年 3月23日


この日も、我々はいつもどおりテーマソングを口ずさみながら
釣り場に向かって車をとばしていた。

しかし、今回はいつもとは違う。
この釣行を境に零八としばしのお別れとなる。
零八はこの春から、とある事情により静岡県西部のある街で
「あんきも静岡支部(会員1名)」として活動することが決まっていた。

零八との思い出がよみがえる。


彼と初めて会った日。
よく晴れた日だった。


……うーん、懐かしいなぁ。

そんなわけで一同釣り始める。

前回に引き続き魚に縁がない白が、今回は赤ナマコを釣り上げる。
他のメンバーも根がかりと格闘しながらもなんとか釣果を上げる。
それにしても根がかりが多い日だ。

結局、この特別な日に特別な釣果を上げられないまま朝を迎えた。

ちょうど我々の前を2隻の船が通っていく。
そして、沈めてあったらしき網で魚をかっさらいながら。
我々の失った仕掛けとともに…

やる気を失いかけた我々の目に入ってきたのは
静けさの中でひときわ盛り上がっている半径3m程度の水面。

その正体はボラの群れであった。
かつて白が碧南で遭遇し釣る気も失せたと言う代物だ。

しかし、既に壊れかけの白はともかく、なんとDr.キヨまでもが
移動するボラの群れめがけて連投を始めた。
活発に移動する群れを追いかけながら、ひたすら連投する姿は、
周りから見たら滑稽、他の釣り人から見たら迷惑そのものであった。

もはやボラに盛り上がるしかないメンバー一同。
そして、その期待が届いたのかDr.キヨの針がボラをとらえる。
やはり彼の力は未知数だ。

近くにいたおじさんの話によると、

「この辺りのボラは刺身にして美味しく食べられる。」

らしい。
それを聞いた我々は速やかにボラを海にかえし帰路についた。

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