第八回 足が多くて墨を吐くもの 前編
2001年 7月6日


ある夜のこと。

ピンポーン

舟券 「はい」
男  「宅急便です」

ガチャ

舟券 「御苦労様です」
男  「じゃあ、ここに印鑑お願いします」

男  「あ、釣りするんですか」
舟券 「あぁ、この竿ですか。たまにですけど(嘘)」
男  「今、豊浜ではイカがあがりますよ」

こうしてあんきもはイカ釣りに向かうこととなった。

二日ほど前から雨の予報が出ていたが、
昼過ぎにはその予報も覆り、出発するころには
天気もかなり回復し、安心して海に向かうことができた。
もっとも、独自のルートで
「豊浜の堤防はイカのスミで真っ黒」
との情報を仕入れた白は、前日から行く気満々だったが。

豊浜に到着したのは深夜12時前。
ちょうど干潮に加えて、やたら風が強い。
雨こそ降りそうにないが、そうとう悪いコンディションだ。
気を取り直して準備を始めた時点で、
白と舟券は、本気でイカを狙っているのが自分達だけであることに気付く。
今回は他に、若、Dr.キヨ、Barと、白の友人(仮にGuyとしておこう)がいたが、
みんな普通に投げ用の準備をしている。

各自思い思いに釣り始めたが、
投げ組は強風と根掛かりでそうとう苦戦している。
一方イカ組も、風に加え、もともと餌木(イカ釣りのルアー)の使い方を
ろくにしらないため、負けずに苦戦している。
そして悲劇は起こった。

白  「うわっ、しまった」

白が根掛かりを起こして餌木を失ってしまった。

白  「終わった…」

がっくりと肩を落とす白。
あれだけイカ一直線だったにも関わらず、
白はなぜか餌木をひとつしか持っていなかった。

そして悲劇は繰り返される。

舟券 「うわっ、俺も!?」

数分後の出来事だった。

結局ろくなことがないまま朝が近付いていた。

白  「もう場所変えて内海にでも行く?」
Bar 「それでもいいんじゃない」
舟券 「……」
若  「僕も行ってもいいよ」
舟券 「……」
Guy 「ZZZ」
舟券 「なんだこれ!!」

続く

釣り紀行へ

あんきもtopへ