ある夜のこと。
ピンポーン
舟券 「はい」
男 「宅急便です」
ガチャ
舟券 「御苦労様です」
男 「じゃあ、ここに印鑑お願いします」
男 「あ、釣りするんですか」
舟券 「あぁ、この竿ですか。たまにですけど(嘘)」
男 「今、豊浜ではイカがあがりますよ」
こうしてあんきもはイカ釣りに向かうこととなった。
二日ほど前から雨の予報が出ていたが、
昼過ぎにはその予報も覆り、出発するころには
天気もかなり回復し、安心して海に向かうことができた。
もっとも、独自のルートで
「豊浜の堤防はイカのスミで真っ黒」
との情報を仕入れた白は、前日から行く気満々だったが。
豊浜に到着したのは深夜12時前。
ちょうど干潮に加えて、やたら風が強い。
雨こそ降りそうにないが、そうとう悪いコンディションだ。
気を取り直して準備を始めた時点で、
白と舟券は、本気でイカを狙っているのが自分達だけであることに気付く。
今回は他に、若、Dr.キヨ、Barと、白の友人(仮にGuyとしておこう)がいたが、
みんな普通に投げ用の準備をしている。
各自思い思いに釣り始めたが、
投げ組は強風と根掛かりでそうとう苦戦している。
一方イカ組も、風に加え、もともと餌木(イカ釣りのルアー)の使い方を
ろくにしらないため、負けずに苦戦している。
そして悲劇は起こった。
白 「うわっ、しまった」
白が根掛かりを起こして餌木を失ってしまった。
白 「終わった…」
がっくりと肩を落とす白。
あれだけイカ一直線だったにも関わらず、
白はなぜか餌木をひとつしか持っていなかった。
そして悲劇は繰り返される。
舟券 「うわっ、俺も!?」
数分後の出来事だった。
結局ろくなことがないまま朝が近付いていた。
白 「もう場所変えて内海にでも行く?」
Bar 「それでもいいんじゃない」
舟券 「……」
若 「僕も行ってもいいよ」
舟券 「……」
Guy 「ZZZ」
舟券 「なんだこれ!!」