病棟実習(ポリクリ=正式にはポリクリニーク、多くの科を回るクリニカル・クラークシップのこと)の開始に伴ってあれこれと伏せるべき事柄も出てまいりましたため、2005年以降の雑記はぼかし・日付の入れ替え・その他もろもろの手法を取り込むことにいたしました。
このため完全に事実と一致しない表現も含まれます事を、あらかじめご了承ください(でっち上げはしませんが)。
2005年9月20日
ご記憶の方もいると思いますが、筆記試験は出来たのに年齢を理由に不合格にされた、これは不当である、として群大を提訴した女性がいます。55歳女性、「不合格の理由を問い合わせると「総合的に判断した」との回答があり、それでも納得できず食い下がると、担当者は「個人的な見解」とした上で、年齢が理由だったことをほのめかした(All about記事から引用)のが理由だそうです。
年齢制限の有無についてですが、現時点で最高齢の合格者は合格時点で40代後半(学士編入、薬学系)。これを見て年齢制限されているかどうかを考えるのは、読者諸氏のご判断に任せるとしましょう。
それよりもこの方の場合、年齢以外の点に一つ、落とし穴があります。
それは「父の死をきっかけに、医学部を目指した」という受験動機です。
提訴された方は一般入学を希望されていたわけですが、一般入学試験であっても、学士編入試験であっても、面接時の回答には本人の年齢が考慮されると見て良いでしょう。大人には大人のストーリーで勝負する事を求めているわけですが、上記理由はこちらでも触れている「こんなベタなストーリーで勝負したら、アウト」を地で行っちゃってます。
本番で口にしたとしたら……アウトになってもおかしくありません。
実情はどうたったのか、それも裁判の場で説明されていく事ですから、あとは裁判の成り行きを見守るとしましょう。
……ところで、「面接で他の受験生より高いレベルを求められるのは、年齢差別だ!」という声も出そうですが、これについては差別じゃないと思いますね。
目の前に明らかに中年と判る人物がいた場合、彼または彼女に18歳の少年と同じ「青い」答を期待する人は少数派。面接を受ける人間は言うなれば『人間性』を売ってるわけですし、ここはやはり、面接官と言う買い手が満足する回答をひねり出す必要があります。
ここでもまた、顧客満足を考えねばならんわけです。
ちなみに当方が少数派に出くわした場合、どうするかというと……中年に向かって『青年の主張』を求める人については、敬して遠ざけたい人物リストのトップに載せるに留めています(いくら当方の面の皮が厚くとも、気恥ずかしくて出来ない事はありますし、今後もそんな事につき合わされるのは勘弁して欲しいですよ^^;)。
2005年9月11日
ポリクリもようやく折り返し地点。
座学とポリクリの差といえば、座学が「大学のお勉強」であるのに対して(注:あくまでも講義でしかない)、ポリクリはOJTつまりOn the Job Trainingと等価だという事です。
といっても、学生がこれを自覚しているかと言えば、必ずしもそうではありませんし、また「給料払ってないんだから、あとどうなっても本人の責任だし、叱る義理も無い」と明言して放置する先生もいたりします。
まあ確かにそうですな、教官は成績つければいいんであって、その結果もう1年やるかどうかは学生本人の問題。臨床の医師は漏れなく忙しいので、そこまで構ってもいられないでしょう。
しかし「やる気の無い学生はいてもらっても邪魔なだけ、だから合格ぎりぎりの成績で追い出す。後日、成績証明書にCが並んで苦労するのは本人だ」という某他大教官に比べれば、落第もありという態度を明確にしている教官はずいぶん、親切と言う気もします。
そしてもう一つ、教官および医師の熱意を感じるのは、多忙なはずの臨床医であるにもかかわらず、しかるべき質問を投げればしかるべき回答が戻って来る事です。このへんは分野を問わず、技術系共通の性格かなとも思います。
ついでに、「勉強する気無いんですけど〜、え〜、知ってなきゃいけないんですか?じゃ、教えてくださいよ」式の態度でいる学生は適当にすっぽかされるのも、共通した態度のように思えます(ま、どこ行っても教えてクンは論外って事でしょう)。
お人好しが多い(よなあ、どう考えても)医師であっても、教えてクンは生ぬるくスルーするもののようです。
2005年8月15日
医師は教育熱心です。いやホント。
医学生だとばれたとたん、「これは何だと思う?」と、知識を試される事も多々あったりします。風邪でへばって受診した先で自分のレントゲンの解釈を聞かれたり(間違わなかったからいいだろう、しかし私の読みは甘かった)、腰痛で受診したときにレントゲンを見ながら「ここんところ判る?」と解説してくださったり、まあいろいろ楽しいわけです。
体調悪いときに聞かれて嬉しいか、と言う問題はあると思いますが、とりあえずそれは横におくとします。
ヒポクラテスの誓いに「書きものや講義その他あらゆる方法で私の持つ医術の知識をわが息子、わが師の息子、また医の規則にもとずき約束と誓いで結ばれている弟子どもに分かち与え」とありますが、特に意識せず、後輩に対してこれを実行しているような感がありますね。
……技術屋としては、やはりこういう雰囲気がいいと思うわけです。
2005年6月19日
手術見学中、あまりにヒマだったので描いてみた絵をアップしました。
もっと大人数でやると思っていました、とは(この手術とは別の)患者さんのご家族の弁ですが、術者と助手の二名でやってました。マイクロサージェリーですと術野も狭いですし、あんまり大人数でも仕方ないってことなんでしょう(この絵の段階ではまだマイクロが入っていません)。
……そもそも医師の数が不足しているので、これ以上は割り当てられないという現実の方が強いかもしれませんが。
2005年6月11日
サイトリニューアル。といってもデザインが変わっただけですが。
病棟実習では朝はやや早め、夕方はやや遅め(あくまでも学生の基準です)となるわけですが、当方の場合はすっかり社会人時代のリズムが戻ってしまいました。
朝は早起きして出かけ、一日中お天道様を拝まず、夜は暗くなってから帰る。これがどうやら体の奥にまで染み付いていたようで、ポリクリ開始から2週間で新スケジュールにあっさりと適応。
……なにか、人間として間違っている気がしないでもないですが、気のせいと言う事にしておきます。
2005年4月8日
ポリクリ合宿のため、皆でバス2台に分譲して草津まで旅行。
最初にこの予定を聞いたときは「合宿って?」と首を傾げたんですが、要するに修学旅行です。みんなで仲良くバスに乗って、リハビリ専門病院やハンセン病療養所を訪問して、夜は宴会です。もちろん最後の一つがメインイベントです。
ってことは、おやつは300円までですかと茶化してみたら、「僕らは500円でしたよ」と若者にツッコミをくらいました。ジェネレーションギャップを感じました(_Д_)
それはさておき。
リハ専門病院では車椅子体験などもあり(胸椎麻痺などがあったら、あれで段差を降りるのはかなり怖いような気がします)楽しく過ごしましたが、間近に迫る杉花粉でまっ黄色に染まった山だけはいただけませんでした。
ハンセン病療養所は、療養所と言っても別に伝染性疾患の方がいるわけでもなし、白衣着用は禁止ということでバスを降りました(ちなみに某教授は白衣着用で訪問し、お目玉を食らったそうです)。しかし草津と言うのは山の上にあるものですから、そこらじゅうに雪が積もっておりました。前橋はすっかり春の気候だったため軽装の者も多く、我々学生はずいぶん寒い思いをする羽目に。
ちなみに、療養所の看護師さんはフリースを着てました^^;