マッチング前の選択
どんなところに就職するか?
初期臨床研修を終了したと認められるためには、厚労省が認定した初期臨床研修指定病院に就職し、研修プログラムに参加する必要があります。
こう書くとなにやらメンド臭さそうですが、実は日本全国あっちこっちに研修指定病院はあります。有名病院でなければ絶対嫌だ!などという我侭を言わなければ、職にあぶれる心配はありません。
となると、どうやって応募先を決めていくかが問題になりますが、
- 地元で探す
出身都道府県で探す、ということです。土地勘がありますから、なにかと便利ですね。
- 県内で探す
上に同じ。6年間(4年間)の学生生活でご縁もできた土地、しかも病院の先輩医師たちによる口コミ情報も頼れます。
- 都内で探す
家族の都合で東京に戻りたい人の場合、最初から東京地域に絞り込んで活動してました。
- 先輩の口コミで探す
探せる数は減りますが、詳しい情報が入手可能です
- 友人の口コミで探す
いささかあやふやな情報になりがちですが、大学内部限定情報では大学バイアスがかかってしまいます。それを予防するためにはまあ良い方法でしょう。
- 有名病院を狙う
なんとなく耳にすることの多い、研修病院として有名なところを受験する。
- 特定分野に強いところを狙う
各病院の特色から選ぶって事ですね。
- 他の大学病院をあたる
こういう人もいます。
大学病院でじっくり研修できる、心機一転してスタートできる、大学バイアス回避可能、の3つがセットになってますから、これも良い選択です。
- 群大病院で良いので、探さない。
これもありでしょう。単願者もいました。
等の方法で応募先を探していく例が多かったようです。
当方の場合は「北は北海道から南は沖縄まで、どこでもいいです」といういいかげんさ。こうなると逆に応募可能な病院が多すぎて、どうやって選んでいくかというフォーカスがぼけてしまいがち。まずは地域で絞るか、専門分野で絞ることをお勧めします。
結局、先輩医師(外部の方含む)の口コミ、勉強会仲間の情報などを参考に専門分野で絞ってみました。
余談ですが、医学部学生の就職活動については専用就職情報サイトがなく、一般の新卒採用サイトでは募集情報の掲載がなく、就職情報誌(紙ベースです)がちょっとあるだけ、と事実上、リクナビ登場以前と同じ状態です。
これは驚かれる方も多いかもしれません。
採用試験のパターン
さて、応募先の絞込みのためにはもう一つ。試験のパターンも重要です。
なにしろ筆記試験の出来はお世辞にも良いといえないワタクシでありますからして、応募の際には「いかに筆記試験の無いところを選ぶか」も問題ではありました。
……なんだかんだ言いつつ、避けて通れなかったわけではありますが。
というわけで、そんな不埒な受験者が見た採用試験のパターンなども記録しておきます。
なお、以下はあくまでも2006年度の採用試験についての情報であることをお断りしておきます。
次年度以降はまったく別の形式になってる可能性がありますので、ご了承ください。
- 面接なし、筆記なし、実習一週間+書類提出
「一週間も一緒にいれば、一緒に働きたい人かどうか良く判るから」という理由で採用している方針だそうです。
沖縄県の中部徳州会病院がこのパターンでした。
多忙なのは目に見えてますが、居心地は良さそうな病院でした。
そして、食堂のラフテーが美味でした(食事が充実してるって、重要ですからねえ)。
類似パターンだったのは実習+セミナーで伺った庄内余目病院で、こちらは院長から勧誘のお電話をいただきました。
目指す方向性と微妙に違ってるのですが、お電話いただいてかな〜り心が揺れたのは事実です。
体力温存型の人に向いた病院だろうしなあ(忙しい事は忙しいのですが、殺人的ではないようです)。
あ、こちらもいろいろと旨い物がある土地です(特に酒が)。
- 筆記なし、面接あり、見学または実習が必須
実習または見学の直後に面接、というある意味非常にやりにくかったパターンでした。
面接だからって今更取り繕っても意味ないしな〜、というところがありましたので。
実習中に猫かぶってたら、動けませんし。
- 筆記あり、面接あり、見学または実習が必須
人気研修病院で見られるパターン。
「見に来ようともせず、風聞だけで押し寄せられても……」というのが本音でしょうか?多すぎる応募者を絞り込む条件として、「見に来るだけの熱意があるかどうか」を考慮するのは悪くないと思います。
当方は運悪く、他大学の学生さんが一ヶ月ほど研修している時期に申し込んでしまったため、見学のみで終わってしまいました(なお、こういう病院を、この状態で受験するのは博打です。絶対に就職したいなら、都合をつけてちゃんと実習に伺うべきですね)。
どこの業界も、イメージだけであっちへ揺れこっちへ動く学生への対応に工夫を凝らしているようです。
- 筆記あり、面接あり、見学・実習は不問
人気研修病院のパターンその2ってとこです。
都内国立病院もこのパターンでしたね。
受験者数のあまりの多さに、テストで示せる能力で潔く切ったという所でしょう。
ちなみに群馬大学付属病院もこのパターンですが、こちらは受験者数の問題ではないと思います。
せいぜいが「見学実習、来てくれれば大歓迎です」くらいのノリじゃないかと。
……充足率が低い地方国立大学病院は贅沢言ってられないよ、というのが本音かもしれません。
- 筆記あり、面接あり、英語面接あり
臨床留学も可能、と謳う研修病院に応募するなら、英語面接・英語筆記は避けて通れません。
USMLE Step1を先に取得しておくのも事を有利に運ぶかもしれませんが、下手な点数で合格すると泣きを見るテストですから、受験は慎重に(当方は低得点での合格が予想されたため、受験を延期しました)。
さて、次は面接についてのメモです。

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