あれは、高校二年生の時だった。

そう、高二になって、初めての登校日で、テストの日だった。

僕は、38度熱があって、それでも学校にテストを受けに行った。
(実際は、大半は保健室で寝たりしていたけど)

それから、テストも終わり、生徒会活動も終わった後に、

学校の外で教科書販売があって、熱があってフラフラのまま、列になって並んで

自分の買う番が来るまで待っていました。

そして、やっと自分の番になり、教科書を買い終えて、お釣りをもらおうとした瞬間、



チャリンチャリンチャリーン。




お釣りをもらい損ねて、辺りにばらまいてしまいました。

そこには、運の悪い事に、溝があって、さらに運の悪い事に、昨日は雨。

溝に水がいっぱい溜まってる。

そんな溝に、お金がはまっちゃいました。

だけど、僕はもうフラフラだし、溝に落ちたのも1円玉とかだったから、

もう拾わずに帰ろうと思ったら・・・



なんと!!!!!!!!!!!!



優しい優しい女の子が、汚い水の溜まった溝の中に手を突っ込んで、

1円玉を拾ってくれるではないですか!!!!!

あれは正直、ビックリしました。

落とした本人でさえ諦めたのに、全然知らない女の子が、拾ってくれるなんて。

それも、自分の手を汚してまで。

その時は、熱のせいで、何がなんだかあまり覚えてないんだけどね・・・。

後になって考えてみたら、なんて優しい子だろうなぁって思えてきた。

実際、その子の顔すら覚えてないんだよね・・・。これが・・・。

あぁあ、誰だったんだろうなぁ。同じ学年なのは確かだけど。

あの時はありがとうって言いたいよ。