悟りの地・九州
終わりなき旅
2004,8,12,〜2004,8,22
2003年8月11日
俺は日本最北端・宗谷岬に辿り着いた。
『日本で一番北にいる』
という感動は観光バスで来る連中とはわけが違う。
フェリーで32時間、下道で4日費やしてきたのだから違うのは当然だ。
それから一年後の2004年8月21日
日本最南端・佐多岬に立っていた。
俺は旅を終わらせる為にこの地にやってきた。
『学生時代にもっとも力を入れたことは?』
就職活動中によく面接官に尋ねられた。
『一人旅をしました!』
俺はいつも胸を張ってハッキリ答えた。
だが大抵の面接官はいい反応を返してこない。
『へ〜、一人気ままにブラブラ遊び歩いてきたわけか』
なんて受け取る大人も多い。
仕事に追われ、期限に追われ、ノルマに追われている社会人にとって
一人気ままに旅をするなんてどう考えてもお遊びにしか映らないわけだ。
だが俺のしている旅は九割九分辛い事の方が多い。
崖から落ちかけたこともあったし
18時間も走りっぱなしたこともあったし
寝ながら運転したこともあった。
雨や霧に遭いガチガチ震えながら走ったこともあったし
やくざに出会ったこともあった。
常に死を意識しながら旅を続けていたんだ。
でもそのお陰で煌めくような生と自然と厚意に触れて
俺は旅に出るごとに成長を実感してきた。
授業よりも恋愛よりもバイトよりもサークルよりも
旅から学んだことは質量が違いすぎる。
『学生のうちしか遊べないぞ!』
『働き出したらそんなこと出来ないぞ!』
なんて言葉を掃いて捨てるほど聞いた。
ならば最後に南を征して俺の旅を終わらそうじゃないか。
最後の旅、ゴールを目指して旅に出ようじゃないか。
だが最後になるはずの旅で、自由を謳歌するはずの旅で
俺はとてつもないことを悟ってしまったんだ。
学生最後の旅で九州を選んだことは奇跡的な巡り合わせなのかも知れない。
そんな旅の記録、どうぞご覧ください。
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