李白の漢詩をテーマにした切り絵。現在4作品公開。
画像はクリックにより拡大。

※掲載した漢詩及びその書き下し文については著作権が切れていますが、切り絵・対訳については著作権を放棄しておりませんので、その旨ご了承下さい。


〔山中與幽人對酌〕



山中にて幽人と対酌す

両人対酌して山花開く
一盃、一盃、復た一盃
我酔いて眠らんと欲す 卿且く去れ
明朝 意有らば 琴抱きて来れ

山ん中で世捨て人と酒を酌み交わす

二人で酒を酌み交わせば山の花も開く
一杯、一杯、また一杯と盃を重ねる
流石に酔って眠くなったので今日のところは帰ってチョーダイ
で、気が向いたら明日琴をもってまた来てチョーダイ
〔九日龍山飲〕



九日 竜山に飲む

九日 竜山に飲めば
黄花 逐臣を笑う
酔いては看る 風の帽を落とすを
舞いては愛す 月の人を留むるを

九月九日の節句に竜山で呑む

九月九日、竜山で酒呑めば
菊の花が私のような左遷役人にも笑いかけてくれる
酔って見やるは風で飛んでく我がシャッポ
舞って嬉しい私を引き止めてくれるお月さん
〔白鷺シ〕




白鷺シ

白鷺 秋水に下り
孤飛すること 墜つる霜の如し
心閑にして且くは未だ去らず
独り立つ沙洲の傍

白鷺

秋の水辺に下りる白鷺
霜が降りるように独り舞い降りる
心穏やかにしばらく立ち去ろうとせず
独り中洲の傍らに立っている
〔哭宣城善釀紀叟〕




宣城の善醸 紀叟を哭す

紀叟 黄泉の裏
還た応に老春を醸すべし
夜台に暁日無し
酒を沽りて何人かに与うる

宣城の名杜氏、紀叟を悼む

紀の爺さんがあの世行き
あっちでまた酒造るのか
あの世にゃ夜明けが来ないのに
その酒誰に売るんだか