東京弁

東京の人間は、自分たちの話している言葉が標準語であると信じているので、東京弁などというものが存在するとは夢にも思っていない。しかし、東京地域だけで使われ、かつ標準語ではない言葉や言い回しは、存在する。東京弁疑惑のあるいくつかの言葉を挙げてみた。

やっつたら

「俺が何々をやってたら」が、「俺が何々をやっつたら」と発音されることがある。「俺が何々って言ったら」は、「俺が何々っつったら」になる。同様に、「言ってた」が「言っつた」、「見てた」が「見つた」となることがある。標準語を話す東京の人間が特有に用いる発音と思われる。

わっか

「ひもで輪を作る」を「ひもでわっかを作る」と言う。東京弁? それとも普通の日本語か? ちなみに「人で輪を作る」というときはわっかとは言わない。

かたす

「片付ける」を「かたす」と言うのは東京弁と書物などでは言われている。本当にそうか。なお検討を要する。

燃す

「燃やす」を「燃す」と言うのは東京弁か。確証はない。

チャリ

自転車のことを「ちゃりんこ」、略して「チャリ」という。東京だけでなく、幅広い地域で使われている言葉かもしれないが、関西、中部では使わないのではないか。

歩って

「歩いて」と言うところを「歩って」と言う人がいる。もしかしたら東京ではなく、どこか関東近県の言葉かもしれない。

平気

転んだり、体をどこかにぶつけたりしたときに行なわれる「平気?」「全然平気」というやりとり。東京でしか使わないような気がするのだが、どうだろうか。一般には、「大丈夫?」「大丈夫」という。

(2005/4-)


「日本語に関するエッセイ」目次へ戻る