ヘンリー・ミラー

北回帰線

(新潮文庫)とりとめもなく様々なことが語られる。サルトルの『嘔吐』に似ているが、『嘔吐』が終盤に大きな盛り上がりがあるのに対し、こちらにはそれほどのものはない。麻薬の幻覚症状を描いたと思わせる部分が終盤に描かれるのは共通しているが・・・。ストーリー性を主眼に語られている部分、特に281ページから始まる一章などは面白い。連作小説の集合体とも取れる。(2001年3月19日)



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