◆ アメリカ旅行記・パート2 ◆

2005年3月26日〜4月2日、ロスアンジェルス滞在記(4)

★3月28日(日)・ロス3日目 ※地元で初会合


今日は「ナッツベリーファーム」という遊園地に行く予定。
仕事がある旦那さんはそこに私と娘達を放し飼いにしておこうという考え。
が、私もその合間でちぇりる(&上司サワタリ氏)とついに御対面の約束を取り付けてある。
さて、その御対面はいかに?


 ※※※※※※※  まさかのドタキャン?!  ※※※※※※※※※※

ロスに来てからの朝はいつも目覚めがいい。いつも7時起床なのだがすがすがしく起きられる。
ブラインド越しに入る光は明るく、さわやかだ。やっぱりロスの陽射しは違う。
(単に時差ぼけで朝早くに体内スイッチが入るだけとも言うが。)

が、、今朝は違った。なんか薄暗い。あれ?まだ朝じゃない??
時計を見ると、後少しで7時。なーーんだ、やっぱり朝じゃないか。でもなんか音がする。
ベッドの中で段々頭がハッキリしてきた。

え?この音は、、、、?ま、、まさか、、、、??
あわててベッドから飛び起き窓に駆け寄る。ブラインドのすきまから見えたのは土砂降りの雨。
風もあるらしく窓に雨が吹き付けている。
うっひゃーーーー!!なんてことだ!!ロスは雨が少ないところなのに
なんで今日に限って雨?それも土砂降り。今日はナッツベリーファームで
ちぇりると会う約束してるのに、、、、勘弁してよーーーーっ!
が、雨は容赦なく窓を叩き、いく筋もの流れとなって落ちて行く。

すでに起きだしてリビングでニュースを見ていた旦那さんに聞いた。

「ねえ、今日の天気予報はなんていってる?(昨日の)今日の予報は雨だったの?」
「う〜ん、きのうはどうだったかなあ?今日の予報は一部で雨ってことになってるね。」
「その一部がここって事?それにしてもすごい雨だねえ。ロスなのに、、、、。」
「ホントだよなあ。結構降ってるよなあ。」

「あちゃー、、、これじゃあナッツベリーファームはきついよねえ。無理かなあ?」
「う〜〜ん、そのうちやむんじゃないか?」
「でも、、、この雨だよ?子供達はイヤがるよ。でも参ったなあ〜〜〜。
 今日はちぇりるにナッツベリーファームまで来てもらうことになってるんだよ。
 でも、この雨じゃ遊園地は無理だよねえ。」

子供達が起きてきたので聞いてみると、案の定「こんな雨じゃ行きたくない。」と言う。
どうしようか思いあぐねている私を見ながら
「きっとそのうちやむよ。ほら、少し小降りになってきたんじゃないか?」と旦那さん。
(しかし、雨はまだ本降り)

おっ、私が友達に会うのを応援しているのか?と思いきや、
彼は彼で雨がやんでくれないと、私達をナッツベリーファームに放し飼いにできないので
それを心配しているのだ。ここはロス。車がなければアパートに缶詰め。お互いの思いが交錯する。

窓を叩く雨の音を聞きながら「やっぱり今日は無理だな。」と判断。気持ちを切り替える。

「仕方ないから、今日のナッツベリーファームはやめるよ。」
「、、そうか、、、困ったなあ。ボクは今日はどうしても会社に行かなきゃいけないんだ。
 ヒデたちの面倒は見れないよ。でも、、、1日ここに缶詰めってのもなあ。」

「いいよ。私達置いてって。掃除したり、テレビを見たりしてゆっくりしてるから。
 それにもし雨が上がったら、近場を散策してみるよ。
 確か近くにショッピングセンターがあったよね。地図だとすぐだけど。」
「あることはあるけど、、『Del Amo Center』が。でも、歩くと相当かかるよ。」

「いや、たぶんかかっても30分くらいだと思うよ。もっと近いかも。
 もし雨が小降りか止んだら子供を連れて、デラモセンターにお店を見にいくよ。
 だから、ここのゲートとガレージのスペアリモコンを置いていってほしいんだけど。」
「そうか、、それならそれでいいけど。スペアはここにはないんだよ。マイキが持ってるんだ。
 じゃ、あとでマイキにここに届けてもらうよ。彼、今日は在宅勤務だし、
 彼のアパートはここから15分くらいのとこだから。」

これで今日のスケジュールが決まった。今度はちぇりるに連絡だ。
時刻は7時半を回ったところだが、この時刻なら朝が早いちぇりるは起きているだろう。

「もしもし、ヒデヨシだけど、、朝早くにごめんね。」
「ああ、ヒデヨシーー?」
「あのさ、今こっちは土砂降りの雨なんだけど、、そっちもそう?」
「うん、結構降ってるねえ。」

「で、今日のナッツベリーファームなんだけど、この雨じゃ無理みたいなんだよね。
 子供達もイヤだって言ってるし。それで行くのを止めにしたんだ。
 でも、、ちぇりるにはどうしても一目でも会いたいし、、、
 それで、ちぇりるには申し訳ないんだけど、、仕事の合間で、ちょこっとだけでも
 こっちのほうに来れないかなあ?私は車がないから遠くまでは無理なんだけど
 近くのデラモセンターなら歩いて行けるから、ちぇりるの都合に会わせて行くけど。」

「そっか、この雨じゃ無理だね。うん、わかった。じゃあさ、また上司サワタリに相談してみる。
 で、そっちのほうに行けるように手配してみるよ。うまくいけば遅ランチくらい一緒にできるかも。
 私はこのあと(会社で)サワタリと相談するけど、教室のほうへ行っちゃうんだ。
 教室は11時には終わるから、、、11時15分くらいに一度電話くれる?
 その時までに詳しい事はわかるから。その時にもう一度打ち合わせしよう。」
「うん、わかった。じゃ、11時15分頃にまた電話する。迷惑かけてごめんね。」

神様〜〜〜、うまくちぇりるの都合がつきますように〜〜〜〜。
しかし、、ほんっとに車がないというのは不便だ。もし私が運転できれば
こんなにちぇりるに迷惑かけずとも、こちらからちぇりるのほうに会いにいけるのに。
日本なら1時間ちょっとのドライブなど屁でもない。
やっぱり次回はなんとしてでも、ロスでの運転をマスターしなければ。

出社する旦那さんを送りだしたあと、部屋の掃除をはじめる。
ベッドメイクしたり、ちらかっているものを片付けたり、洗濯して
巨大で重たい縦型掃除機を引っ張り回してかける。(ホントに重い)
その間にマイキがスペアリモコンを持ってきてくれた。
(ガレージから表に出ると、もう雨はやんでいる。
 もう少し早く止んでくれればよかったのに、、。ちぇっ!)

マイキは今日は在宅勤務で、特に出かける予定はないそうだ。

「なんなら、ボクの車をここに置いて行きましょうか?
 これはヒデさんが乗ってるのと同じ車だから運転に問題ないでしょう?」
「あっ、いや、大丈夫です。なんとかなります。
(まだ土地勘がないのでマイキを彼のアパートまで送って帰って来る自信がない。
 というか、いくつもある交差点の左折で反対車線に突っ込みそうだ。)」

せっかくの申し出だが丁寧にお断りして帰ってもらった。
時計を見るともう11時を回っている。それで15分になったのを見計らってちぇりるに電話。

「もしもし、ヒデヨシだけど、、、。」
「あーー、あのね、上司サワタリと相談して(脅して)そっちのほうに用事作ったよ。
 そっちのほうのお得意さんのとこを回ることにした。」
「えーホント?大丈夫?うれしいけど。」
「うんうん大丈夫。でもそっちに行く前にどうしても一件やらなきゃいけない仕事があるから
 ランチはちょっと無理なんだ。ヒデは先に食べちゃっててよ。
 確か、、、デラモセンターにはスタバがあるから、そこに2時には行けると思う。
 それから上司サワタリも一緒に行くから。」
「うん、わかった。ごめんね、無理言っちゃって。サワタリ君に会うのも楽しみ。
 じゃ、2時にスタバに行けるようにこっちも(歩いて)出かけます。よろしくね。」

ふぃ〜〜〜〜。よ、、よかったぁ〜〜〜〜〜。
一時はどうなる事かとヒヤヒヤしたが、とうとうちぇりるに会えそうだ。


 ※※※※※※※  スタバを捜せ!  ※※※※※※※※※※

うきうきしながら掃除の続きをやり、時計を見ながら
娘達にもショッピングセンター(一応マーケットリサーチ)に出かける支度をさせる。
ちぇりるに渡すお土産(手提げ紙袋いっぱい)を抱え準備は万端。よしっ。
センターまでは徒歩30分とみて、余裕も入れて13時にアパートを出発。
デラモセンターはうちのアパートの区画の前の通りをただひたすらまっすぐ歩くだけ。
そうするとセンターの裏口に着くのだ。(地図によると)

お天気はすっかり回復しており、風は強いがさわやかに晴れている。
歩く先には巨大なセンター(ららぽーと規模)の建物が見えている。
足取りも軽く、歩く事20分で裏口に到着。思ったより近かった。

さっそく中に入ったのだが、大き過ぎてスタバがどこにあるのか見当もつかない。
モール内の案内版を捜してしばしウロウロ。やっと見つけたが現在地が記されていないので
スタバの位置はわかったものの、自分達がどこにいるのかわからない。
方向音痴の人が迷子になるってのはこういう事なんだな。初めて実感。

仕方ないので近くのジューススタンドでテーブルを拭いていた
ヒスパニッシュ系と思われるおじさんにたずねた。このおじさんちょっと訛ってて
良く聞き取れなかったのだが、すでに時刻は13時35分だったのでこっちも必死。

「う〜〜ん、スタバか。ちょっとあるよ。えっとねえ、そこを左に曲がって、デパートの中を抜けて
 まーーっすぐ行くとエスカレータがあるんだよ。それで2階に上ってまたまーーっすぐ。
 で、突き当たったところで(階段を)下に降りると「フードコースト」ってとこに出るから。
 そうしたらそこを左に曲がると出入り口があって、、外に出た左側にあるよ。」

細かい事はともかく、口調からもやたら遠そうだ。お礼を言って、足早にスタバを目指す。
約束の時間までは娘達とプラプラ店をひやかしながら時間を潰そうと思っていたが
この分じゃ、遅刻してしまうかもしれない。
おじさんの言った道順を思い出しながら、娘達を従えてひたすら歩く。
どうやら、私達はスタバからこの巨大モールの正反対のはしっこにいたらしい。

やっとの思いでスタバに到着したのは13時50分だった。
店内を覗いてみるが、いたのは中年白人のおばさん2人とティーンエイジャーらしき女の子の3人組だけ。
よかったーーー!まだ来てない。じゃ、コーヒーでも飲みながら待つ事にするか。
娘達はココアとスコーンを、私はアイスカフェ・ラテを注文して駐車場に面した窓際の席を陣取る。
もうすぐ14時。いよいよだ。ドキドキ。

コーヒーを飲みながらも窓の外が気になる。あっ、、あれか?いや違う、、、もっと若いはず。
あっ、あれは、、、いや3人組だ。時計は14時を回った。
だが、車だから道路によっては遅れるだろうと、多少の時間のズレは承知していた。

が、すでにココアもスコーンも食べ終わった娘達は退屈になったらしい。
「ねえ、おかあちゃま。私達二人で店を見て歩いてもいい?」
「え?いいけど、、、だって、お金は?持ってないでしょ?」
「ううん、まだ私も次女も$60くらいずつ持ってる。
 ここの店じゃなくて、、この隣に「ターゲット」があったでしょ?
 あそこに行って買い物したいんだ。私達2人で行っていい?で、そのままアパートに帰るよ。」
「えーーー、大丈夫?道に迷ったりしない?」
「大丈夫だよ!だってまっすぐじゃん!だからゲートのリモコン貸して。」

ま、ほんとにまっすぐな道だし、昼間だし、危ない事はないだろう。
というわけで、(都合のいい事に)娘達は別行動を取る事になった。


 ※※※※※※※  私がちぇりるです。  ※※※※※※※※※※

娘達が店を去って間もなく携帯が鳴った。

「あ、もしもし、ちぇりるだけど、、。あと5分くらいで駐車場につくと思う。
 それで、、目印なんだけど、、、私は青いシャツに黄色いスニーカーを履いてるから。」
「(あ、、そうか、、初対面なんだもんね。)えーーっと、、、私はライトグリーンのTシャツに
 下は黒っぽいデニムのパンツだよ。もう店の中にいるから。」
「OK!わかった。じゃ、またあとで。」

そろそろか?駐車場に入って来る車がみんな気になる。
だけど、駐車場はやたら広いのでどこからやってくるかわからない。
向こうからも数人歩いて来るが、みんな白人。
反対側からも東洋人らしき小柄な男性が歩いてくるが一人だ。

う〜〜ん。ま、あせっても仕方ないな。もうじき来るのは間違いないんだから。
ハヤる気持ちをおさえつつコーヒーをすすりながら持って来た文庫本を開く。(鬼平犯科帳)
と、、、私の横を人陰が通ったので顔をあげると
目の前にさっき表で見た小柄な東洋人男性が立っている。

上司サワタリ 「あの、、、ヒデヨシさん、、です、、か?」
「は、、、はい?」
「はじめまして。ちぇりるです。」
「は???、、、、、、うっ、、あっ、、えええーーーっっ???」
「ボクがちぇりるです。」(にこにこ)
「あっ、いや、、まさか、、、その、、、、えええーーーーっっ??」(ムンクの叫び)
「ボクがちぇりるなんですよ。ははは。」

彼はそう言って私の前に座った。

ま、まさかーーーー!!んなバカなっ!!女のオカマじゃなかったのーーー??
どう見ても男のオカマに見えるじゃんよーーーー!!
いや、、まさか、、でも、、、ひょっとして、、、、???
私は今まで(あしかけ5年)ずーーーっと、ちぇりるを女性のオカマだと勘違いしてたわけ?
でも、ホントは男だったのーーーー???ホントに??
いや、そんなはずは、、、、、だって、じゃああのハーシーチョコの仮装は?
あまりにも目の前の男性と体格バランスが違いすぎるんじゃ、、、、、。
でも、、、やっぱり目の前にいるのが本物のちぇりる?
う、、ありうるかも、、。私は勘違いが多いからなあ、、、。
言われて見れば確かに青い柄シャツだし、黄色いスニーカーも履いている。
じゃ、じゃあ、やっぱりこの人が「ちぇりる」なんだ、、、、、そうだったのか、、、。
(↑約5秒間の葛藤の後、ぶっ飛んだちぇりるのイメージを再構築しはじめた)

「、、、、うあ、、、、、、は、、はじめまして。ヒ、ヒデヨシです。」
「こちらこそ、、はじめまして。びっくりしました?」
「はあ、、、私はてっきり女性だと思い込んでいたもんですから、、、。」(まだ動揺している)
「実はボクなんですよーーー。わはは。」
「それにしても、、、いやあ、びっくりしました、、。でも、、、すぐに私がわかりました?」
「ああ、すぐにわかりましたよ。」
「はあ、、そうですか、、、。」(受け入れろっ!受け入れろっ!これが現実だ!)

さて、何から話したもんだか、、、、、、と思ったそのとき、目の端にピンク色が見えた。
こちらに背中を向けながらレジカウンターで注文をしているピンクの服をきている女性だ。
あっちを向いたままカニ歩きのように横に歩きながら受け取りカウンターのほうに進んでいる。

が、私は目の前の男性にも注意を向けていた。言葉使いは男性だが、ファッションにオカマを感じる。
それに胸元には大きなシルバー調の原住民ネックレスをしている。
おお、これはまさしく私が描いた似顔絵のイメージまんまのネックレスだ。
男性だったのは計算外だったが、ちぇりるっぽい。でもなあ、、、、ヘアースタイルが、、。
それに、、あれ?1人?上司サワタリ氏は??
(ちょっと落ち着いて、やっと上司サワタリ氏の存在を思い出した。)

と、丁度その時、私の横に来て肩を叩く人が。ふりむくとあのピンクの女性。

ちぇりる&上司 「あははーー私がちぇりるでーす。」
「う、あ、、なーーーーーーんだ!やっぱりーーーー!!」
「ヒデヨシったら、サワタリを私だと思ってんのーーー。わはははは。」
「いやあ、、おかしいとは思ったんだよねーー。でも、、、びっくりしたよ。」

思わずちぇりるをハグする。よ、よかった〜〜〜。(キスは思い留まった)

「改めて、、、ボクが上司サワタリです。」
「いやあ、、ハッキリ言ってパニックになりましたよ。でもよかったーー。」

「あははは、電話ではサワタリの着ている服をヒデヨシに知らせて『おい!先に行け!』って
 サワタリに先に行かせて、私は陰から様子を見てたんだよ。
 ヒデヨシがすっごい動揺してんのわかったよーーーー。がははは。」
「いや、ホントにどうしようかと思ったよ。疑いつつもそうかもって。ははは。
 あ、、私の事はすぐにわかったの?」
「窓際にいるのすぐにわかったよ。似顔絵のまんまだったもん。」

いやあ、一時はどうなることかと思ったけどよかった〜〜〜〜〜。
初対面でもこういうオフ会の場合は気心が知れているので
最初から旧知の友達のように話せると思っていたのだが
オカマの男性にちぇりるだと名乗られたときは、パニックになり
正真正銘の初対面よろしく、何を話せばいいか思い浮かばなかったのだ。

ちぇりるは日本人にしては大柄な女性。(だと思う)
体格はおおむね私と同じくらいだが、鍛え方が違うので引き締まってバランスが取れており
そこかしこからオカマオーラが出ている。まさに逞しい感じ。
彼女が貧乳と言うのはアメリカスケールの話しで、なかなかのプロポーションである。
同じ体格でもブヨブヨの私とは偉い違いだ。う、、うらやまし〜〜〜。

が、、日本に行けば、洋服のサイズで困ることも間違いない。今時のファッションは細みなので
私は2Lだが(見栄はってるが、ホントは3L)彼女も3Lもしくは4Lくらいになってしまうだろう。
私は単にデブだからだが、彼女は鍛えた肩幅が逞しいからだ。それに手足も長い。
(しかし、、なんか間違ってるぞ。日本のサイズ。年々大柄化が進んでいるというのに。)

一方、上司サワタリ(以下、本人の了解を得て呼び捨て)は日本人の中でも小柄。
とても昔刑事をやっていたようには見えない。というか、ファッションや雰囲気から
デザイナーか美容師のような感じ。ちぇりるとは異なるがやっぱりオカマオーラを発している。
でも、昔体操をやっていたそうで、洋服の下は結構筋肉質なのだそうだ。
確かにぜい肉とは無縁のようだ。体脂肪率は2人とも私(30%)の半分だろう。
(思わず自分の出腹を見て「よし!スポーツクラブに通うぞ!」と決意。
 =私は幽霊会員としてすでにスポーツクラブに在籍しているのだ)

本物のちぇりるが登場してからは、緊張もほぐれ、初対面にもかかわらず
旧知の友のように会話がはずむ。もちろん上司サワタリも参加。
某ビシバシサイトや私の日記から「結婚恐怖症になりそう」というちぇりるに
「刺激的ながらも楽しい同居ライフ」の極意など伝授。
ま、彼女に全くその必要はないんだけど。今のとこは。わはは。

上司サワタリは母親の年齢に近いであろう私とちぇりるに挟まれて
とても大人しく(有無を言わせなかったとも言う)話しを聞いていてくれた。
若いのに忍耐強いできた人間だ。やはりオカマは優しいね。
ちぇりるもそうだがオカマというのは男でも女でもないポジションにいるので
物事を白黒決めつけずにグレーな部分があると言う事を知っている。
それも白と黒はトーンで言えば「0」か「100」だが、グレーはその間で
限り無く無限に細分化できるということ、いろんな人間がいると言う事を知っているのだ。

上司サワタリはまだ知り合って日が浅いのでその交遊範囲まではよくわからないが、
ちぇりるに関してはその交遊範囲の広さがそれを物語っている。(と私は思う)
ま、私を友達として受け入れてくれる事自体がその証明だ。わっはっは。
ともかく2人とも非常に優しい。本人達は真っ赤になって「ちがーーう!」と言いそうだが
少なくとも私にはとても優しく気を使ってくれていた。
ホントは1時間もなかったであろう仕事中の貴重な時間を倍近くまで延長して
私につきあってくれたのだからありがたい。(あとで帳尻合わせが大変だったようだが)
おかげで私はとても楽しい時間をすごし、パワーをいっぱいもらったのだ。

16時を回った頃、時間もせまってきたのでお開きにする事になったのだが
私がスタバまで歩きで来ていた事を知っていたちぇりるがオファー。
「アパートまで送っていくよ。サワタリの運転だけど。いいよな?サワタリ。」
「はいっ、もちろんですよ。」
というわけで、アパートまで10分ほどの道のりを送ってもらい
アパートの前で2人と握手をかわし別れたのだ。

そのあと、2人は仕事のロスタイムを埋めるために猛スピードでアーバン(会社)に帰ったに違いない。
上司サワタリはスピード狂で時速149マイル(=238km)出した事もあるという。
高速に慣れているちぇりるもヒヤヒヤしたかも。(無事に着いたようだけどね)

時間は短く慌ただしいロスオフだったけど、とっても楽しいイイ時間だった。
仕事をサボって会いに来てくれた2人に感謝。


アパートに戻ったのは16時半ちょっと前。先に戻っていた娘達に
「ターゲット寄ったの?ちゃんと迷わず帰れた?」と聞くと逆に尋ねられた。
「友達って女の人じゃないの?ブラインドから見たら若い男女2人だったけど。」

どうも窓から送ってきてくれたちぇりるとサワタリ氏をこっそり見ていたらしい。
「ああ、友達のちぇりるとその職場の上司の人ね。仕事の合間で来てくれたから。」
「ふ〜〜ん。」
「なにか?」
「ううん。別に。」

やはり彼等のオカマオーラを感じたのかもしれない。
でも彼女等も旦那さん同様、私の交友関係は「変人が多い」と思っているので
それ以上の追求はなかった。よくわかってる。おほほ。


 ※※※※※※※  近所の「I」さんと「お好み焼き屋」  ※※※※※※※※※※

私が帰宅して間もなく旦那さんから電話が入った。

「どう?大丈夫?ちゃんとやってる?」
「え?ああ、大丈夫だよ。デラモセンターも思ったより近かったし、
 友達にも会えたし、子供達はターゲットでお買い物もして帰ってきたよ。」

「ああそう。それはよかった。ボクももうこれから帰るから。
 夜は近くにある「お好み焼き屋」に行こうと思うんだけどさ。
 トーランスに住んでるIさんも一緒に。どうかな?」
「いいんじゃない?子供達もIさんには会った事あるし、平気だと思うよ。」
「じゃ、そのつもりでいて。」「うん、わかった。」

このIさん(日本人)というのは旦那さんの仕事のお得意会社の人なのだが
旦那さんがトーランスに住むようになってからは、家が近いということもあって
ちょくちょく行き来があるらしい。Iさんはロス在住25年のベテラン。
もうすぐ60になろうかという飄々としたすっとぼけたオジサン。

私は前回のロス旅行の時に「磯源」という日本料理屋で食事をしたのが初対面。
その後、Iさんが日本に来た時にも一緒に家族で食事をした事もあり
娘達も知っているので、特にいやがる事もなく食事に同意。

17時過ぎに旦那さんが帰宅。
コーヒーを入れて、今日の出来事など話しながらまったり過ごし
Iさんとの約束の「お好み焼きや」に向かったのは18時半を回った頃。
当たりは薄暗くなっていたので、どこを走ったのかさだかではないが
うちからは15分くらいだから近いところだろう。

店の名前は忘れたが、店内はお好み焼きやというよりは居酒屋。
お好み焼きは自分で焼くのではなく、厨房で焼いて持って来てくれるし
メニューも小料理屋のような内容で、すべて日本語で書いてある。
当たりを見回すと、客はみんな日本人。ふーん、ここも日本人のたまり場なんだな。
「おたふく」といい、ここといい、ロスにいながら日本食に不自由する事はない。
旦那さんもIさんも私達に気をつかってこの店を選んだようだが
お好み焼きも他の料理もそこそこ美味しく子供達は満足しているようだ。

食事も進み、みんなリラックスして来たころ長女の進路の話題が出た。
Iさんにも22歳の進路の決まっていない娘さんがいていろいろトライはしてるけど、
まだ自分のやりたい事が見つかっていないとのこと。
「今時の若い子はみんなそうなんですかねえ〜〜〜〜。
 もう娘の考えてることは全くわかりませんよ。長女さんは学校どうするの?」とIさん。

長女は不登校で高校1年の落第が決まっている。
というか2年に進級はできるが3年のあと余分に1年の授業を受けないと卒業できない。
それならば現通信性高校を止め別の高校に行こうと、新たに高校を受験しなおしたが不合格。
(現通信性高校の席を抜かず、こっそり受験したのだ。)
どうやらそれを旦那さんがIさんに話したらしい。

「え?あーーーっと、、一度は今の学校止めようと思ったんですけど
 落第してるし、、、でも、、やっぱ高卒資格は欲しいので、、、そうしないと
 専門学校に行けないんで続けます。」
「へえ、そうなの?で、、、何の専門学校に行きたいの?」
「まだ、はっきり決めてないんですが、、、一応エステシャンの学校に行こうかと。。。」

へっ?聞いてないぞ、そんな話し。エステシャンの漠然とした話しは以前に聞いた事はあるけど
旅行出発まで「今の学校はやめる!」と言っていたではないか!
で、「バイトしながら自分の道を捜す!」と言っていたのだ。
どこでそういう話しになったんだろう?でも、またコロコロ変わる可能性あり。
彼女は夢多き少女なのだ。今まで、いくつの「なりたい職業」を語った事か。
ま、その中でもエステシャンはすっごく現実味のある職業だが、、、、。
願わくば、彼女の気が変わらずこのまま頑張ってくれますように。

※ちなみに彼女の過去に夢見た職業一覧。どれもその時は真剣。
「TDLのパレードダンサー」「ダンスの上手な芸能人(歌手)」「美容師」「舞妓(芸者)」
「FBI捜査官」「全日制に通う普通の女子高校生」「シルク・ド・ソレイユのサーカス団員」

Iさんもそうだが、夢多き娘を持つと、それにつきあう方は大変なのだ。

お腹もいっぱいになり、夜が早いIさんとお店の前で別れたのが9時ちょっと前。
(Iさんも旦那さんも一杯飲んでいたが、ロスではへべれけで事故でも起こさないかぎり  飲酒運転は認められている。)
アパートに着くとすぐに娘達はシャワーを浴びに3階へ。

旦那さんは焼酎で一杯、下戸の私はグレープフルーツジュースでまったりしたあと
義母の御機嫌うかがいで日本へ電話。あちらは午後3時頃。
今日の事をかいつまんで報告したあと息子達の様子を尋ねた。

「昨日は次男ちゃんが『ハラ減った』というからお夕飯を好物の『湯豆腐』にしたのよ。
 そうしたら、3杯も御飯をおかわりしたのよ〜〜〜。」
「どうもありがとうございます。なにも面倒はないみたいですね?」
「大丈夫よ。長男も昼間ちょっと出かけたけど、夕飯には帰ってきてたから。」
「それはよかった。じゃあ、もうしばらく息子達の事をよろしくお願いします。」
「はいはい。じゃあね。」

この電話1本で義母の印象がぐんっと良くなる。
声の様子からは御機嫌のようだ。息子達も大人しくしてるらしい。
これで、こちらも心置きなく過ごせるというものだ。よかった。

旦那さんがシャワーを浴びにに3階へ行った。時計はもう22時半を回っている。
こちらでは23時に就寝と決めているらしい。結構規則正しい生活をしているようだ。
まだ時差ぼけが完全に抜けない私も眠くなってきた。シャワーを浴びたらすぐ寝よう。

今日は朝からヒヤヒヤ、ドキドキで一時はどうなる事かと思ったが
念願のちぇりるにも会えて、実にいい一日だった。やっぱり長いけど。


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