◆ アメリカ旅行記・パート2 ◆

2005年3月26日〜4月2日、ロスアンジェルス滞在記(6)

★3月31日(日)・ロス6日目 ※デザートヒルズ


さて、ロス滞在も今日が最後。明日はもう日本へ帰国である。

今日は旦那さんは休みを取り、私達を巨大アウトレットへ連れて行ってくれる予定。
その名は「デザートヒルズ」でトーランスからは東に車で3時間くらいかかる
パーム・スプリングスの方、名前のとおり砂漠のようなところにあるらしい。
今まで遊園地と近場のモールしか行っていなかったので
最後に(義母や義姉たちへのみやげ物を買う目的もあって)
ほとんどのブランドが入っているというアウトレットへ行こうと
旦那さんが計画してくれたのだった。


  ※※※※※※※  旦那さんの不機嫌  ※※※※※※※※※


私の昨日の体調の悪さは一晩寝た事で回復。
が、、、旦那さんの不機嫌はそのままだった。
8時半には出発する予定だったので、みんなその1時間前には起きだし
シャワーを浴びたり身支度に入っていたが、旦那さんが不機嫌なので
簡単な朝食(コーヒーとシリアル)の間も会話ははずまない。
娘達も雰囲気を察してほとんど無言で大人しい。

旦那さんは今日のためにあらかじめ休みを取っていたからか
さすがにドタキャンは言い出さなかったが顔に「不機嫌」と書いてある。
う〜〜ん、これは最近の中でもワースト3に入るくらいの不機嫌だ。
かなり長引きそうだ。今日のうちに回復するだろうか?一抹の不安。

予定通りに8時半にアパートを出発。
最寄りのフリーウェイインターから国道110号線に乗り北上したあと州道91号線に入る。
ここからは東に向かってひたすら走るのだ。なんという名前か知らないが
遠く斜め前方には雪を頂いた山々が見える。

道路はスムースに流れていたが片道3時間はかかる道のりだから
途中で休憩を入れるかと思っていたが旦那さんはそのまま走り続けるつもりのようだ。
道のり半分走っても休む気配がない。その間も私が普段通りに時々話し掛けるのだが
旦那さんは短い言葉を返すだけで会話にならない。車内はむっつりお通夜状態。
アウトレットに行く事を楽しみにしていた娘達も、信長の事はよくわかっているので
「触らぬ神に祟り無し」と沈黙を守っている。

運転者 ほんとにもう、、、参っちゃうよなあ。
昨日はホントに体調が悪かったってのに信用してないのがミエミエ。
私が旦那さんの知人家族との交流を楽しく思わなかったと誤解し、
かつ、自分と一緒に食事をとるのもイヤがったと思ったまんま。
こういう状態になった旦那さんは何を言っても無駄で、こっちが弁解しようとすると
「言い訳はいい!」と人の話は聞かないので気が済むまで放置するしかない。

仕方ないので、旦那さんは適当に放っておいて気持ちを入れ替え
私はこのロングドライブをそれなりに楽しむ事にした。
つまり景色を眺める事にしたのだ。これはこれでまた楽しい。
日本車がやたら多く走ってたり、海から遠いとこでもパームツリーがあったり
山の中にいきなり閑静な住宅街が現れたり、延々ハゲ山が続いたり。
それと旅行記ネタのために、助手席から大分近くなった
雪山を撮るふりをして不機嫌な旦那さんを撮影。わはは。

車はリバーサイドの学園都市を過ぎて間もなく91号線をはずれ別の路線に(たぶん60号線)。
小一時間走ったあたりでフリーウエイを降りる。いよいよアウトレットに近付いたらしい。
まわりはなんとも「ド田舎」で四方ハゲ山ばかり。ホントにそんなアウトレットがあるのか?
と思いきや、見えて来ましたよ、ヨコにだだっ広い建物群が。
ついに「デザートヒルズ・アウトレット」に到着。


  ※※※※※※※  デザートヒルズ・アウトレット  ※※※※※※※※※


駐車場に車を入れたそのとき私の携帯が鳴った。ちぇりるからだった。
「あーヒデヨシ?今どこ?」
「今、デザートヒルズに着いたところ。」
「そうか、、、明日帰るんだよねえ?何時の飛行機?」
「えっと、、11時半頃の飛行機だったと思う。」
「え、、そんなに早いのかあ、、じゃあ、会うのは無理だねえ。」

帰国前にもう一度会いたいと話していたのだが、なんせお互いに
タイトなスケジュールなので今回は無理そうだ。残念だが仕方あるまい。

時刻はお昼少し前だったので、先に腹ごしらえをしてから店を見て回る事にした。
車を止めた近くにマクドナルドがあったのでそこに決定。(アウトレットの西はずれ)
その食事の最中に、依然不機嫌だった旦那さんが言った。

「オレさ、車の中で待ってるから、ヒデ達だけで回ってよ。」
「は?一緒に行かないの?」
「オレはいいや。車にいるから。じゃな。」

なんつーことだ!せっかくはるばる3時間もかけてやって来たのに
旦那さんは私達と一緒にいるのがイヤだと言うのだ。
が、そこはそれ、旦那さんとは長くつきあってるからここで文句を言っても
こじれるだけだとわかっている。

それで、旦那さんは放置して娘達と3人で回る事にした。
ガイドがいないので、入り口で案内図を見て、どんな店があるか物色。
が、あまりの店の多さにともかく歩いてみる事にした。

歩き始めてすぐに「ティンバーランド」を発見。
ここのワークブーツは定評があるのでいつもボロ靴を履いている長男に
ハイカットワークブーツを購入。$68。安いね。日本なら3倍はする。

次に目に止まったのが「フェラガモ」。
よし、ここで義母の靴を買おう。(義母も外反拇趾のため私と同じ大きいサイズ。)
店の中に入って靴を物色するもなかなか良いデザインが見つからない。
やっと見つけたと思うとサイズがなかったりする。アメリカなのに、、、。

「この靴の中で8サイズがあるのはどれですか?」と店員に聞いてみた。
が、店員が「これと、これとこれ、、ですね。」と指差すデザインはどれもイマイチ。
でもフェラガモは義母のお気に入りのブランドなので
示された中からオーソドックスな紺のパンプスを選んだ。無難なとこだ。
$150ちょっとのお値段。これは日本で買う5〜6割安くらい。
(ロデオドライブより3割安くらい?)

フェラガモの少し先に「ボッテガ・ベネタ」があったので入ってみる。
以前義母がここの白いバッグを欲しがっていたからだ。
が、しかしあるのはみんな色物で店員に聞いた所「白いバッグはない」とのこと。
だが、靴にちょっと引かれたので眺めていたらいきなり店の中が暗くなった。

黒人のカッコイイ男性店員が何か早口に話し掛けてくるのだがわからない。
「私は外国人なのでゆっくり話してほしい。」と頼んだ結果わかったのは
「停電になったので一旦店の外に出てほしい。10分ほどしたら
(回復していると思われるので)また来店してほしい。」という事だった。

追い出されるように店を出てあたりを見回すと、どこの店も閉め切っている。
アウトレット全体が停電になったようだ。強い風が吹いていたからかも。
店の中が暗くなるので犯罪防止のためなんだろうけど、日本なら
たぶんそのまま営業してるだろうなあ。やっぱりアメリカ。

ボッテガはあきらめて、次の店を物色しながら歩いていくと
ちょっと開けた広場のような所(実際は駐車場)を囲んで店が並ぶ所へ出た。
その入り口付近に大きな店があり、そこが「コーチ」だった。

おお、ここは私のお気に入りのブランドなので入りたかったお店だ。
ほかのブランドよりも比較的リーズナブルな値段で手が出しやすい。

が、、、当然ここも停電で閉まっていた。しばらく店の前で待ってみたが
一向に開く気配がない。でも、ほかの店も閉まっているので待つしかない。
ほかの客も大勢店の前で待っている。(ほとんどが観光客・日本人も多い)
仕方ないので娘達を店の前に待たせ、かさ張っていた長男と義母の靴を
一旦駐車場の車に置きに行く事にした。旦那さんの様子も気になったしね。

駐車場の車に戻ってみると旦那さんがいない。あらら、どこ行ったんだろう?
鍵がないから荷物も積み込めない。しばらく待ってみたが帰って来ないので
店のほうに戻ろうとしたら、店のほうから旦那さんが携帯で話しながら歩いてきた。
旦那さんはアウトレット入り口の喫煙所でタバコを吸いながら
会社と連絡を取っていたらしい。

「なんだ、買い物はもう終わったの?」
「ううん、今なんか停電とかで店が全部閉まっちゃったの。
 娘達はコーチの店の前で開くのを待ってるけど、私は荷物がかさ張るから
 ひとまず車に置きに来たんだ。私もまた娘達の所へ戻るよ。」
「ふ〜ん、そう。」

荷物を車に積んで娘達の所に戻ろうとすると旦那さんもついて来ると言う。
おお?これはちょっと機嫌が治ってきた証拠だ。
私と旦那さんがコーチの店の前で娘達と合流して間もなく停電が回復し店が開いた。
(よかった〜〜〜!このままで帰るんじゃ、あまりにも悲しい。)

コーチは人気があるのか店が開くと同時に待っていた大勢の客がなだれこんだ。
広い店なので品物もたくさんある。アウトレットだから最新のアイテムというわけには
いかないが、幸いに私は今流行のロゴバックより昔ながらの無地ものを好むので
食指をそそられるアイテムがたくさんあった。
それで、ここで残りのみやげ物をすべて調達することにしたのだ。
義母、義姉1&2、には普段使いに便利な中形バケツタイプのトートバッグを
実家の母と兄嫁にはシンプルなショルダーバッグ、兄と父にはベルト、
次男には財布、長女と次女はそれぞれお好みのハンドバッグ&ポーチ、
そして自分には欲しかった白い小型ボストンバッグと化粧ポーチを購入。
締めて14アイテム、$1600あまり。(それでも日本の半分以下。)

その間旦那さんはブラブラと店の中を歩いてまわっていたが
特に欲しいものがなかったらしく何も買わなかった。

DH 買った荷物が大きな手提げ3つになったので、また車に置きに行こうとすると
娘達が「もう満足した。もう見なくていいよ。」と言う。
今まで回った店が全体のまだ1/3にも満たないというのを聞いて
ほかの店を見る気が失せたようだ。
まあ、彼女達向けとしてはそぐわないブランド店が多いかもね。
私もグッチ、シャネル、ヴィトンなどのほかのブランドには興味がないので
「みやげ物も買ったし、ここらへんで引き上げてもいいか?」という気になっていた。

「ホントにもういいのか?何か欲しいものはないのか?」と旦那さんが尋ねると
「う〜〜ん、あるとすれば、、靴。スリッポンの靴がほしいなあ。」と長女。
「ああ、それなら来る途中に『トッズ』があったからあそこで見ればいいよ。」

トッズは聞いた事があるが、私はどんな店なのか知らない。
旦那さんに言われるまま娘達とその店に入ってみた。
おお〜〜〜〜っ!!あるある、可愛い靴がいっぱい!(トラッド系)
色もカラフルでいい!今流行のかかとがない突っかけタイプのものもある。
娘達はもちろん私もつい手が出る。ここはアメリカ。当然私のサイズはよりどりみどり。
結果、長女は白のスリッポン突っかけ、次女はきれいなコーラルピンクスリッポン突っかけ、
私はマゼンダピンクのローファーをゲット。(オレンジのと迷った)
締めて$700ちょっと。ここが一番高かった。でも気に入ったから許す。

そのすぐそばに「ラルフローレン」の店があったので
普段着用のTシャツ3枚やポロシャツ、パーカーをゲット。
全部で$120程度。うれし!

これでみんなすっかり満足した。
時刻はまだ2時前だったが心残りはないのでアウトレットを出ることに。
この頃には旦那さんの機嫌もほぼ回復して平常が戻って来た。良かったよ。全く。


 ※※※※※※※  寄り道しながら帰宅  ※※※※※※※※※


「まだちょっと時間が早いから、パサディナのほうにあるモールを見て帰ろうか?」
「うん、いいよ。」
「そこにはうちの店があるから覗きたいんだ。」

という訳で途中から来た道とは異なるやや北よりの道を走り
パサディナの手前30分あたりにあるなんとかという場所で降りた。
そこはL字型の片方に高級デパート(名前は忘れた)がデーンと建っており、
もう片方がモールになっている。

モールの入り口を入ってすぐのところに旦那さんの会社の店があった。
ざっと店の中をチェックしている旦那さんをよそに、私と娘達はほかの店を物色。
私はすぐ向こうにスポーツショップを見つけ、ナイキのスニーカーが安いので
実家の姪&甥(中2と小4)に土産として買って行く事にした。
娘達もとなりのアクセサリーショップ&ファンシーショップで
なにやら細々したものを買っていた。

そのあと、ジューススタンドで喉をうるおし、また車へ。
パサディナ、ロス市街をぬけて一路トーランスヘ戻る。

「夕飯はどうする?」(ヒデ)
「ちょっとミツワ(日本スーパー)に寄って行きたいから、
 あそこのラーメン屋に行こうか?まあまあうまいよ。」
「OK、じゃ、そこにしよう。」

娘達も「ラーメン」と聞いてうれしそうだ。
ヘタな豪華料理よりよっぽど口に合う。わはは。

アパート近くの日本スーパー「ミツワ」に着いたのは5時半を回った頃だった。
お目当てのラーメン屋さん「山頭火」はミツワの中のフードコーナーの一角にあり
窓口で注文して品物を受け取り、中央にもうけられたテーブルで食べるようになっている。
(普通のモールの中にあるフードコーナーと同じ形式)

娘2人は醤油ラーメンを、私と旦那さんは味噌ラーメンを頼んだ。
日本の行列ができるラーメン屋さんほどではないが結構美味しい。
前回サンタモニカで食べたラーメンより数段美味しい。
味にうるさい信長が食べる気になるのだからロスでは最高クラスだろう。
娘達も満足したようだ。

そのあと旦那さんはスーパーのほうで焼酎を買ったが
それ以外は何も買わなかった。明日出発だから食品はもういらない。
アパートに帰ろうとしたら娘達が「もう一度だけ『ターゲット』に寄りたい。」と言う。
で、ミツワから5分くらいのターゲット(ヨーカドーのような店)に寄った。
旦那さんは車で待っているというので、私と娘達だけで店に入る。

娘達はコスメ用品が欲しかったらしく、その売場に直行。
(ここに来るのは3回目なので店のレイアウトがわかっているのだ。)
彼女等は友達へのおみやげも兼ねていくつかマニュキュア中心に選んでいた。

買い物も終わり車に戻ると、旦那さんは電話中だった。
近所に住むIさんと話していたらしい。

「今日、後でIさんがアパートのほうにちょっとだけ来るって。」
「あ、そうなの?うちに?御飯は?」
「ちょっと顔を出すだけだって。オレ達が明日帰るから。」
「OK。」

アパートに着いたのは7時ちょっと前だった。
荷物を降ろして一息ついた頃にIさんがやって来た。

    ※念のためIさんの紹介を3日目の日記から引用(だいぶ間があいたのでおさらい)

   (このIさん(日本人)というのは旦那さんの仕事のお得意会社の人なのだが
    旦那さんがトーランスに住むようになってからは、家が近いということもあって
    ちょくちょく行き来があるらしい。Iさんはロス在住25年のベテラン。
    もうすぐ60になろうかという飄々としたすっとぼけたオジサン。

    私は前回のロス旅行の時に「磯源」という日本料理屋で食事をしたのが初対面。
    その後、Iさんが日本に来た時にも一緒に家族で食事をした事もある。)

軽く一杯だけ焼酎を飲むというのでポテトチップスと一緒に出す。もちろん私も同席。
Iさんは旦那さんの事を「信ちゃん」と呼ぶ。
しばらく仕事の話しや世間話をしたあとIさんが言った。

「信ちゃん達は明日何時の飛行機?」
「ああ、ボクとカミさん(&娘達)は別の飛行機なんですよ。
 カミさん達は11時半発でボクはそれより1時間遅い便です。」
「あ、そうなの?で、空港まではどうするの?」
「あー、会社のマイキにでも迎えにきてもらおうかと、、、。」

「それなら明日ボクが空港までみんなを送っていくよ。
 奥さん達を先に降ろして、そのあと信ちゃんの時間までお茶でも飲んで
 時間を潰そうよ。」
「いやあ、それは悪いですよ。」
「平気、平気。じゃ、そうしよう。8時半位に迎えにくればいいね。」
「そうですか?じゃあお願いします。」

というわけで明日は空港までIさんが送ってくれる事になった。ありがたや。

今日は旦那さんの不機嫌で幕を開けたので、一時はどうなることかと心配したが
なんとか無事に平和な終わりを迎える事ができた。よかったよ。
これでロスの夜も最後。今日もまたなが〜〜〜〜〜い一日だったけど
ロス滞在はあっという間だったなあ。


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