卒業おめでとう
4組担任 樋口 正次
46期生の皆さん、卒業おめでとう。無事にこの日を迎えられて本当に喜ばしいことだと思います。思い返して見ますと、皆さんと過ごした楽しい思い出が、次々に浮かんできます。
まず、OURS の合言葉の元に46期生学年団の団結の始まりとなった琵琶湖畔での研修合宿。サイクリング班を待っている間、湖畔の芝生に座ったり、砂浜で遊んだりしてのんびりと過ごしている時、ある女生徒二人に、気持ちいいねと話しかけると、どういう会話になったのか、細部は忘れましたが、「気持ちが清々する」「私達はまだ子供ですよー」という言葉を聞きました。後半の一言は、その言い方と共に不思議に今でも心に残っていますが、この時期に研修合宿に来るのは本当に意味があるなあと思いました。
秋の遠足は京都でした。朝の集合時、友達と楽しそうに語らいながら歩いて来る皆さんを、鴨川の欄干で出迎えていると、こちらもうれしくなってきたものです。
2年生の春は、飯盒炊爨でした。偶然Johnの班に入れてもらいましたが、みんなで作ったホットドッグは本当においしいものでした。JohnもJohn's special と称して、野菜炒めのようなものを自分で作っていたのには感心しました。本当に人柄のいい好青年でしたね。
附高祭では、わがクラスの「奇跡の人」はなかなかのものでした。秋の修学旅行も、附高へ赴任してから2回目の北海道でしたが、みんながそれぞれに楽しめて、終わった後なぜかすがすがしい気分になる旅行でした。
3年生では春に大阪府立青少年海洋センターでのんびりと過ごしました。夏は最後の附高祭。どのクラスも熱が入っていて、さすが3年生と思わせるものでした。終わった後で「欅坂」の原稿に催促されるかもと思って書いておいたものがありますので、ここで披露させていただきます。
「3年4組は、「ムーラン・ルージュ」を上演しました。お金や地位や名誉より、真の愛の持つ力強さを歌い上げた感動的な劇でした。高度な劇中劇の手法を使い、ビートルズの "All You Need is Love"、エルトン・ジョンの "Your Song" など、愛の名曲がたくさん出てくるミュージカルでもありました。サティーン役の金好さんとクリスチャン役の楠田君との息の合った演技、それぞれの声優である中田さんと佐久間君の感情のこもった台詞はすばらしいものでした。また、サティーンの歌を担当した牛田さんと、クリスチャンの歌を自分で歌った佐久間君との美しいデュエットは、観客をうっとりさせるものでした。その他の演技の人、声優の人、通路での踊りの人、舞台での踊りの人、インド象の中に入っていた人、照明さん、裏方さん、音響さん等々、みんなよく頑張りました。クラスの力を結集させ、今年の附高祭のテーマである「団結心」を見事に具現化した舞台創作だったと言えるでしょう。本番に至るまでの練習がどれほど熱のこもったものであったかがよくわかる、すばらしい出来栄えでした。私もこれまで附高で多くの劇を見てきましたが、この劇はまさに附高祭の歴史に残るすばらしい劇だったと思います」
秋の遠足はUSJ。映画好きで新し物好きの私には珍しく、初めて行きましたが、なるほどどれもおもしろく楽しめました。
こうやって書いていても楽しくなってくる思い出ばかりです。卒業文集にも書かせてもらいましたが、私はみなさんに会えて本当に幸せでした。
話題は変わりますが、最近、芥川賞受賞作の金原ひとみさんの「蛇にピアス」と綿谷りささんの「蹴りたい背中」を読みました。「蛇にピアス」は舌に段々大きなピアスを入れていって、最後は蛇のように舌の先を二股にするとか、刺青を入れたりとか衝撃的な話題がいっぱい出てくるお話ですが、彼女の文章はうまいです。流れるように次から次にこちらが聞きたい情報が出て来ます。こんな文章を自分も書きたいなと思いました。「蹴りたい背中」もなかなかいいですが、私は前者のほうが好きです。「蛇にピアス」の金原さんは、小学校4年生から不登校だったそうですが、その彼女が、受賞者インタビューでこんなことを言っています。「まあ、自分のことを考えると、学校に行かなくてよかったなあと思います。学校向きの子供と不向きな子供がいて、不向きな子供にとっては学校に行かないほうが本人のためになる場合も多いと思う。子供が学校に行かないだけで親や教師が騒ぐのはバカバカしい気がします」
そうですね。自分の生きたいように生きればいいということですね。もっと気楽に生きましょう。どうかみなさんも自分の人生を自分の納得のいくように生き抜いて下さい。
それではまた会う日まで、さようなら。