■■2017.09現在のV2.75aでは途中で段と段の間隔を変更することが可能で、このページのような
やり方は殆ど必要なくなりました■■
NWCは市販の五線紙に書き込んで行くのと同じで、段と段の間のスペースを途中で任意に変える
ことができません
これは複数の楽章からなる譜面で楽章と楽章の間に余分なスペースを作ることができず少々不便です
どうしてもそうしたければ、紙に印刷したものを切り貼りしてコピーすれば良いのですが
私の場合は演奏メンバーに最終的にはPDFファイルとしてネット上で配布することにしているので
このやり方では面白くありません
このような場合にMS Word(もちろん別のワープロでも良いが)でドキュメントを作り
NWCの楽譜は図形として貼り付けるという手があります
こうすれば別のテキストを入れたり、イラストを付けたりすることも自由にできます
これがそのようにして作成した3楽章から成る譜面です

≪基本手順≫
上の例について言えば、1、3ページは通常のNWCの機能によって作成し、
2ページ目は「1楽章の後半」と「2楽章」を別のファイルで作成しておいてWord上で貼り合わせます
 手順は
1. NWCで各楽章毎に別のファイルを作成する
2. 一つの楽章内であっても必要であれば分割したファイルとする
3. 作成したNWCファイルのプリントプレビューでCopy機能を使いEMFファイルを作成する
4. Wordのファイルを用意する
5. WordファイルにEMFファイルを貼り付ける
6. WordファイルをPDF化する
7. NWCから直接PDF化したファイルと結合して1パートの譜面としてまとめる
ということになります。
なかなか複雑そうですが−−−実際に複雑です!
以下順を追って説明します
1. NWCで各楽章毎に別のファイルを作成する
これは特別なことはなく他のページで説明した普通の方法で楽譜ファイルを作ります
ただし、完成した楽譜をイメージして各楽章が何段で何ページになるかを考えながら
作ってゆきます
行間スペースの調整はメニューのStaff → Staff Properties → Visualのタブで
Staff BoundsのUpper boundary、Lower boundary で行います
上下左右の空白はFile → Page Setup → Margins で調整します
このように調整しても十分でなく「どうしてもあと少し段数を減らしたい」という場合は
奥の手としてFile → Page Setup → Optionsで Increase spacing for longer notes
のチェックを外します
こうすると、全音符や2分音符であっても8分音符と同じ横スペースしか取らず
全体の長さがグンと短くなります
しかしそのままでは大変見難いものになってしまいますから全音符などの後には
「スペース」のテキストを適宜挿入して(このテキストはExpression PlacementのPreserve Width
に必ずチェックを入れる)見かけ上の幅を増やしてやりますがかなり煩雑な作業です
また上に示した譜面のように最後の小節を右端に揃えたければ
ここに示した方法で行います
2. 一つの楽章内であっても必要であれば分割したファイルとする
これについては後で説明します(ここです)
3. 作成したNWCファイルのプリントプレビューでCopy機能を使いEMFファイルを作成する
プリントプレビュー画面の左上のこのようなボタンです
コピーは1ページ毎に別々に行われます

ここでCopy を押すと次のウインドウが開きどのようにコピーするかを聞かれます

これは画像を「クリップボードにコピー」するか「EMFファイルとして保存」するかの
選択で、クリップボードにした方が作業が簡単なのですが必ずEMFファイルとします
クリップボードにコピーして貼り付けると画像の品質が極端に悪くなるためです
その理由は良く分かりません
4. Wordのファイルを用意する
ブランクのWordファイルを用意します
普通の文書に比べて楽譜は上下左右の余白は少なめになります
また貼付け後の位置調整の便宜のために適当なグリッドを設定することを勧めます
5. WordファイルにEMFファイルを貼り付ける
Wordのメニューから 挿入 → 図 → ファイルから と進み、手順3で作成したEMFファイルを
貼り付けます
貼り付けた譜面は一度右クリックでメニューを開き、図の書式設定 → レイアウト タブで、
「前面」を選択しておきます
そうすることでWordのページ上で自由に移動やサイズ変更が可能になるので全体のレイアウト
を見ながら適宜調整します

必要であれば他のテキストなどをテキストボックスで挿入します
上の例では2楽章であることを示す「U」を追加しています
6. WordファイルをPDF化する
7. NWCから直接PDF化したファイルと結合して1パートの譜面としてまとめる
どちらの手順も市販の、あるいはフリーのソフトを使って行う作業です
上に説明した手順で譜面を作ると1ページ毎に別のファイルができるので最後に1つのファイルに
まとめておいた方が取扱に便利です
因みに私が使っているフリーソフトはこんなものです
PDF作成: PDF995
PDF結合: pdfpdfpdf.com
【補足】1つの楽章を分割するケース

上の例ではページを有効に使うために3楽章がページの途中から始まっています
この場合は最後のページに入る段数を数えて、この楽章を2つのNWCファイルに分割します
後半のファイル作成には注意が必要です
まず、先頭に音部記号と調子記号をいれますが拍子記号(C、3/4など)はいれません
そして分割した部分の小節番号を合わせるために File → Page Setup → Optionsタブで
Measure Startを分割前の小節番号に合わせます

更に、最初の小節の番号は印刷されませんので先頭にテキストで小節番号を追加します
(フォント:上から2番目のStaff Bold Size 10)
また上の例の右側のページを注意深く見ると上から3段目には非常に高い音(A)が現れるため
2段目と3段目の行間をここだけ広げてあり、そのためにこの部分でもまたファイルを分割して
あります(V2.54では途中で行間を変えることができ、この必要はない)
全部の行間を広げるとこのページに収まりきらなくなるからです
このようなことが必要なければこのページはWord化する必要はなくNWCから直接PDF化します
まあここまでやるとあまりにマニアックで「ちょっとやり過ぎ」と言われるかもしれませんが
趣味でやっている身としてはこいうのが楽しいものです
NWCのホームページのForumにはこういった裏ワザみたいなのを紹介して嬉々としている人が
たくさんいます
ここで紹介した方法では最終的に必要なファイルを作るまでに膨大な中間ファイルが出来、
間違いを修正したい場合に大変な手間がかかるのが難点です
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