楽器あれこれ

オーボエ
Oboe



ある時突然オーボエが吹きたくなった
御茶の水の下倉楽器へ行き中古品を買った。吹いたことは全くなかった
オーボエは非常に高価なものである。当時日本製はなかった

この楽器は原則として奏者がリードを作る。もちろん出来合いの物もあるが
少なくともプロ奏者は自分で作る
リードの賞味期限は甚だ短いので吹き続ける限りリードも作り続けなければならない

モノを作ることは大好きなので私も見よう見真似でせっせと作った
良いリードを作ろうとする作業は楽器を吹くのと同じくらいに楽しい
突然オーボエが吹きたくなった理由の一つはこれかも知れない、いやそれに違いない
まだ楽器を買う前にリードだけでも手に入れたくなり銀座のヤマハへ行った
事情を話すと応対に出た店員が「それならこれをどうぞ」と言って売り物にならない
リードを只でくれた

専門家のレッスンを受けた唯一の楽器でもある、3回だけだったが
本番で吹く機会が数回だけあった
その内の一つがバッハの「オーボエとバイオリンのための協奏曲」だった
出来は散々だったが、木管楽器と金管楽器と弦楽器を本番で演奏したことがある
というのが密かな自慢になっている


オーボエ Oboe(英) Hoboe(独)

リードのある管楽器は通常その枚数によってシングルリードとダブルリードに
分けられるが、これは本質的な違いではないと私は思っている
それより重要なことは管の内側の形状が、円筒かテーパーのある円錐かという
ことである

円筒なのはクラリネット属だけだが、この場合は閉管 (詳しい説明はこのあたり参照)となり
管の長さの割りには低い音が出る。また倍音はオクターブ上ではなく12度上となり、
このためクラリネットの倍音キーはオクターブキーでなくレジスターキーと呼ばれる

一方、オーボエ、ファゴット、サキソホーンは円錐管で倍音はオクターブとなる
倍音を出すには管の途中にある小さな穴の蓋を開くのだが(リコーダーでは左手親指を
ずらして隙間を空ける)最適な穴の場所は吹く音の高さによって変わる
このためオーボエでは音高に応じて3個のオクターブキーを使い分ける(セミオートマチック
システムの場合)
このことはサキソホーンでも同じなのだがこの場合は自動的に切り替わるようにキーの
メカニズムが巧妙に出来ており、このため奏者はただ一つのオクターブキーを操作するだけで済む


・ピッコロオーボエ(またはミュゼット)
  楽器メーカーのカタログにはあるがこれを使う曲は全く知らない
  オーボエより4度上のF管

・オーボエ
  C管の楽器
  ベームシステムのものはなく(かつて作られたことはある)コンセルバトワールシステム
  というのが標準になっている
  オクターブキーの一部が自動的に切り替わるとか、キーに蓋があるかリングか、といった
  キーシステムの細かな違で種類がある

  ウインナーオーボエというウイーンフィルだけで使われる特殊なシステムもあるが
  これは現在ではヤマハが製造している

    ・オーボエダモーレ
      オーボエより短3度低いA管の楽器。バッハが好んで使っている
・イングリッシュホルン(またはコーラングレ)
  オーボエより5度低いF管
  歴史的にはコーラングレはこのような
  曲がった管だったのでcor angle(仏:曲がった笛)
  だったが、これがcor anglais(英国の笛)と
  訛り、英訳されてEnglish hornとなった
  従って英国とは何の関係もない
  奏者やオーケストラ関係者は好んでコーラングレと
  呼ぶ

・バリトンオーボエ(またはバスオーボエ)
  通常のオーボエより1オクターブ低い楽器であるが殆ど使われない
  もう少し太目のヘッケルフォーンはR.シュトラウスが好んで使っている


私のオーボエ
米国のArmstrong社製、材質はエボニー
オーボエはフランスが本場であり米国のものは
2流品である

吹くことからはとんとご無沙汰している
リード
オーボエの場合はクラリネットなどと
異なり、2枚のリード材をコルク付の
真鍮のチューブに結びつけて削り、
針金で整形したり息漏れ防止シート
(正式にはフィッシュスキンという
動物の腸、これはサランラップ)
を巻いたりしたアセンブリーの
ことを言う
リード作りの材料と道具一式
専用の道具類はリード削り用ナイフを含め
全て手作り
リードケース
これもまた手作り
百円ショップで売っているプラケースと
発泡スチロールが材料


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