| 最近[リーダー育成]の声を良く耳にしますし、新しい人からもいろんな山行計画を立ててリーダーをやってもらえば会の幅も広がります。 |
| そして何より、簡単な山行でも、自分で考え、自分で計画し、自分で判断して行動する事で、その人自身の成長は大きいと思います。 |
| [リーダー論]をヒロタンの独断と偏見と自分勝手な解釈で考察することにしました。 |
| いつもの事ながら、リーダー論を[心][技][体]に分け、[心]を中心に話を進めようと思います。 |
| 「リーダーは山行を積む事によって体力を養い、高い技術力を要する」と言う当然の意見も有りますが、その所は無視をして話を進める非常識なヒロタンです。 |
| リーダーで最も大切なのは[自分で考えて、自分で判断する]能力です。 |
| 山行計画を立てる時に最も大切なのは[山行目的]です。 |
| (山行計画については以前に書いた記憶が有りますが、自分でも見ていません。興味が有ったら探して読み返してネ) |
| 初めて山に登った時は誰もが初心者です。 |
| 老練な徘徊者トラさんや超ベテランの須藤さんですらそうでした。 |
| (信じられないかも知れませんが真実です) |
| ですから新人でも数年後には立派なリーダーに成長する可能性を秘めているのです。 |
| そこで初心者からリーダーへと成長する過程を三段階に分けて考えてみようと思います。 |
| 1,自分のことは自分でできる一人前の登山者 |
| 2,パーティにおける自分の役割を自覚し、他のメンバーに気を配れるサブリーダー |
| リーダーが任命するサブリーダーという意味ではなく、サブリーダーとしての行動が取れる者です。 |
| パーティ内に何人いてもかまいませ。 |
| 3,その山行に対し、状況を把握し、判断できるリーダー |
| 初心者が成長するには [本人の自覚] [メンバーの協力] [リーダーの指導] が大切です。 |
| 1,自分のことは自分でできる一人前の登山者 |
| [好きこそ物の上手なり]山岳会に入るのですから「山へ登りたいのは当たり前」なのですが、一人一人の山に対する思いへの温度差が有り、やりたい事の個人差も大きいと思います。 |
| それを一律にとらえて山行に連れて行っても、個人のニーズに合わない山行なら長続きしません。 |
| (すべてのニーズに合わせるのは無理ですが) |
| 最初はニーズに合った山行へ連れて行き、山への興味を高め、会に定着させることが第一だと思います。 |
| 興味が高まれば自分から積極的に山行に行くようになって成長します。 |
| 最初はついて行くだけの山行でも、だんだんと自分自身で考えるようになります。 |
| 尾根歩きでも先頭に立たせれば、歩くペースや休憩のタイミングを考えます。 |
| (だてに山菜や茸を採ったり、ビデオでギャルのお尻を撮っている訳ではないのです) |
| 地図を見て「いまどこ?」と聞いたり、「この滝はどこを登ろうか?」とか「どこを滑ろうか?」などと聞くのは、その人に考える習慣を付けて貰うためなのです。 |
| 分かり切っている現在地や滝のルートなど聞かずにサッサと登ったほうがスピーディなのは分かっていても、考えさせて判断させることが大切だと思います。 |
| なにも理想的な山行をする必要は有りません。 |
| ハードな山行になればシビアになるが、初心者を連れて行く場合はゆとりの山行です。 |
| たとえ頂上着11:00予定が12:00になっても宴会時間が一時間少なくなるだけですから… |
| それが大問題と言う方は歩きながら飲めば問題有りません。 |
| 常に理論的に問題を解決する能力はリーダーの必須条件です。 エッヘン。 |
| 単独で山へ行く事は、すべて自分で考えて自分で判断する事ですから一番の訓練になります。 |
| 単独山行はすべてを自分で行なうため、それができれば文字通り[一人前]です。 |
| 尾瀬沼を計画した時、恵子さんが単独で「燧ヶ岳へ登りたい」と言いました。 |
| 彼女には十分にその実力が有るので、単独で燧ヶ岳経由で沼尻まで行ってもらい合流しました。 |
| 「三連休に小屋泊りで行きたい」と言っていたので、メジャーな所を幾つか挙げました。 |
| 判断に迷った時は小屋の人や他の登山者に聞いて判断するのも経験です。 |
| 私はこれからもフリータイム(稜友N0,32参考)を取り入れようと思っています。 |
| その時は一人一人が自分は何をしたいかを良く考えて、自分自身でフリータイムを活かして下さい。 |
| 前記の恵子さんのように、私の計画を見て、自分にできる事を考えて独自に計画する事はとても良い事です。 |
| ぜひチャレンジして下さい。 |
| たとえ口に出さなくとも、自分で考え判断する習慣を身に付けて下さい。 |
| そして不明な点や判断の異なる場合はリーダーに聞く。 |
| そんな経験の積み重ねから、自分自身のポリシーを持てるようになれば一人前です。 |
| ただポリシーにだけこだわる必要もないし、ハードな山行だけを続ける必要もありません。 |
| 先週は思いっきりハードだったから、今週はのんびりでも良いと思う。 |
| ヒロタンはすっごく良いけど、たまには伝ちゃんでも良い。 |
| その方が幅広い山行ができます。 |
| 山に対しても、ギャルに対しても、許容範囲が広いほうが気楽に楽しめて良いですネ。 |
| ただどんな山行にしろ山行目的は、はっきりつかみましょう。 |
| そうしないと不満の残る山行で終わるかも知れません。 |
| 2,パーティにおける自分の役割を自覚し、他のメンバーに気を配れるサブリーダー |
| パーティとは山が好きな人達の集まりだけで「烏合の衆」であっては、パーティとしての実力を発揮できません。 |
| パーティを組む目的は[単独では登れない所へ行く]や[人を育てたり、楽しんだりする]ためです。 |
| (目的によって形態は大きく異なる) |
| [リーダーの指示の元、一糸乱れぬ行動]がとれたとしても理想的なパーティとは言えません。 |
| どんな優れたリーダーでも完全では有りません。 |
| パーティを構成するメンバーの実力も一様では有りません。 |
| リーダーの指示がなくともメンバーの各自が何をなすべきかを考えて自主的に行動し、それがうまく機能してまとまった行動ができたなら[優れたパーティ]と言えます。 |
| そのためには経験豊富な実力者を揃えるという意味では有りません。 |
| 初心者は自分の実力なりに頑張り、中堅サブリーダークラスは初心者の面倒を見たりパーティ内の役割分担をこなし、リーダーは大局を判断する。 |
| 文章にすると大げさで難しい事のように聞こえるけど、当たり前の事です。 |
| 「ヒロタンいまさら決まり切った事を」と言われそうですネ。 |
| 吹雪の太郎平からの下り、トラさんと私がルートファインデング(トラさんがメインで私が補助的)をする。 |
| 容江ちゃん千佳ちゃんを挟んで小川さんがラストでした。 |
| このメンバーでも悪条件ならこのようにするのがパーティとしての行動です。 |
| 吹雪の黒姫山の広い急斜面をシールを付けたまま下る時。 |
| トラさんが初心者に付き、私がルートファインデングをしました。 |
| ようやく尾根上に出てホッとしてシールを外し、順に下り始めました。 |
| ビンディングの調子の悪い人がいて私は最後に滑り始め、人員を確認しながら先頭に出るとM氏がいません。 |
| 10分くらい待って合流できましたが[実力者が揃っていてもパーティとしての行動をとらなければ事故に直結する]と感じた山行でした。 |
| 門内沢の滑落事故 にしても、アイゼン経験の少ないメンバーが多かったのだから、中堅クラスが「綾ちゃん腰が引けてるよ」などとアドバイスできれば良かったと思いました。 |
| 深い霧の急斜面で先行者の見えなくなった不安や、自分が遅れる焦りが滑落者に有ったかも知れません。 |
| リーダーと言っても完璧では有りません。 |
| 中堅やサブリーダーがそれをいかにカバーするかが大切だと思います。 |
| 悪天候では、黒姫山のように先導者がピッチを短く切って全体を把握しながら下り、初心者の不安や焦りを最小限に留めるのがパーティとしての行動です。 |
| 中堅サブリーダークラスとしては荷物の分担だけではなく、メンバーの実力や状態、天候や山の状況などを判断して、自分がどうするべきかを考えて行動しましょう。 |
| 沢においても、リーダーが他のメンバーを確保している間に先行し、実力に応じて次の滝にザイルを伸ばしてルート工作をする(実際にはしている)など、自分でどうしたらパーティが安全でスピーディな行動ができるかを考えるのが中堅サブリーダークラスです。 |
| そしてそれはリーダーとしての実力をも養う事になります。 |
| 3,その山行に対し、状況を把握し、判断できるリーダー |
| 中堅サブリーダークラスがパーティの安全やスピーディな行動に気を配る事なら、リーダーはさらに大局を見て判断を下す事が役目です。 |
| 状況に応じてコースを変更したり、山行形態を変更(雨のため、沢を尾根歩きになど)したり、時には停滞や山行の中止を決めるのがリーダーです。 |
| 前記の門内沢では「条件が悪いので梶川尾根を下ろうか」と考えるのがリーダー役目です。 |
| (結果論でとやかく言ってすみません。私もよほどの悪条件でなければ門内沢を下る) |
| 吹雪の中で進むべきか、引き返すべきか、動かずにいるべきか(ビバーグを含む)を決断する時の、胃の痛くなるような迷いの中の決断はリーダーの醍醐味ですネ。 |
| 実際の山行における諸々の決断もリーダーの大切な役割ですが、本当の醍醐味は[山行を立案し、メンバーを決めて実行する]総てのプロセスに有ります。 |
| 何度も言いますが、山行計画で最も大切なのは [山行目的] です。 |
| 山行目的とは「自分の力を、あるいはパーティとしての限界に挑むようなハードな山行」でも「お花見のんびり山行」でも良いのです。 |
| 要は自分がどんなふうに登りたいかで、大袈裟に考える事は有りません。 |
| 自分のポリシーが反映できたら良いのですが、こだわる必要も有りません。 |
| 次にメンバーの選定ですが、その山行の難易度を基準に、メンバーの実力を冷静に判断し、人数も含めて決定します。 |
| 選定基準は今までの山行経験や訓練の参加状況などです。 |
| 易しい山行には出来るだけ新人を誘って下さい。 |
| そうすれば会の輪が少しづつでも広がります。 |
| 底辺が広がれば山行の幅も広がり、逸材を拾えるかも知れません。 |
| 後はてるてる坊主でも下げ、期待と不安の入混じった気持ちでその日を待ちましょう。 |
| 初めてのデートの時のように新しい下着で…‥ |
| サァー山へ出かけましょう !! |
| 山は老練な徘徊者トラさんや超ベテランの須藤さんでさえ登れない所もあれば、角田山のように初心者だけでも登れる山も有ります。 |
| 障害者のヒロタンがガンダムの足(装具)を付けてでも登れる山も有ります。 |
| 山はその人の体力、技術に応じて、いろんなレベルの山行が出来ます。 |
| ハイキング程度の山行でも、自分で計画すれば自分で考え判断する習慣が付きます。 |
| 山に登り続ければ、次々に行きたい山が現れてきます。 |
| そうすれば一歩一歩階段を上がるように山行レベルを上げて行けば良い事で、焦る必要は有りません。 |
| 無理をする必要は有りませんが、自分で登りたい山を自分なりに計画し、リーダーにチャレンジして下さい。 |
| きっと新たなる楽しみと喜びに出逢えると思います。 |