巻頭言 稜友 NO,27 平成9年3月
| 「あなたは何を求めて山へ登るのですか?」 |
| 初めて山に誘われた頃は、花を見て景色を眺めて感動し、職場では見ることのできないような仲間の素直な笑顔が大好きでした。 |
| 1日中、どんなペースでどこまで歩けるか? どんな沢が登れるか? と単独でがむしゃらにチャレンジし続けた頃もありました。 |
| 今は山岳会に入り、いろんな仲間といろんな山行を続けています。 |
| 「あなたは何を求めて山へ登るのですか?」 |
| 自分自身の限界に挑むチャレンジャーですか? |
| 越後三山一日縦走や、よりハードな沢や岩を目指し、吹雪の中に身を置き、雪壁を攀る。 |
| 目標に向い、体力を練り、技術を研き、どんな苦難にも打克つ精神力が必要ですが、強い憧れと共に、目標を成しえた後の満足感と喜びは、苦労が大きければ大きいほど強く感じることができます。 |
| 山で宴会をやり、おいしいものを食べるためですか? |
| ヒロタン曰く「家で昼間中から酒を飲むと怒られるけど、山なら当たり前」だから山へ登るのだと。 |
| それも下界で飲むのより、ず〜と美味しい。 |
| 「どんな高級レストランの御馳走でも、山での食事の美味しさと満足感は味わえない」と誰かが言っていました。 |
| 歩いた後の空腹感と素晴らしい景色、そして可愛いギャルが揃えば言うこと有りません。 |
| たとえ一人でも、吹雪の山頂で飲むシャーベット手前に冷えたビールは最高 !! (ヘンタイ?!) |
| 楽しい仲間との語らいのためですか? |
| 山に入ればみんな素直になります。 屈託のないみんなの笑顔が大好きです。 |
| 同じ目的のために苦楽を共にし、時には自分の命さえ託さなければならない。 |
| そうして得た信頼関係は山仲間以外にはないと思います。 |
| 山に入れば素直になりY談を連発するヒロタンですが、下界でも純粋なヒロタンはY談を連発するのです。 |
| きれいな花を見て、美しい景色を眺めるためですか? |
| 稜線や湿原に咲く色とりどりの花々や、沢の途中に咲く一輪の花にも心が休まります。 |
| 幾重にも重なり合う山々。 |
| 御来光や雲海を赤く染める夕日。 |
| 青空に映えるブナの霧氷。 |
| 心洗われる美しい風景など数え上げたら切りがありません。 |
| ストレス解消のためですか? |
| 仕事のストレスや失恋の痛手も、山で汗を流し、美しい景色を眺めて涼しい風に吹かれ、やけ酒、いや美味しいビールでも飲めば忘れてしまうかも… |
| ステキなあの人とデートのため? |
| ステキな彼女と一緒に稜線を歩き、お花畑にたたずみ、肩を抱いて夕日を眺めていたい。 |
| それがヒロタンの夢です。 |
| 何歳になっても夢と憧れは持ち続けなければ… |
| 「あなたは何を求めて山へ登るのですか?」 |
| [山岳会]はいろんな人の集まりですから、いろんな考え方があって、それぞそれ山に対していろんな求め方が有っても良いと思います。 |
| 劒岳の合宿で、みんなそれぞれ岩や縦走に出掛けた後、剣沢で花を眺めて過ごした郁ちゃん。 |
| 彼女は合宿に対して、しっかりした自分の意志を持っていた訳です。 |
| 私は6峰Cフェースと剣尾根を登り、満足行く合宿でしたが、郁ちゃんも私に負けないくらい有意義な時を過ごしたことと思います。 |
| 一人一人の意志を尊重し、認め合い、そしてバックアップして助け合って行けたら… |
| 私は「稜友会」をそんな山岳会に育ってほしいと願っています。 |
| 当然、思い思いの山行をするにはそれなりの体力や技術が必要ですし、そのためのトレーニングも必要です。 |
| 岩本さんの遭難でいろんな反省点が有り、多くの事を学ばせていただきました。 |
| そんな事も伝えて行かなければならないのですが、それはまた別の機会にでも。 |
| 私自身も結構ハードな山行もやりますが、角田山へ雪割草を見に行ったりもします。 |
| 肩肘張る事無く楽しい山行を続けましょう。 |
| 夢と憧れを持って山へ行けば、きっと素晴らしい何かを見付ける事ができ、大きな感動を得ることができると思います。 |
| そして何を見つけるかはあなた自身です。 |
| 「あなたは何を求めて山へ登りますか?」 |
| その後、私の巻頭言の反論が載りました。 |
| 会報の巻頭言だから、各自が自分の考えを載せることは良い事だと思います。 |
| いろんな考え方が有る物だと思いました。 |