自分勝手な行動

 
 5月初めの ≪鳥海山・山スキー≫ の会山行。
リーダーの佳代ちゃんは、私と3月下旬に下見へ行きました。
滝ノ小屋に泊り、周辺の状況に応じたルートの取り方などを教えました。
 
 当日、会山行のテーマは ≪パーティ行動≫ です。
いつも自分の事しか考えずに行動する千佳ちゃんに、律ちゃんに付いてもらって登り始める。
 下見の時は宮様コースを登ったが、ある程度の所まで車で入れる今回は車道沿いです。
途中にショートカットコースも有り、下見の時に地図でも教えてありました。
 トラさんはヤブの中へどんどん行くので、リーダーに 『メンバー全員の事を考えて判断して』と伝える。
リーダーは 『車道沿いに行く』 と決め、寅さんを呼ぶが返事さえもしないで突き進む。
 
 上の駐車場からも、寅さんは自分勝手にどんどん先へ行く。
下見の時 『河原宿からの広い台地は、ヤブと雪が斑になるので入らないように気をつけて』 と言っておきました。
しかし寅さんは真直ぐ、そんな中へ突き進んで行く。
 みんなバラバラのペースで登るため、トップとラストはだいぶ離れて声も届かない。
必死で寅さんを追いかけて止め、みんなを集めた頃、ガスに視界を閉ざされる。
 
 その後も熱病に取りつかれたように、先陣争いっぽい異常な雰囲気の山行になりました。
下山後寅さんは 『つまらない山行だった』 とポツリ。
こんな山行に誰がしたんだ !!
 
 帰宅してから佳代ちゃんは、電話で 『私にはリーダーをする資格は無いの…』 と泣きながら話していました。
その後、佳代ちゃんはリーダーをする事はなく、ハードな山行もしなくなりました。
 
 
 恵子さんリーダーの鳥海山の個人山行。
『滝の小屋から鳥ノ海まで、ノンビリと花を楽しむ』 のが山行目的でした。
 
 やはり寅さんがどんどん先に行き、呼び止めても止まらない。
結局予定外の伏拝岳まで登り、寅さんは 『オレが来たからレベルの高い山行になった』 と嘯いていました。
 しかし巻頭言 稜友 NO 27 に書いたように、一番大切なのは山行目的です。
山行目的を理解して参加する以上は、それを変えるような行動は慎むべきです。
 
 この事で恵子さんはどう思ったかはわかりません。
しかし佳代ちゃんにはリーダーとしての判断基準やパーティー行動を教えていました。
逆にそれを知っている事で、寅さんの理不尽な行動が理解でき、結果的に潰されてしまったのかも知れません。
 
 所詮 何も考えない人でなければ、稜友会ではやって行けない。
どんな理不尽な事でも、気が付かなければ問題はない。
私自身、それを強く感じました。

 

 会山行や訓練山行にしろ、中堅がリーダーをやっても、鳥海山の行動パターンです。
リーダーとは名ばかり、ただの人集め役に過ぎない。
だから新潟山岳会時代からの人でも、沢登り訓練のリーダーになってもメンバー編成さえもできない。
 ただ、他のベテラン同様に、気位だけはどんどん高くなって行く。
本当にパーティの事を考えて行動できる、ニューリーダーは潰されて行く。

 

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