門内沢の滑落事故
| 山スキーと歩きの混合パーティで梶川尾根を登り、門内小屋で宴会後、門内沢を下る。 |
| 視界の利かない門内沢をバラバラに下り、始めてアイゼンを履く綾子さんが滑落する。 |
| 一緒に行った郁子さんの話では 『伝さんは先に下り、ばらばらになったので女性だけで一緒に下ったけど、綾子さんだけ見えなくなった』 との事です。 |
| そして周りに誰も見えなくなった、綾子さんは滑落しました。 |
| 詳しくはリーダーの 門内沢の事故報告 橋本 を見て下さい。 |
| 綾子さんを止めようとして、伝さんも一緒に滑落て軽傷を負う。 |
| 山川さんも滑落したが、ザイルで確保していたので無事。 |
| 恵子さんも滑落したが、自力で止めて無事。 |
| 千佳子さんは負傷者の所へ山スキーで突っ込み、再滑落させて自分も軽い怪我。 |
| 滑落者続出のメチャクチャ山行でした。 |
| 門内沢の事故報告 伝 も参考にしてください。 |
| その後の ≪重苦しい雰囲気の例会≫ の様子を聞いたのも、郁子さんと佳代ちゃんからだったし思う。 |
| 事故原因は雪上訓練さえ受けていない ≪技術不足≫ と言う事でした。 |
| 『恵子さんは滑落したけど、雪上訓練を受けていたから止まれた』 との事です。 |
| その対策として ≪6月にマチガ沢で雪上訓練≫ を行う事になりました。 |
| 金子さんの 『みんなが訓練の大切さを実感できたのは良かった 』 とのコメントを聞いた気がします。 |
| 確かに危険な所へ行くにはそれなりの技術が必要だし、そのための訓練の必要性も認識できたと思う。 |
| しかし、訓練を受けるかどうかは別問題です。 |
| 結局、雪上訓練は受ける人が居なくて中止になりました。 |
| みんなは訓練を受けてハイレベルな山行を目指すより、そんな所へは行かない方を選択したようです。 |
| それは当然な事です。 |
| もし事故った場合は、今回の綾子さんのように、自分の技術不足やミスをなじられるだけですから。 |
| 単独で行く場合は、自分の実力に合った所しか行けない。 |
| しかし連れて行ってもらう場合は、より高いレベルの山行もできる。 |
| ましてや稜友会では、実力を無視したハイレベルな山行がもてはやされている。 |
| そんな自分の実力と分不相応の所へ連れて行かれ、挙句は ほったらかしにされる。 |
| こんな中で、高いレベルの山行を求める事自体、無理だと思います。 |
| 私は、今回の事故はパーティー行動が取られていないのが原因と思います。 |
| 山スキーパーティーはそれだけでまとまり、先に下るのも良いでしょう。 |
| しかし、初めてアイゼンを履く初心者が二人も居て、歩きパーティがバラバラに下るのは問題です。 |
| リーダーの寅さんが、ほとんど雪山へ登っていない山川さんにザイルを付けて下るのなら、サブリーダークラスの伝さんが綾子さんと一緒に下り、アドバイスすべきです。 |
| 本来パーティをまとめるべき伝さんがどんどんと先に下り、パーティーをバラバラにしたのが一番の原因です。 |
| アイゼンに慣れていない綾子さんが遅れ、視界の利かない急な雪渓に取り残され、不安感から腰が引けてへっぴり腰の一番悪い姿勢で下ったと思う。 |
| こんな状況では、滑落事故がいつ起きても不思議ではない。 |
| こんな山行を繰返さない為にもと思い、ヒロタンの雑学講座に パーテイとリーダー を載せました。 |
| 訓練も大切だが、それ以上に実際の山行で教える事の方が大切です。 |
| 事故を起こさない為にも、本人が一番力を発揮できる環境を整えてやる事が必要です。 |
| ベテランの人がそばに居るだけでも安心感が違い、実力を発揮できるのだと思います。 |
| だから私は山スキーの時などでも、他の人が先頭に立てば一番弱い人か最後に付いて下るのです。 |
| 訓練により技術を高め、事故を起こさないようにすると言います。 |
| メンバーのレベルが上がれば、当然行く山行のレベルも上がります。 |
| 会のトップレベルの人達だけの山行でも、やはり最低レベルの人が居ます。 |
| 新潟山岳時代に金子さん、須藤さん、ベーシン(新潟山岳会会長)と私で行ったオツルミズ沢。 |
| こんなメンバーでも、やはりの最低の人は居たし、単独で日帰りをした私との実力の差も大きい。 |
| こんなメンバーでも、やはりそんな人に合わせたパーティ行動が必要です。 |
| ≪訓練を受けていないから≫ などという言訳は、チョット山行レベルが上がれば通用しなくなる。 |
| 山の技術とは、実際の山行で経験を積み重ねる事により、培われるものだと思う。 |
| 仮に訓練を受けていない事が原因なら、それを知っていて連れて行ったリーダーの責任は免れない。 | |
| 寅さんは良く 『山での事故は自己責任』 と言うが、責任能力の無い人に求めるのはおかしいと思う。 | |
| 『行こう、行こう』 と強引に誘い、山ではほったらかしにしておきながら、事故れば自己責任。 | |
| これではあまりにも無責任なリーダーだと思う。 | |
| 月曜日が原則として休みの綾子さん。 | |
| 彼女にとって、私が夜勤の時に御一緒した山行がほとんどだったと思う。 | |
| まったくの初心者から、正月の竜門山へ行けるくらいまで育てたけど、こうして寅さんに潰されてしまいました。 | |
| 転職して日曜日が休めるようになり、これからの成長を楽しみにしていた矢先の出来事です。 | |
| 竜門山(正月) | |
| 会社で品質管理の講習を受けていた時 ≪異常報告書≫ の作成がありました。 | |
| 山岳会で言う、事故報告書です。 | |
| 起こした本人が書く始末書ではなく、課長が作成して関係部署や部長に提出するものです。 | |
| 2名のメンバーが、実際の事例をもとに作成しました。 | |
| 事故の内容、原因、対応、そして対策です。 | |
| 他の職場の事で良くはわからなかったけど、作業者の単純なミスによる事故でした。 | |
| 対策に付いては、最初の話し合いではミスをさせないよう、いかに作業者を教育するかでした。 | |
| そうして提出した異常報告書は、講師からは問題外だったようです。 | |
| 『対策とは設備の改良とか作業のやり方を変える事で、作業者を教えるなどは対策と言えない』 と言われました。 | |
| その後検討し、作業のやりかたを変えた気がします。 | |
| 今回の門内沢の事故とその対応を見て、講習の時の意味が良く理解できました。 | |
| 部下の教育を口にした瞬間に、責任を本人に転化している。 | |
| 課長(リーダー)なら部下のミスは自分の責任と捉えなければ、ちゃんとした対策は取られない。 | |
| 部下より一段高い視点で捉え、そして設備や作業標準(マニュアル)を変えて行く権限も有るのだから。 | |
| 多分どこの会社でも 『ミスったあいつが悪いんだ !! 』 などと、関係部署や部長に報告しても通りませんよね。 | |
| 門内沢の顛末で、講習会で学んだ事がクッキリと見え、より深く理解する事ができました。 | |