山での迷子

 須藤さん、金子さん、三木さん、佳代ちゃんで沢登りへ行き、帰りに沢を下降中、ミッキーが林道の上がり口がわからずにビバークする。
須藤さん、金子さんが初心者の佳代ちゃんに付き、ミッキーだけ先に下ったとの事です。
『車で待っていたけど、ミッキーが帰らないから…』 と夜中に捜索依頼の電話が来ました。
翌朝 自力で帰った来たので捜索は不用でしたが、須藤さんの報告には 『一人で動く事も大切な事だ…』 言う内容が書かれていました。
私は 『一人で先に下った事が一番の問題』 と思う。
 
 いろんな事故の原因を分析して集計して行くと、いくつかの特定の行動になる。
そんな中でも沢を単独で下る行為は、危険な行動だと思う。
そしてリーダーにも多大な心配をかけ、意識の分散から事故を誘発する可能性もある。
もっとも、他のメンバーの事など意識しないリーダーなら問題はないのだが…
門内沢の滑落事故 の後、パティー行動の大切さを雑学講座・ パーテイとリーダー に書いたのだが、その直後の出来事です。
まったく須藤さんは、他から学ぶ意識は無いのだろうか?
 私は、山岳会でビバーグを問題にする事は良くないと思う。
下山が遅くなり、ビバークにするか、ヘッデンで下りるかを判断する時、ヘッデンは良いけどビバークは悪い雰囲気が有れば、リーダーの判断を狂わせる。
ビバークしなければならなくなった原因が問題で、ヘッデンで下ったから良いと言う事ではない。
確かにビバークすれば仕事を休んだり、捜索等で仲間に苦労をかける事になるかも知れない。
しかし、時には人の生死に関わる事です。
ビバークする事を責めて 『事故を覚悟で下りた』 などの判断は慎みたいし、そんな会の雰囲気は避けたい。
(もちろん稜友会には、そんな雰囲気はない)

 

 稜友会の退会の意志を固めてからだが、金子さん達が大雨警報の出ている時に2泊3日の沢登りへ行き、予定日を過ぎても下山しなかった事が有る。
(私は北アルプスの縦走を計画していたが、中止しました)
捜索依頼の電話をもらい、なんのわだかまりもなく承諾し、会社に休みの手続きをとりました。
洪水で動けなくなり、翌日の夕方に下山して来ました。
 新聞にも載った事ですが、稜友会のHPには載っていない。 (私は見ていない)
 
 
 私も山での迷子が2回有ります。
 守門岳の山スキーでの帰り、保久礼からの登り返しで良子さんと高橋貴子さんはシールを付けました。
シールを外す時、良子さんのビデングの具合が悪くて構っている間に、貴子さんが先に滑り出しました。
今まで貴子さんを待つ事は有っても(待っていた)、待たせる事は無かったので、予想外の行動でした。
脇に逸れたトレースや、転倒していないかを気に掛けながら、良子さんと下る。
道院への分岐で、真直ぐ行っているトレースが何本か有りました。
良子さんを待たせて少し追ってみたが、途中で気付いて大平の尾根へ戻ったトレースも何本か有り、道院へ向かっているのは4〜5人程度です。
 車に戻ったが、貴子さんは来ていない。
近くの酒屋さんから家に電話して無線を開いてもらい、大きなライトを借りる。
良子さんから車に居てもらい、貴子さんが帰って来たら家に電話し、無線で知らせてもらう事にする。
道院への分岐まで登り返し、滑って行くとスキーが脱ぎ散らかしてある。
あちこち歩き回った跡が有り、呼びながら少し下ると貴子さんが居ました。
大きなライトも不用だったし、暗くなる頃には下山できて良かった。
 これも逸れた人を気遣いながら下り、見当を付けて探せたからだと思う。
 
 
 至仏山を滑り、山ノ鼻から鳩待峠へ登り返しの時です。
鳩待峠直前で佳代ちゃんが 『山ノ鼻にポーチを忘れた』 と取りに行きました。
ザックは私が持ち帰り、テントで飲んでうとうとと…
『暗くなったけど、佳代ちゃんが帰って来ないよ』 と起こされました。
 律ちゃんに駐車場のテントで待ってもらい、恵子さんから鳩待峠で無線をやってもらう。
時々交信しながら山ノ鼻まで行き、山荘の人に訳を話し 『もし来たら鳩待山荘に連絡してくれ』 と頼んで帰る。
戻る途中、沢沿いに下ってきた佳代ちゃんと出会い、無事に鳩待峠へ帰れました。
 
 迷子の捜索は小人数の場合でも、ベースに居る人と無線(携帯でも)での連絡係り、そして捜索する人の役割分担が原則だと思う。
 
 伝さんパーティと聡子さんパーティの朝日連峰交差縦走の時の話しです。
大鳥池からの伝さん達が大朝日岳に着き、先に着いていると思った聡子さん達がまだなのでパニくりました。
 
 佳代ちゃんが 『後で伝さんから散々文句を言われた』 との事です。
『テントから何度も無線で呼んだし、周波数を変えてまで試した』 そうです。
周波数を変えるのは、待ち合わせ場所を勝手に変えるようなもので論外です。
 前年度に私と交差縦走をした時、私が稜線に出てからでも小屋からは交信できなかった。
小屋の外からかろうじて、山頂近くまで行ってようやくまともな会話ができました。
 そんな経験をしながらも、なぜ山頂まで行かなかったんだろう…
山頂まで行けば、天気が良かったから平岩山などコース全体も見渡せたのに。
針生平から登って来た人からも情報が聞けたのに。
 私なら、本当に心配なら下って迎えに行く。
(柳又谷を登った時、に白馬岳に泊りました。朝日からの縦走パーティでバテたのが居ると聞き、三国境と鉢ヶ岳の鞍部まで迎えに行った事も有る)
 
  最後に 『交通事故かと心配した』 と言われたそうです。
(車は前もって交換したので、針生平へは伝さんの車)
 
 翌日は荒れて、伝さんパーティーの恵子さんは、大朝日岳の山頂も踏めなかったとか…
 蛇足ながら前年度10月の私との交差縦走は、伝さん達が大鳥池から1泊2日で入り、私は針生平から日帰りの予定。
この日は二王子岳でも雪が降るほどの天気です。
稜線に出てから大朝日小屋の伝さんと交信 『日暮沢へ下ってタクシーで泡滝ダムへ行く』 との事です。
『私が行くから待つように』 伝え、先を急ぐ。
 山頂直下(小さなポールを過ぎていたので、10分もかからずに着けたと、後で知る)で 『もう時間が無いから下る』 と無線が入り、私も引き返しました。
 
 私は正月の竜門山も経験しているので、10月の大朝日岳は荒れていても行けると思いました。
実際、大朝日からの下山パーティーにも会いました。
一緒に針生平へ下れば、私の車で伝さんの車の回収へ行けば良いと思っていました。
彼はパニくると、非常に視野が狭くなる。
 
 その後、私は佳代ちゃん達と朝日連峰の交差縦走をやりました。
朝日連峰一日縦走+鳥海山

 

 

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山での迷子
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  巻頭言 稜友 NO 27   須藤さんの巻頭言   登山の四季
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稜友会レベルでは行けないような山行
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