貴方への贈り物
「何でもいいんですか?」
「い〜ですよ もうな〜んでもどんと来いです
オレ金だけは無駄にもってますから何でも言ってください」
「・・・じゃあ・・・」
「ええっ? そんなんでいいんですか?」
最初はたわいもない子供の話し声
「もうすぐイルカ先生の誕生日なんだってば」
「あ〜ナルト? イルカ先生って5月生まれだったの?」
「何だ〜 カカシ先生ってば 仲良いのに知らなかったのか?
おれってば 毎年イルカ先生にプレゼントあげてるんだってばよ」
「ふ〜ん イルカ先生いっつも笑って受け取ってくれるんじゃ〜ないの」
「うん だけど 今年は下忍になって給料ももらってるから
何か記念になるもの送りたいんだ。」
そうか〜 イルカ先生誕生日なのか
水くさいよな 言ってくれればいいのに
オレも何かプレゼントしたいな〜
イルカ先生なにか欲しいのあるかな
服は〜 あまり拘らないみたいだし
でもゆったりした白いシャツにスラックスとか凄く似合ってるんだよね
シンプルなのがイルカ先生らしいっていえるかな
花や宝石? 女じゃないしな〜
いっそどっか予約して豪華に食事とか?
そういやイルカ先生は何もねだったことないな?
任務でもこんなに考えないってくらいに考えても
イルカ先生のほしいものって思いつかない
オレってなさけな〜・・・ 直接聞いてみようかな・・・
「だから ほしいもの教えてくださいイルカ先生」
「カカシさんったら 良いんですよそんなに気をつかわなくても」
「気なんかつかってません オレがプレゼントしたいんです」
くすくす笑ってる・・・ あ〜もう イルカ先生なにか無いんですか〜
「何でも良いんですか?」
「い〜ですよ もうな〜んでもどんと来いです
オレ金だけは無駄にもってますから何でも言ってください」
「お金は全然かかりませんけど・・・
じゃあ その日 任務がなければ一日中俺といてくれますか?」
「ええっ? そんなんでいいんですか?
だって それじゃあ、いつもと何も変わらないじゃないですか?」
「そうでも無いですよ? その日一日俺を甘えさせて下さい」
「イルカ先生が オレに甘えてくれるの?」
それってオレがプレゼントするんじゃなくて
オレにとってのプレゼントみたい・・・・
「こんばんは〜 イルカ先生」
「カカシさん どうしたんです? こんな時間に」
「お誕生日おめでとう イルカ先生
オレが誰よりも一番に言いたかったから、日付変わるの外でまってたんですヨ」
「・・・・・・」
「あっ あの 夜中に来ちゃいけなかった? イルカ先生」
「いいえ ありがとうございます。カカシさんすごくうれしいです」
「どうして泣いてるの? イルカ先生」
「子供の頃のこと思い出して、
父ちゃん・・父もいつも12時になったと同時に誕生日おめでとうって・・・」
「泣かないでよ イルカ先生」
ギュウと抱きしめて
目に滲む涙をそっと唇ですくいとり、頬に唇に口づける
「これからは毎年オレが一番最初に言ってあげるから」
「ずっとですか?」
「そう ずうう〜〜っとね」
「今までは自分でオメデトウって言ってました
これからはカカシさんが言ってくれるんですね」
「それでね イルカ先生 これ受け取ってくれる?」
「・・・? 何ですか?」
「オレからのプレゼントです」
「えっ あの 来てくれただけでいいです」
「受け取ってくれないとオレ泣いちゃうからね
これね〜 オレが作ったんですよ早く見てくださいよ〜」
「カカシさんが作ったんですか?」
カサカサ 包みを開くと・・・・・
「どうですか? これならいつも一緒でしょ?」
「ええ そうですね ありがとうございます」
「じゃあ 早速オレがつけたげますね」
ふわっ と笑ってお願いしますって言われちゃった・・・
イルカ先生カッワイイ ああ このまま押し倒したいな〜
「さあ ここに座ってくださいね〜
実はこれもセットなんで〜す」
螺鈿細工の櫛・・・
イルカ先生の黒髪に似合うと思ったんだヨネ
さらさらこぼれ落ちる黒髪・・・
仕事上、結い上げたりして飾ることは出来ないけど
結び紐だったら、いつも身につけていて貰えるよね
赤い糸に銀糸を織り込んだ組み紐・・・
イルカ先生 気づいてくれるかな 銀糸はオレだってことに
「どうですか〜 イルカ先生」
「ありがとうございます カカシさん 大事にしますね」
「ねえ イルカ先生 その結び紐 アナタ以外に解くのはオレだけですからね?」
そういうとイルカ先生が真っ赤になった
「カカシさんがいつも一緒なんですね」
「ごーかっく!ですよ イルカ先生」
「今日は・・ほどいてくれないんですか?」
「イルカ先生のお強請りなら何でも聞いちゃいますよ」
「じゃあ ほどいてください・・・・」
「おおせのままに・・・」
「イルカ先生〜 おはようってば」
「あ〜 ナルト?」
「??? 何でカカシ先生が居るんだってばよ?」
「今日はね〜 イルカ先生はお休みだよ〜
いつも忙しくしてるから今日はゆっくり休ませて上げなさいね?」
「? わかったってば じゃカカシ先生 これだけ渡しといてくれよな」
渡されたのは赤と青の花の咲いた朝顔の鉢植え・・・
「誕生日プレゼントだってば」
前に 赤と青が好きだっていってたからさ・・・へへっと笑って
「じゃ〜な〜 ちゃんと渡してくれよなっ」
「起きてましたか? イルカ先生」
「ええ」
「赤と青が好きなんて知りませんでしたヨ 言ってくれたら良かったのに」
「だってこれはアナタの色ですから」
種ができたら取っておいて来年一緒に植えましょう
毎年一緒に花が咲くのを見てくださいね?
「カカシさんが、ずっと一緒にいてくれると言った言葉が一番うれしかったです
こんなすごいプレゼント貰ったのは生まれて初めてですよ。」
「こんなに喜んで貰えるなら 毎日オレをプレゼントしちゃいますよ」
「いえ 毎日だと・・躰がもちませんから 時々で良いです」
くすくす 遠慮しなくってもいいのに イルカ先生ったら・・・
あらためてお祝いを
「お誕生日おめでとうイルカ先生 この世界に生まれてきてくれて有難う」