月と酔っぱらい 1
「 ――せい… イルカ先生」
「ん〜〜〜〜 だぁぇらぁ〜」
「イルカ先生 どうしたんですか? こんなところで」
もう夜も更けたというのに縁側なんかで寝ちゃだめでしょ
誰かに襲われたらどうすんです?
「・・ん あれぇ お月様だ〜 えへへっ つ〜かまえたぁ」
「いたっ 痛いですよイルカ先生 ほら髪の毛離して下さいよ」
「い〜や〜で〜すぅ もう俺のもんですぅ〜」
「イルカ先生 お願い離して そんなに引っ張ったらオレハゲちゃいますよ」
「ん〜〜〜」
「はいはい わかったから せめて手はここにしてね」
髪を握りしめている手を開かせてオレの首に回させたら
ギュウウっと抱きついてきた うっ か かわいいっ
いっつもこうならいいのにな〜 オレが抱きつこうもんなら
「悪ふざけはやめてくださいよ!」って
苦笑いでかわされるんだから もうイルカ先生の鈍感さん♪
う〜んギュと抱きつかれるのは嬉しいけど・・・
すごい酒の匂い 珍しい完全に酔っぱらってるよ
イルカ先生結構酒は強いのにいったいどれだけ飲んだんだか
周りを見渡すとビールの空き缶が転がっていて
ひのふのみ・・・ あ〜あこりゃまた結構な数だあね
それに あれ一升瓶か? まさか一人でこれだけ飲んだの?
「ほら イルカ先生 こんな格好で寝たら風邪引きますよ」
ムニャムニャぐずる体を膝の上に抱き上げるのはオレにとっちゃ美味しい状況
だってイルカ先生ったら 浴衣を肩から羽織ってるだけで
下はランニングにトランクスって格好なんだもん
夜露が落ちて空気もヒンヤリしているし 油断したら風邪ひいちゃうよ?
うん 乳首がチラチラ見えちゃって 日に焼けてない足はすらりと伸びて
見た目よりも細くて引き締まった体、イルカ先生って着ぶくれするタイプなんだな
まだ抱いた事のない躰・・・酒飲んだ時にせいぜい肩を抱くくらい、
オレの本音は酒飲み友達じゃ物足りない この人の笑顔を独り占めしたい
体中舐めてしゃぶってオレを突っ込んでドロドロに溶けるまで抱き合いたい
でもイルカ先生ノーマルそうだしなあ
オレがこんな目で見てるって気づいたらもう話しかけてもくれなくなるんだろうな
イルカ先生 あんた無邪気すぎるよ あんたに懸想している男に無防備に肌をさらすなんて
抱きしめているだけで胸の鼓動が早くなっていくのが判る
オレだって、若いやりたい盛りの男なんだよ?
好きなひとが腕の中にいるのに我慢なんてある意味拷問にちかいよね〜
だけど・・ 触ってもいいかな? ちょっとだけ ちょっとだけだからと言い訳しながら
親指でクイッと押しつぶすと「んんっ」とイヤイヤするみたいに躰をよじる
反応は返ってくるのに目を覚ます気配がない事に気を大きくして、
ちょっと大胆に指でさすってこね上げていくと乳首が硬く立ち上がっていく
赤く色づいたグミの実みたいだ ふふっ美味しそうだあね
カリッと爪を立ててはじいてやると
「ヒャァ・・ ア アン・・」
うわおっ こんな色っぽい声出すなんて反則だよイルカ先生
すっげえ甘い声で鳴いて首をそらせるんだもん、オレ一気に腰が重くなっちゃったよ
胸を弄る手はやすめず唇を舐めると、チロリと赤い舌をだして応じてくるからそのまま続行
酔いのせいか高く感じる体温・・・ もちろん存分に味わった口内も燃えるように熱くて
そのまま舌を絡めて吸い上げては嬲っていると涙に潤んだ目を開いて
イルカ先生がオレの胸を押しのけるように腕を突っぱねてきた
「どうしたのイルカ先生 気持ちいいでしょう?」
「ウッ ・は・・・」
「何? 何でも言って」
「…気持ち悪 い・・ 吐く…」
「うわ〜〜〜 待って待って もうちょっと我慢して〜」
手で口を押さえて今にも吐きそうなイルカ先生を抱えてトイレに駆け込み・・・
ザザザー ジャー
「はいお水・・・ 口すすいだ方がいいですよ」
「ずいません〜」
コップを差し出しふらつくイルカ先生を支える頃には色っぽい雰囲気も消え去っていた。
オレの暴れん棒も大人しくなってるし・・・・さすがに萎えちゃったよ
「さあ今日はもう大人しく寝て下さいね」
イルカ先生をベッドに押し込んで、部屋の片づけしてると何だか虚しい
何で久しぶりの逢瀬だってのに酔っぱらいの面倒みて掃除してるんだよオレは
だけどゴミ袋を外に出そうとして目に入った台所みてオレは気づいた
しまった・・・ 今日は・・・・