約 束 1
「ねえ かーちゃん だいじょぶかな〜?」
「心配しなくても大丈夫よ」
「ホントに?」
「こらイルカは母ちゃんのいうこと信じないの?」
「ううん そんな事ないけど・・ 早く目開けないかな〜」
誰かが話している いったい誰だ?
早く目を覚ませオレ・・・
「う・・ん・・・」
「あっ 起きたよ〜 」
甲高い声に目を開けると同時に飛び込んできたのは
真っ黒な瞳・・ えっ 誰だ・・・
それに此処はどこなんだ 医療棟じゃない
とっさに回りの気配を探っていると女性の声がした。
「イルカ すこし静かにしないとお兄ちゃんがびっくりしてるでしょう」
お兄ちゃん? 誰? まさかオレの事か・・
「ごめんなさいね 騒がしかったかしら?
包帯を替えるわね ちょっと痛いわよ我慢してね」
少なくとも敵ではないようだが
身動き出来ない状況は拙い くそっ チャクラも練れないなんて
なんだってこんな所にいるんだ
「貴方が森で倒れていたのをイルカが見つけたの
ああ 火影様にはちゃんと連絡いれてあるから心配しないでいいわよ」
「おっ カカシやっと目ぇ覚ましたか?」
「あ とーちゃん お帰り〜」
両手を伸ばして抱っこをせがむ子供を軽く抱き上げた人影
見上げる上背に黒髪・黒目・・・ 海野上忍?
「そんなに警戒しなくてもいい此処は俺の家だよ」
一言そう告げて後、腕の中の子供に話しかけている
「ただいま〜イルカ 父ちゃんはこのお兄ちゃんと
ちょっとお話があるんだ あっちで待っておいで」
「え〜 イルカも一緒にお話しする〜〜〜」
「今はダメなんだよイルカ 後でならいいから」
「あとで? ぜったい?」
「ああ ぜったいだよ 約束だ」
「うん お兄ちゃん 後でイルカともお話ね バイバイ〜」
子供が母親と部屋から出ていくとベットの横に椅子を持ってきて話しだした。
「騒がしくて悪かったな〜?
俺の息子でイルカっていうんだ まあ仲良くしてやってくれ
お前より五つ年下かな ヤンチャ坊主だぞ」
まあ それはおいといてだな カカシ
「お前ねぇ 傷は応急処置くらいしないとだめだ
刃物に塗ってあった毒が回ってぶっ倒れたんだ」
イルカが見つけたときはちょっとやばかったんだ
まあ女房は医療のエキスパートだし
四代目とも相談してしばらく家で養生させることに決まったからな
「海野上忍・・・ オレ任務は?」
「お前はちゃんと巻物を持ち帰ったよ 心配しなくていい」
オレの頭をポンポン叩きながら話し続ける
子供扱いするなよ オレはもう10歳になるんだぞ!
「さあ もう少し寝ろ そして早く体力を回復させるんだな
それよりなぁ お前ちょっと痩せすぎだぞ
女房の料理は美味いからな 沢山喰ってもっと肉つけろよ
今のうちにしっかり喰っとかないと、でかくなれねえぞ?」
勝手なこといいやがって オレは年相応だ
アンタがでかすぎなんだよ
だけど 頭を撫でる手のひらはなぜかここちよかった
続きます 2→