約 束 4

「任務終了 ご苦労だったな! 解散!」

 

仲間達はその言葉でさっさと散っていく

今回は海野上忍を隊長とした任務で俺は中忍として配属されていた

 

「おい カカシお前はちょっと待て」

 

えっ帰っちゃダメなのか まだ何かあるのかよ

 

「心配するな 用があるのは俺じゃない 隊長だ」

「はい わかりました」

 

副長と一緒に報告にいった隊長が戻ってくるまでの30分

オレはイルカの事を考えていた

今度の任務は長引いたし 早く顔を見に行きたいなあ

 

 

ポンッと いきなり頭に手が乗せられた

 

「待たせたな カカシ疲れたか?」

「い〜え オレって若いですからね それより隊長〜

頭なでるのやめてくださいよ もう子供じゃないです」

「何いってやがる お前は十分子供だよ」

「そうだよカカシ まあゆっくり休めよ? では隊長失礼します。」

「ああご苦労だったな さてカカシ帰るぞ」

 

副長が去っていき 隊長と共に歩きだす

 

「早く帰って風呂でも入ろうや ゆっくり手足のばしたいしなあ」

「えっと あの隊長オレは明日伺いますから 今日は家族でゆっくり・・・」

「おいおい ナギとイルカはお前が来るのをまってるぞ さっき式飛ばしたからな」

「いいんですか このまま一緒にいっても」

「お前 俺の所にくるようになって何年だ? いい加減遠慮はやめろよな」

 

俺はお前を息子と思っているよ

もちろんナギもだし イルカはお前を兄と思ってるんだからな

いいながら又頭をかき回される

身長が伸びたといってもまだまだ追いつかない

父親ってこんな感じなのかな子供じゃないと言い張っても

頭を撫でてもらうのは気持ちがよくて、でも照れくさくて素直になれないんだ

 

 

「あ〜来た〜 お帰り〜 とーちゃん カカシ兄ちゃ〜ん」

「おお お迎えかイルカ〜 ただいま」

「お帰りなさい 潮さん カカシ君」

「ただいま・・です」

 

家の前で待っていてくれたナギさんとイルカ

ああ帰ってきたんだな〜って 二人の笑顔をみて実感する

 

「さあ 食事の準備はできてるのよ 先にお風呂はいってきて」

「うん カカシ兄ちゃん早くいこ」

「おいおいイルカ 父ちゃんは誘ってくれないのか?」

「父ちゃんも一緒に入ってもいいよ」

「も=@かよ な〜んか父ちゃん寂しいなぁ」

 

カカシの手を引っ張って家に入ったイルカをみて独り言

 

「ほら 貴方拗ねてないで・・早く家に入りましょう」

「あ〜あ もう親離れされちゃったのかねぇナギ」

 

口づけて細い体を抱きしめる 

 

「ダメよ 家に入ってくださいな」

「ナギもつめたい・・・ 3ヶ月ぶりなのに」

「あなた・・ ここは玄関先ですよ まったくもう子供みたいに」

「い〜じゃないか 子供みたいでも」

「はいはい ちゃんと甘やかしてあげますから 先にお風呂ね」

 

ちぇっ 軽くいなされちまったぜ

 

 

「カカシ兄ちゃん 俺が髪洗ってあげるよ」

・・俺?・・・

「イルカ・・ 俺って」

この間までイルカって言っていたのに

 

「カカシ兄ちゃんに先に教えてあげるね 俺もう大人の仲間入りなんだぜ

自分のことイルカっていうの子供っぽいじゃんか〜 やっぱ男は俺≠セよな」

 

言いながらオレの頭をシャコシャコと泡だらけにしてくれた

アカデミーにはいって語彙はふえたが 言葉遣いは悪くなったよな確実に

 

「ふ〜ん イルカはどうやって大人の仲間入りしたんだ?」

「ちょっとまって カカシ兄ちゃん目つぶっていて 流すから」

「はいはい・・・」

「えへへっ〜 見て〜」

 

オレの前にまわって立っているんだが・・

どこが変わったんだ?

 

「・・わかんない? カカシにいちゃん」

「どこも変わってないみたいだけど・・・・」

「んっ もう 生えてるだろ」

 

生えてるって・・・ えっと〜 あれか?

 

「あっ ああ たしかに生えてるな」

「だろ? こっちに毛が生えたら大人の仲間入りだっていわれたんだぞ」

 

おいおいイルカ〜 2〜3本のチョロ毛じゃないか

 

「おい 俺も入るからな〜」 声と同時に扉から隊長も入ってきた

おもむろにのぞき込んで

「ほっほおーぅ イルカ〜 毛が生えたってぇ まだまだ だな

父ちゃんくらいにならなきゃ大人って言わないんだぞ」

「まっ 負けないぞ 俺だって父ちゃんに負けないくらいになるからな」

「そっか そっか まあ早く大人になってくれよ 父ちゃん待ってるからな

 カカシも・・・まだまだ ふっ お子様だな」

「ちょ 隊長! いったいどこ見てるんですか!」

「どこって そこさ 二人とも早く大人になれよ〜 色々教えてやるからな〜

そしてな〜 男同士の話しをして一緒に酒を飲むんだ きっと美味いぞ」

「オレ もっ もうあがります」

「ダメだって ほら背中流して流して 力いれて擦れよ」

「わかりましたよ・・ イルカお前は頭あらえ オレは背中あらうからな」

 

シャコシャコ ゴシゴシ 二人がかりでピカピカに洗い上げられてご満悦

 

「はあ〜〜 いい気持ちだな〜 最高だよ

 お前達もしっかり浸かって暖まってからでろよ」

「オレ逆上せそうなんで先にあがります・・・」

「じゃあ俺もカカシ兄ちゃんと一緒にでる〜」

「おいおい 二人とも出ちゃうのか?」

「父ちゃんはゆっくり入ってたらいいよ じゃあね〜」

 

 

脱衣所では大騒ぎしながら着替えている様子が聞こえてくる

 

「おい イルカちゃんと髪の毛拭けよ ほらっ肩まで濡れるだろ」

「ちゃんと拭いたよ〜」

「あっ こら背中濡れたまま 服着るんじゃない!」

「ん〜〜 手が届かない〜」

「もう じっとしてろ 俺が拭いてやる!!」

 

どたばたやってるとドアと叩く音がした 

 

「開けていいかしら? 」

「ナギさん! ちょっとまって 今服着るから」

「ああ いいのよ 潮さんにも早くあがるように言ってね ご飯冷めちゃうから」

「「「は〜い」」」

 

あれっ 声が・・・ハモった?

 

「いいよ俺ももうあがるから ほら お前達先にいってなさい」

 

 

「ナギさん・・ イルカが・・」

「あらっ寝ちゃったの? 早いわねぇ」

「いえ あの こいつこっそりビール飲んじまったみたいで」

「こいつぁ いいや 大人の気分味わったわけか?」

 

 まあ いい寝かせときな 朝までぐっすりだろうさ

 

「隊長〜 いいんですか?」

「いいって、いいって男の子だし興味あったんだろう ほらお前も飲めよ」

「・・・いいんですか?」

「今更だろ? 任務先では飲んでたじゃないか」

「あっ あれは みんなが飲め飲めって」

「悪いって言ってるんじゃないから安心しろ

むしろ好奇心から隠れて飲まれる方が気になるだろーが

それくらいなら目の前で一緒に飲んだ方がいいじゃないか」

「隊長〜 それちょっとちがうんじゃ それに何でそんなに気抜いてるんです」

 

ナギさんに膝枕してもらって寝転がってる姿をみたら

里屈指の上忍とは誰も思わないんじゃないかなぁ

 

「バカだなカカシ 自分が本当にくつろげる場所にいるのに気を張ってどうするよ」

 

お前も気を入れる時と抜く時 ちゃんと使い分けなきゃダメだぞ

そしてな大事なものが傍にいるならそれをしっかり掴まえておくんだぞ

俺はお前に色々教えるから、それをお前がイルカに教えてやればいいんだ

なっ お兄ちゃん 頼んだぞ

 

「わかりましたよ・・隊長にお願いされちゃ断れないでしょ」

「んじゃ今日はもう寝ろ 朝まで起きて来るんじゃないぞ」

 

判ってるだろ? とばかりにウィンクまでされて

ひらひら手を振ってイルカを連れてけと部屋から追い出された

オレも15だ 3ヶ月ぶりだし? 隊長が何を言ってるのか判るけどね

全然隠す気なんて無いんだからな〜子供の情操教育にとっちゃどうよ

いや性教育にはいいのかな? ってオレがイルカに教えるのか?

 

 

 

今、思えば海野上忍(イルカの父ちゃん)の強烈な個性ってヤツが

オレに多大な影響を及ぼしたと思う




 
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