約 束 6
「おいカカシじゃねえか? なんでぇ暗いじゃねえか」
「あ〜 おっさんかぁ おひさ〜」
「おっさんはよせ おっさんは お前ぇとは対して違わねえぞ」
「そうかもしれないけどね〜 何よその髭・・ 似合わないねえ」
「ふん! ぬかしやがれコレがいいって女もいるんだよ お前ぇには真似できねえだろ」
「オレはそんなに毛深くないしね〜 真似する気もおきねえって
あっ お姉さ〜んビールお代わりね〜」
「こっちにも生ビール それと枝豆と焼き鳥盛り合わせ一皿たのまあ」
「おっさん何勝手に注文してそこに座ってるんだよ」
「そんな暗い顔して一人で飲んでてもつまらねぇだろ? 付き合ってやるよ
ほらよ ちょっとは腹に入れながら飲まないと悪酔いするぜ 厚揚げも頼むか?」
「ふん お節介なヤツ・・・」
ビールが焼酎に代わり酔いも回ってくると口も軽くなってくる
花街に来ていながら一人でいるのが目についたから声をかける気にもなった
こいつとの付き合いは上忍に昇格してからだからそんなに気心知れている訳じゃないけど
それでも女に不自由するようなヤツじゃないから一人ってのがな
「ほほう で? 女はどうだったんだよ 聞かせろよ」
「抱いてないよ」
「・・? お前確か任務終わって帰ってきたんたよな? 溜まってねえのか!?」
「溜まってたさ 寝込み襲って抱いちまいそうになったくらいはね」
マズイって正気づいたから、オンナ抱いて発散しようとしたのに・・・
全然ダメなんだよ 極上のオンナ目の前にしてピクリとも反応しやがらねえし
「それって・・ お前ぇ抱きそうになったって女に惚れてるって事じゃねえの」
「惚れてる? まさか・・ だって大事な家族のような子だ〜よ」
「家族のようなって言ったって他人だろ? 惚れるってこともアリだぜ
その子の事が気になって他のオンナ抱けないんじゃ決定だろーがよ」
「でも・・・ まだ子供だ!」
「惚れるのに年は関係ねえと思うがな お前が好みに育ててやればいいんじゃねえ?
子供だ子供だって言ってるうちに女の子はあっという間に大人になっちまうぜ」
女の子じゃなくて男の子なんだけどね〜 オレ好みに育てるっていっても
笑顔も、拗ねた顔も、怒った顔も、笑い声も、匂いも
オレをみて駆け寄ってくる仕草もすべてがオレの好みだよ
「お前がその気になるって事はその子も忍びだろう、もしかして下忍?
だったらもうすぐ中忍試験があるって聞いてるだろう」
今回の試験にからんでちょっと気になる噂があるからな
お前その子の事気をつけといてやった方がいいぞ
ぐるぐる葛藤しているカカシの耳にはアスマの話は半分も届いていなかった。
そのことを後から死ぬほど後悔することになるともしらずに
カカシはその前日の夜の出来事を思い出していた
二人して風呂に入っていたが、先にイルカが逆上せてしまい
慌てたカカシはイルカをバスタオルでくるんで寝室に運びこんで
パジャマに着替えさせてから水を飲ませて布団に寝かせ隣で添い寝していた
う〜〜 ヤバイ〜 オレも逆上せたみたいだね 疲れが出たかな早く寝なきゃ
でもイルカって石けんの香りに混じってミルクみたいな香りがするんだよな〜
同じ石けん使っているのにオレとは違う香りを感じるなんて何でだろうなあ?
普段カラスの行水のカカシは、ぼうっと逆上せた頭で思考力も落ちていたのだ。
「んっ・・・」
「・・はいはい いいから、そのまま寝てなさいね〜」
自分の隣で寝ているイルカを見ると本当に大きくなったなあと感じる
イルカにはまだまだだ〜よ! といってしまったけど
この年頃は数ヶ月会わなかっただけで見違えるほど成長していくものだ
身長もグッと伸びてきており、すんなりした手足はまるで若竹のようなしなやかさだ
こうやって一緒に寝ていても恥ずかしがらないのはいつまでだろうね〜
「うにゃ〜〜〜 にいちゃ・・」
くるっと寝返りをうったイルカがオレのパジャマの上着をつかんで足を絡めてくる
お〜い イルカぁ オレ抱き枕じゃないんだけど?
でも体温の高いイルカをゆるく抱きかかえると胸に顔を埋めるようにしてきた。
腕の中のイルカを見下ろすとさくら色に上気した首筋からほっそりした鎖骨が見え
袖口から覗く細い腕はパジャマをしっかり握りしめていた。
「あったかいねぇ イルカのこんな姿オレ以外のヤツには見せたくないね〜」
呟きながらイルカの薄くひらいた唇をペロっと舐めてみる。
うわあ 甘くて柔らかいや・・
いつのまにか唇を会わせて何度かチュッチュッをキスをしており
舌を入れては歯列や口腔内をなぞりイルカの舌を絡めては吸い上げていた。
「あっ・・ んん〜〜」
イルカが息苦しさでもがきはじめた時カカシはハッと我に返っていた
うっ・・・!? えっあれっ あれれっ 何やってんだオレ・・・
イ・イ・イ・イルカにキスしてるなんて
う 海野隊長に殺されるっ てかあの世から戻ってくる!!
イルカは目は覚ましてないよなっ? よかった危なかった・・・・
しかも・・・ しかも なんでしっかり勃ってるんだよオレの息子は〜〜
待てっ待て待て待てっ 落ち着けオレっ! 考えろっ思い出せ!
えっとっ ひいふうみぃ・・・ うわっこりゃ随分ご無沙汰だあね
イルカに抱きつかれて体が反応しちゃうなんてオレ相当溜まってるわ
明日は花街でもいって抜いてこなくちゃ
衝撃で目が覚めてしまったカカシは布団からそっと抜け出し
イルカに背中を向けたまま右手で勃起した性器を扱き白い精液を吐き出した。
「クッ・・うっ なっさけ ねぇよ・・なあ」
無意識のうちに反応してしまった正直な体・・・
カカシはそれがどういう事なのか全く気づいていなかった
「お兄ちゃん・・ 朝ご飯できてるよ ねえ一緒に食べようよ」
翌朝カカシはイルカの声で目は覚ましたのだけれど
夕べの事に気づかないイルカと顔を会わせることができそうになくて
狸寝入りを決めこんで布団から出てこようとはしなかった。
「イルカ・・ オレねぇ 一週間休暇もらったから だから寝かせて・・・」
「え〜 でもご飯さめちゃうよぉ」
「お願い〜 あと10分 あと5分だけ〜〜〜!」
「もう しょうがないなあ じゃあ今日だけだからね」
イルカが食事すませて家の戸締まりをしている音を布団の中で聞いていて
「カカシ兄ちゃん行ってきます。 ちゃんとご飯食べてね
今日は夕方の打ち合わせが終わったらすぐ帰るから〜〜」
イルカが食事を済ませて出かけるとガバッと飛び起きて自己嫌悪に陥り、
早すぎると思いつつも午後から花街へと足を向けたのだった
そして柔らかい胸の蠱惑的なオンナを抱きながらも
反応しない下半身にショックをうけ店をでて一人酒を飲んでいたのだった。