恋人のスタンス @

「ですから もう家に来ないでください」

「えっ?」

「じゃあ そう言うことで」



 

いきなりそう言い渡されて吃驚仰天・・・ この人今何ていった?

言いながらドアを閉めた人は落ち着いた目をしていた。

 

「ちょっと イルカ先生 何勝手な事いってるの オレはそんなこと絶対認めませんよ!」

 

強引に家に入ろうとしたが、イルカ先生の張った結界に阻まれてしまった

イルカ先生の結界術はそりゃもう見事なもので解除するために悪戦苦闘し

本気でオレが閉め出されたのだと気づいたのは朝日も昇ろうという刻だった。

 

 

 

 

 

イルカの態度が突然変わってしまったことに受けたショックは大きかったが

何時ものように日は昇り、大幅に遅刻して子供達に激しくブーイング食らいつつも

任務は済ませて今は待機所 どんなに考えても理由が判らなかった

 

「おいおい 暗ぇじゃねえか 落ち込むんなら他所でやってくれねえか」

「全くだわ 辛気くさいったら無いわよね」

「どこに居ようとオレの勝手でしょ!

それにオレ以上にうざったいヤツがそこにいるじゃないのよ」

 

「おおっカカシッ そういうときこそ勝負時 さあ俺と熱く戦おうではないか!」

「あ〜? 今そんな気分じゃないから・・・ あっち行っててくれる?」

「なんだなんだ パッションが足りないぞぉ! カカスィ 

熱き青春時代そんな事ではいか〜ん ハッハッハッハッハ」

「うっさいねぇ ガイ オレにだって青(性)春?の悩み事くらいあるんだ〜よ」

「なんだお前も悩み事か? ならば遠慮せずにオレに相談するがいい 

このマイトガイ青春については一過言あるぞう」

「遠慮しとくよ〜 お前に相談してもろくな答えが返ってきそうもないしね〜」

「お前も失礼なヤツだな 先日相談にのってやったイルカはいたく感謝してくれたぞ!」

 

イルカ先生の相談にのった? 感謝された? いったい何に・・・

 

「ガイ勝負してやってもいいけど その前にイルカ先生の相談事を教えろ」

「それはできん イルカの個人的な悩み事だったからな」

「いいか? ガイ今のうちに話せば勝負にも付き合ってやるが

話さなければこれから先お前との対決は一切なしだ!」

「うっ それは困るではないか 仕方ない イルカは恋人の事で悩んでいるといったのでな」

「ガイ お前イルカ先生に何ていったんだ? 言え! 今言え! すぐ言え! 白状しろ!!」

「簡単な事だ 恋人が家に来るのが嬉しい反面 最近辛くなって来たと言っていたのでな

それならば しばらく離れてお互いを見つめ直してみるのも良いと思うと言っただけだ」

 

「・・お前か・・・ お前がイルカ先生に余計な事を吹き込んだんだな・・・」

「何だカカシ? あたりまえの事をいったまでだ それがお前に何の関係があるんだ?」

 

「ガ〜イ アナタ知らなかったの? これだから修行バカは・・・」

「ま 話の流れからしたらカカシはイルカに振られたって事みたいだな?」

 

「振られてなんかない! ただ恋人やめましょうて言われただけだ!」

「カカシぃ それが振られたってことだよ」

「ふっ・ ふふふっ お前らぁ ぶっ殺してやる・・・」

「おいっ! まてっちょっと落ち着けカカシ」

 

チチチチチチッ 両手にチャクラを集めてぶっ放そうとした時に入り口から声がかかった

 

「はたけ上忍、待機所で騒ぎを起こされては困ります。」

「おお助かったぜイルカ! コイツをどうにかしてくれよ」

「イルカ先生? イルカ先生〜 どうしてですかぁ オレ納得できません〜〜〜」

「はたけ上忍、火影様より招集がかかっております至急火影室までおいで下さい。」

「なんでカカシって呼んでくれないんですかぁ・・・」

「任務が優先です はたけ上忍」

 

「判りました速攻で終わらせますからっ 帰って来たら絶対に話して貰いますよ!」

 

カカシが火影の元に向かうと同時に一気に緊張が解けた上忍達に向かって

イルカは深々と頭を下げたのだった。

 

「すいません 皆様にご迷惑をおかけしたようで・・・」

 

まさかあの人がこんなに荒れるなんて思ってもいなかったものですからと

 

「ねえイルカちゃん 話聞かせてくれるんでしょうね?」

「夕日上忍・・・ でもこれは私事ですし・・・」

「そんなこと言えないわよ さっきのアレみたでしょう? 

よりにもよってカカシったらここで雷切り使おうとしたんですからね」

「そうだな 話したほうがいいと思うぞ オレ達も巻き添え食らいたくないしな」

「さあ カカシと別れた理由を教えて頂戴」

「理由なんて・・・ たぶん 大したことではないんです」




→2




novel topへ   indexページへ