恋人のスタンス B
翌日からカカシはアカデミーや受付所に通ってイルカに声をかけては食事にさそった
恋人としてのお付き合いでなければイルカは気軽に付き合ってくれたから
「あの イルカ先生よければ今度オレの家にきませんか? オレが夕飯作りますから」
「はたけ上忍がですか? でも上忍の方にご迷惑をおかけするのは・・・」
「迷惑なんかじゃないです 来てくれるだけでも嬉しいし・・・」
「じゃあ 今度・・・ 」
「今度って何時です? 明日来て下さいよ」
「明日ですか? でも明日はちょっと遅くなるかと」
「遅くなってもいいです オレ待ってますから 必ず来て下さい約束ですよ?」
「わかりました 遅くなってもいいのでしたら・・」
そして翌日カカシは「こんなに遅くなってしまって済みません」と謝るイルカを
思わず押し倒しそうになってしまう自分を押さえこんでいた。
「はたけ上忍 料理お上手だったんですね 美味しいです」
「え〜 そうですか? イルカ先生にそう言って貰えるなんて作りがいがありますね
またこうして部屋に来て一緒に食事してくれると嬉しいんですけど」
「時々・・ だったらいいですよ」
それからと言うものカカシは必死だった
イルカが何時来てもいいように部屋の掃除もするし、夕食は何時も二人分準備する
そしてコンパの誘いや上忍の飲み会があっても断って家に帰るようになっていった。
しかし、イルカとてアカデミーと受付を兼任する忍・・・
忙しさに追われてなかなかカカシと一緒に食事をすることもままならなかった
「あらカカシ最近付き合い悪いじゃない、いったいどうしちゃったの?」
「うっさいな〜 お前が言ったんでしょイルカ先生にやって貰った事やってみろって」
「ああそうだったわね それで何かわかったのかしら」
「何も! 以前はあんなに頻繁に会うことが出来たのに今じゃ全然だよ
アカデミーで残業とか受付が忙しいとか集まりがあるとかで」
「そりゃ以前はイルカちゃんがアンタに合わせていたって事でしょ」
「それだってオレが待ってるんだから断ったらいいのに」
「・・・・カカシ あんたそれじゃまだダメだわ・・・・」
紅はもう少しよく考えて見なさいよね 何て意味のわからない言葉を残して消えた
これ以上いったい何を考えろっていうんだよぉ。
それから一ヶ月後カカシはアスマと共に任務に出ていた
「あ〜あ もうこんな任務に上忍使うなんてさ 無駄遣いってもんだよね〜」
「そんな事いうもんじゃねぇ 上忍を護衛につけてハクをつけたいんだろうさ
里にとっちゃあ お得様なんだしな」
「だけどもう一週間だ〜よ ただの湯治だってのにさ〜 あ〜あ早く帰りたいや」
「それよりイルカとは上手くいってるのか?」
「う〜ん どうなんだろね〜 オレの部屋には来てくれるんだけど、それだけだぁね」
「そうか? まあ気長にやれや」
気長にね 気長に 紅もそう言っていたけどあの人本当にオレの事好きなのかな
何だか最近自信無くなって来ちゃってるんだよね
以前は任務がない日は毎晩のように好きなだけ抱いていた躰がすぐ側にあるのに
紅が「私がいいって言うまでイルカちゃんを押し倒したりしないように」何ていうから
オレ凄く我慢してるんだもん 情けないけど夢精しちゃうくらい
なのにあの人は全然平気そうなんだよねぇ もうオレの事欲しくないのかなぁ
オレが部屋で待ってますからって言っても仕事が優先だし
それに、お願いしても名前で呼んでくれなくなって結構たつねぇ
「お〜い カカシ何惚けてやがる 里だぞ もう解散していいってよ」
「あっ ああそう? んじゃ オレ家に帰ってねるわ」
「どうせ家に帰っても食い物なんてないだろ 何か喰っていこうぜ」
「飯ね〜 いや いいあんま食欲ないわ 今は眠たいから・・・」
「そうか? じゃあオレはもう行くからな」
「ん・・ バイバイ」
多分家の中は埃だらけだよね もう2週間も締め切っているし
冷蔵庫の中身も消費期限切れだよなぁ まあ兵糧丸ですませてもいいか
何て思っていたのに、澱んでいるはずの部屋の中は爽やかな香りが漂い
枕も布団もフワフワでシーツからは洗い立てのお日様の匂いがした
そしてテーブルの上にはラップのかけられた料理が並んでいてメモが添えられていた。
『はたけ上忍 お帰りなさい 任務お疲れ様でした
勝手に部屋に入ってすみません簡単ですが食事を準備させて頂きました
ゆっくり体を休めて下さいね 海野イルカ』
そうだった あの人はいつもオレがゆっくりできるようにと気遣ってくれていたんだ
それなのにオレはあの人に甘えっぱなしで やって貰って当たりまえって思ってた
約束忘れて待たせた事も何度もあったのに、あの人に感謝したこともなく労る事もせず
そんな自分勝手だったオレなのに 帰って来たら休めるようにと部屋を整えてくれて・・・
「美味しい 美味しいよイルカ先生 ありがとう・・・」
冷え切った料理はそれでも美味しくてカカシはいつの間にか泣いていた
「紅・・オレやっとわかったよ」
「まったく鈍すぎよ カカシ じゃあちゃんと謝って仲直りしてらっしゃいな」
「うん ありがと 今度奢るからね〜〜」
「ごめんなさい イルカ先生 オレアナタに甘えっぱなしだった
お願いだからもう一度恋人としてやり直すチャンスをオレに下さい」
「アナタがそう言って下さるのなら でも暫くはお試し期間と言うことにしましょうね」
「お お試し期間? そのぉ 期間はいつまで・・・」
「俺の部屋に招待するまでですか カカシさん頑張って下さいね」
「はいっ頑張ります だから早く合格出して下さいね」
お試し期間は気になったが 「カカシさん」と再び名前で呼んで貰えた事に満足し
カカシは一日も早くH解禁にしてもらえるようにとイルカに尽くしたのだ
本人いわく「オレはイルカ先生の奴隷だからね〜」といいながら
その後、仲直りした二人は周りにはた迷惑なイチャイチャビームをまき散らしていた
「あっ イルカ先生〜 お帰りなさ〜い」
「カカシさん今日は早かったんですね」
「ご飯作ってありますから先にお風呂入って下さいね〜」
「わあ カカシさんのご飯美味しいからな〜 ありがとうございます。」
「いいえ〜 でもデザートはイルカ先生が準備して下さいね〜」
「デザートですか いいですよ んっと 冷蔵庫に何かあったかな〜?」
「ふふっ ミルク100%がいいで〜す♪ それもイルカミルク絞りたて前菜でもOKですよ〜」
「○×□・・・ そっそんな事大声でいわないで・・・ アッ ンンン〜・・・」
しばらくすると ギシギシとベッドの軋む音と「アッ アンッ・」なんて甘い声が
と・・ 取りあえず今日は食事の前にイルカタイムのようで・・・
すいません お邪魔しました。(退散)