オニがう U

とにかく豆撒きは却下の方向で・・・うっかり豆撒いたら俺が虎縞ビキニの羽目になる

足を止めてカカシさんと向かい合ってガシッと肩に手をのせた

 

「うわっイルカ先生っ!? いいいっいきなり何をっ いえっオレはいつでもオッケーです!」

 

何を勘違いしたのか頬を染めて目を閉じている上忍はあっさりと無視して

 

「カカシさん いいですか良く聞いて下さい」

「なんですか? イルカ先生 ささっ遠慮なさらず」

「うみの家は代々豆撒きじゃなくて恵方巻きです!!」

 

何を期待していたかはしらないが残念そうに目を開けた上忍

 

「恵方巻き? 何ですそれ」

「一言でいえば巻きずしです」

「寿司を撒くんですか?」

「寿司を撒いてどうするんですっ! 撒くんじゃなくて喰うんです」

「え〜 寿司なんていっつでも喰えるじゃないですか 豆撒きのが面白いのに〜」

「ただの寿司じゃありません 縁起を担いで具を八種類いれた太巻き寿司です

 それをええっと今年は南南東ですね その方角に向かって丸々一本かぶりつきで喰うんです」

「かぶりつきですか?」

「そうです それも一本食べ終わるまでは一言も喋ったらいけないんです

喋ったら福が逃げていくんです わかりましたか? 

一応豆も用意しますが虎縞ビキニはなしです 追いかけっこもありません

自分の年齢に1個足した分だけ食べればそれでオッケーですから」

「・・かぶりつき・・・ それっていいかも」

「思うにカカシさんが仰る豆撒きはきっと「暗部スペシャル」な豆撒きだと思うんです

だからナルト達に経験させるにはまだ早すぎるんじゃあないでしょうか」

 

あいつらがいずれ上忍なり暗部になったときにこそ先輩達に教えて貰うのが一番いいんです。

代々受け継がれていく伝統っていうのはそういうものです!

しかし今、カカシさんは上忍師として里にいるのですから里バージョンの豆撒きを

したほうがいいのではないでしょうか? 

いいえそうするべきです僭越ですが俺なりに知っていることをお教えします

 

「イ・イルカ先生が教えてくれる?」

 

ちゃんと聞いているのか 何だか嬉しそうになった銀色に念押ししておく

 

 

「ですから 豆と巻き寿司は俺が準備しますからカカシさんは何もしないで下さいね」

「は〜い わかりました〜」

「……本当にわかって …くれましたか?」

 

実によい子の返事が返って来たが一抹の不安が心をよぎったのは言うまでもなかった

俺はあの時に感じた不安感を無視するべきでは無かったんだ

たしかに・・ 後悔は後からするから後悔っていうんだったよな





1←   →3

indexページへ   novel topページへ