のアラームクロック@

「う〜〜〜〜ん・・・」

「どうしました? カカシ先生」

「はぁ 大したことじゃ無いんですけどねぇ イルカ先生 これってさ…… 」

「!? くくくっ あっははは カカシ先生 よかったですね」

 

うなっている銀色の前には解かれた色とりどりのリボンと包装紙と三個の物体

 

あの子たち アナタの為になるものをって考えて選んだんでしょうねぇ

三人で相談しあったのか それとも個々でコレに決めたのかな?

でもこれじゃあ俺のはちょっと渡せないかなあ・・・・・

 

 

 

「本当にこんなんで良いんですか?」

「ええ 上等ですよぉ」

 

今日はカカシの誕生日 イルカの家のテーブルの上に並んだのは

サンマの塩焼きに刺身・ナスのみそ汁・冷や奴・キュウリと蒸し鶏の山葵和えetc

ちょっぴり誕生日テイストで小さなケーキとシャンパンも準備して

 

「俺としては誕生日らしく、それっぽい料理とか作ってもよかったんですけど」

「だあってぇ 祝って貰えるだけでも嬉しいし それだったらオレの好物がいいじゃない

今が旬の生サンマちゃん、油がのってて美味しそうだしねえ」

「まあ 安上がりなお強請りで結構ですけどね・・ どうぞ召し上がれ」

「いっただきま〜す うん 美味いです イルカ先生」

 

あっ これも美味しい〜 へえ隠し味に山葵ですね〜 等といいつつ

カカシは旺盛な食欲でもってテーブルのうえの料理を制覇していく

 

「ねえねえ イルカ先生〜」 

「はい何ですか カカシ先生 あっ ほらご飯粒ついてますよ」

 

イルカはすっと手を伸ばすとカカシの頬についたご飯粒をとり自分の口に運ぶ

 

「えっ ああああの イルカ先生・・・」

「あっと すみません ついナルト見てるようで思わず手が・・・

みそ汁お代わりします?」

「ううん もうお腹いっぱいですから それでねイルカ先生」

「はい?」

「えっと あの やっぱり食事のあとでいいです」

 

 

 

「うわあ イルカ先生・・・・ コレって中々壮観ですね」

「まあ勢いがあって良いじゃないですか

いいですか? カカシ先生なるべく一気に吹き消すんですよ」

「はい! イルカ先生見ていて下さい オレやり遂げて見せます!

 でも どうしてまあるいケーキなんですか 

小さいっていっても二人で食べるには量が多いでしょう?

オレだったら小さくカットされたケーキ一個でも十分でしたよ」

「何言ってんです 小さかったら蝋燭が立てられないじゃないですか」

「あの…… 蝋燭ですか? 」

 

 

スリムな色とりどりの蝋燭を立てられたケーキはちょっとばかし危険な香り

だって蝋燭の炎がくっつきあって一本の炎にみえるんだよ  クソッ煙い・・・・

5号サイズのホールケーキに26本の蝋燭というのも無理があるとおもうが

イルカ先生の「年の数だけ蝋燭に火をつけてお祝いするんです」の言葉に

そんな決まり事あったかなとは思うが、イルカ先生気の気持ちは無視できない

だからこそ オレはこの火の勢いに負けられない

この後オレには大いなる野望があるんだ 蝋燭ごときに負けてたまるか

胸一杯に吸い込んだ息をケーキに向けて一気に吐き出すと

燃え上がる炎は フウッと消えていった。

自慢じゃないがオレも上忍 肺活量には自信があったんだが、

もうちょっと消えるのが遅かったら息が続かなかった所だよ

 

 

「お誕生日おめでとうございます カカシ先生」

「イルカ先生 ありがとうございます 貴方に祝って貰えて嬉しいです」

「こんな事くらいしかできなくって申し訳ないんですけど

じゃあ ケーキ切ってシャンパンで乾杯といきましょうか」

 

その前に〜と隣の部屋からパステルカラーの手提げ袋を持ってきた 

 

「ふふっ これですけど 子供達から預かったんですよ」

「子供達って・・ えっとナルト達ですか?」

「ええ 今日はカカシ先生の誕生日だから俺から渡してくれって頼まれまして」

「なんでかな? 直接渡してくれたっていいのにな〜」

「そーいえばサクラが妙なこと言ってましたねぇ 俺にこれを渡した後

家に来たがったナルトとサスケを引きずって帰っていきましたけど」

 

『ふうん イルカ先生とお祝いするんなら私達はお邪魔虫かな〜

ねえイルカ先生、これ私達からのプレゼントなのカカシ先生に渡して下さいね』って

 

「ええっサクラがそんな事いったんですか?」

「そうなんですよ あ 俺ナイフと皿とってきますから 

カカシ先生 先に子供達からのプレゼントを見てやったらどうでしょう」

 

カチャカチャと食器棚からケーキ皿とフォークを取り出していると

居間から「う〜〜〜〜ん・・・」とカカシ先生の声が聞こえてきた。

どうしたのかとお盆をもって居間にはいると

 

うなっている銀色の前には 解かれた色とりどりのリボンと包装紙と三個の物体

 

 

テーブルの上で鎮座坐しているものは色や形は違えども

誰が見ても見間違える事のない、アラームクロック(目覚まし時計)だった。

 

 

「あいつら・・・ そろいもそろって目覚まし時計?」

 

口で言うほど困ってないのは見ればわかる 

だって一個ずつ電池を入れては時間を合わせていく顔は本当に嬉しそうで

時間を合わせては目覚ましの音を確かめているんだ

 

キラキラと変わるイルミネーションに小鳥の鳴き声はサクラから

『カカシ先生お誕生日おめでとうございます。朝は爽やかに起きて下さい』

 

ジリンジリンと容赦のない大きな金属音を響かせたのはサスケから

耳のない青い狸のようなダミ声の人形の時計はナルトから・・・

 

「イルカ先生〜 サクラはまだしも

 サスケとナルトからのメッセージってコレなんですけど」

 

『誕生日オメデトウ。 もういい年なんだから遅刻はよせ!』

『カカシ先生 誕生日おめでとうだってば

 10分間の肩揉み券もおまけで付けたってば いつでも使ってくれていいってばよ』

 

「三人ともまあ 素敵なメッセージですこと 

でもナルトのやつオレのこと完璧に年寄り扱いしてますよね〜」

「くっくっくっ 子供達一生懸命考えたんでしょうねぇ アナタに遅刻させないために

それに以前は9月15日は敬老の日でしたし、あいつ毎年火影様の肩揉みしていたんです」

「イッ イルカ先生〜 それってオレも年寄りってこと? 酷いです〜」

「だって俺も聞いてますよ? カカシ先生の遅刻癖」

「あうっ それは〜 その人生の迷い道が多すぎるんですよ」

「まあ人生色々あるでしょうけど 子供達の気持ちもくんでやって下さいね」

「は〜い♪ できるだけ善処しますよ で、イルカ先生は?」

「ええ まあそれは後で・・・・」

 

準備はしてあるんだ一応 だけどアレを渡すのはちょっとなぁ どうしようか

うう〜ん 考えつつも手は動いてケーキから蝋燭を取り除いて切り分けようとすると

 

「うわっ 蝋燭抜いた後のケーキってちょっと悲惨ですね〜」

「ああ そうですね でもこうしたら大丈夫じゃないですか?」

 

言いながらちょこっとナイフで生クリームを撫でつけて

蝋燭の穴を隠し十文字に切り分ける

 

「おおっ イルカ先生頭いいっ でもそれ一切れでも大きすぎですよ」

「そうですか? じゃあこれを半分にしますか」

 

「へえ このケーキあまり甘くないし生クリームもさっぱりしていて美味しい!」

「そう言って貰えてよかった。ここのケーキ屋さん 最近評判なんですよ」

 

二人でケーキ食べてシャンパン飲んでいても

カカシ先生はケーキ喰いながらチラチラ俺の顔を見てるし期待されてるんだろうか

しょーがないここは濁してごまかそう・・ かな

 

「あのカカシ先生 すみません俺プレゼント準備してなくて」

「だったらオレ欲しい物があるんです イルカ先生から貰えたら最高なんです」

「でも聞いたって、いまからなんて準備できませんよ」

「準備なんてしないでいいものです!!」

 

「じゃあ できるだけ俺に出来る範囲内でお願いしますよ?」

「はい! 言いますよ いいですねイルカ先生 あの その オレと・・・」

「大丈夫ですか? 顔が真っ赤ですけど まさかシャンパン程度で酔ったんじゃ」

「だだっ 大丈夫ですからっ」

 

マズイ・・・ 声が震えるっ Sランク任務でもこんなに緊張しないのに

頑張れオレっ ここで踏ん張らないでどうするよ

 

「ま・まままた イ イルカ先生のご飯食べられたらいいなっと・・」

「おやすいご用ですよ でも男料理だし 簡単なものしかできませんけど」

「あっ いえそうじゃなくってですね オ オレと つ つっ付き合って下さい!」

「はあっ?」

「あっ あのダメでしょうか? オレ イルカ先生が好きなんです!」




→A 



novel topへ   indexページへ





さあ、カカシの告白はイルカにどう受け止められるのか?
うちのサイトに珍しくまだ出来上がってないカカイルです。しかもカカシが奥手っぽい

20050915