アナタの黒髪

「おう カカシ今帰りか?」

「ああ アスマ? 話は後ね イルカ先生に会いに行くんだから」

「ま いいけどな イルカは最近人気者だぜ?」

何いってんだろね クマは そんなの今更じゃないの



「そうなんだよ なんだかカワイイなって」

「お前もか? 実は俺もそう思ってな」

「髪をかき上げる仕草とかな〜」

「うなじが色っぽいんだよな」

「俺・・・ 申し込んで見ようかな」

「あっ お前抜け駆けするんじゃないぞ 俺だってそう思ってたんだからな」



受付に向かう途中で中忍が集まって何か話してた

カワイイって オレのイルカ先生ほどカワイイ人はいな〜いよ

ああ 一週間ぶりのイルカ先生だ早く顔を見たい


あれぇ 思ったより込んでるな〜 さてとイルカ先生はっと


「はい お疲れさまです。 確かに受理致しました」

あっ イルカ先生の声だ!


声の方向へ向いて・・・・・ 

イルカ先生! どうしたんですか?

割り込むわけにも行かないから大人しく列に並んだ

は〜 やっと順番がきたよ


「はい これお願いしますね〜。」

「カカシ先生お帰りなさい」

にっこり、笑って(うぅ か・かわいい!)

「あの〜 イルカ先生その・・・」

イルカ先生は 照れくさそうにわらってでも事務的に

「はい 確認済みました。 お疲れさまです。」

(すみませんお話は後で・・・)

「あっはい 分かりました。」


そうは言っても目が離せない、これじゃ受付からでられないよ

額宛は首にかけて髪の毛をおろしている

結構長いんだ・・・・

前髪がはらりと落ちて 頬に掛かった髪を指で耳にかけたりして

ちらりと見えるうなじがびっくりするほど白く見えた。


ちくしょう あの中忍らが話していたのってイルカ先生の事か?

絶対ゆるさ〜ん イルカ先生はオレだけのものだ・・・

あいつら抹殺してやる。




「カカシさん、この干物すっごく美味しいですね〜」

「そうですか? それは良かった今回の任務先は海が近くて

海産物はいいのがあったんですよ〜」

もって帰るには干物が良いかと思って〜

いやいや こんなに和んで夕飯食べてる場合じゃないって


「で・・・ どうしたんですか? その髪」

「あぁ 実はこれのせいで」


って左手をあげた 手のひらが赤く爛れている。


「授業中にちょっと失敗しちゃいましてね 軽い火傷なんですけど」


仕事には支障ないんですよ? 一応両手使えますし

ただ髪を結うときはさすがに左手使えなかったんですよ〜

しかたないんで、髪は下ろしたままアカデミーいったんです

もう三日くらい前になりますかね〜

そしたら皆さんびっくりした顔をなさって

どうしたんでしょうね、俺が髪おろしたって何も変わらないのに

面倒くさいんで、切ってしまおうとしたんですけど

どういう訳か大反対されましたよ。 ってそれ



分かってない イルカ先生アナタ全然分かってないよ

アナタこんなにカワイイんだよ

いや いっつもカワイイけど 髪おろしたアナタって色っぽいんだよ

こんな姿みんなに見せるなんてダメ!



「オレが結います!」

「はっ? カカシ先生なにかおっしゃいましたか?」

「だから オレがイルカ先生の髪結います。

だから髪おろしてアカデミーいっちゃダメです」

「あの あと2〜3日もすれば自分でできますから」

絶対ダメ! 気迫を込めてにらみつけたら 「ハァ」と一息ついて

「分かりました じゃあ明日はお願いしますね」

やった イルカ先生の髪を下ろした姿を見ていいのはオレだけなんだ






「うぅ イルカ先生〜〜」

「ああ もう! うっとうしいたら」 って紅 ひどい

「うざったいな さっさと帰れ」 アスマってば同情もしてくれないの?

「自業自得だろ? お前の場合」

「そうねぇ〜 あれは目の毒だわね」

「だって! だって一週間ぶりのイルカ先生だったんだよ〜?」

うまく洗えないでしょう? ってオレが髪の毛洗ったんだよ

そりゃ最初は遠慮してたけどさ

シャンプーしてたらうっとりした顔して目を閉じるもんだから・・・つい・・・



「そのまま 風呂場で襲ったって訳か?」

「そりゃイルカちゃん怒るわねぇ」



でも、起きたときはそんなに怒ってなかったんだよ

ちょっとは手加減してくだいよって ふくれてたけど

オレが結わえた髪みてお上手ですねって笑ってくれたのに

振り向いて鏡見たとたんに真っ赤になって髪の毛下ろしていっちゃったんだよ

「いいですか? 今日は任務明けで休みですよね?」

受付所には絶対にこないでくださいよ? ってなんで怒っちゃったの?



「お前・・・・わざとじゃなかったのか?」

「あきれたわねぇ 今日のイルカちゃんの雰囲気ったらないわよ?」


フェロモン垂れ流し・・・気づかないなんて


「あんた バカね!」 

「ああ バカだな!」ってアスマまで何でだよ



その日 目の下にうっすらと隈をつくり 思い出したようにほおを赤らめる

けだるげなイルカに、受付所にくる者は全員撃沈されたのだった

下ろした髪の間から見え隠れする

襟足に散らばった、赤い跡が生々しくて・・・

顔を合わせて赤くなるものや 前屈みになる者たちをよそに

溜息をつきながら仕事をしていたイルカだったとさ





終わり(カカシ無自覚のマーキング)

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