ふたりの距離
カカシさんへ
この手紙を貴男が読んでいるとき、
俺はもう里にはいないでしょう
本当はきちんと会って話をしたかった
でも もう今更ですね・・・俺たち別れましょう・・・・・
「この本にもお世話になったよな?」
本当は料理なんてあまり好きじゃなかったんだ
だけど、あの人が、にこにこ笑いながら
「イルカ先生美味しいです〜 料理上手ですね〜」
なんて言ってくれたから柄にもなく頑張っちゃったんだ
レパートリー増やすためにこんな本まで買って・・・
数ヶ月前の事なのに、なんだか懐かしく感じられる
俺がカカシさんとと付き合い初めてもう半年が過ぎた
最初はカカシさんに押し切られた感じで付き合い始めたんだっけ
「イルカ先生 おれの恋人になってくださいよ」
最初は冗談としか思えなかった だって俺はいつだっていい人止まりだったし
もっさい中忍としか認識されてないってよく分かってたからな
そんな俺に 恋人? 誰だってからかってるとしか思わないって
断ったんだよな 最初は・・・そうしたら
「イルカ先生 食わず嫌いはいけませんよ?」
どんな料理だってまず食べてみなきゃ
食ってみたら以外と美味くて病みつきって事もあるじゃないですか?
オレとの付き合いだってそうですよって、どういう屁理屈だよそれ
確かに付き合ってみなくちゃ分からなかったよな?
一緒の時間を過ごしながら話し、食事し、酒を飲み、
想像もしなかったほどの快楽を教え込まれて
ハマったのは・・・病みつきになったのは俺のほうだった
でもあの人にとって俺は目先の変わった料理?って所か
ちょっと変わったものに手を伸ばしたって事だったみたいだ
あのひとが俺に飽きたってのはすぐに気が付いた。
3ヶ月も過ぎた頃から、うわさは聞こえていたし
食事を一緒に取ることさえなくなっていたが
思い出したように夜中に家に押し掛けて来ては
飯を強請って女の匂いを纏ったまま俺を抱く
バカにしてるな 俺が気づかないとでも思っていたのか
それとも暗に気づけといったところだったのか?
まあ、どっちにしろもう終わりだ
もうこの本を見ることもないだろうし これはこっちの箱だな
「よし! これで全部だな、この荷物で最後ですから、
こっちの箱は処分お願いしますね」
明日から俺は任務のため里を離れる、
何ヵ月かそれとも何年かかるのか分からないが
あの人と別れるにはいい機会なんだと思う
任務に逃げたと言われてもしかたない
そのまま自然消滅ってところが、
あの人を詰ることも、泣いてすがる事もできない
俺に残された最後の意地なんだろうから・・・・・
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終わらないので続くかと・・・