帰る場所




カカシさんが単独任務に出た。

 

 

「大丈夫ですって! 速効で終わらせて帰ってくるからね

浮気しちゃだめですよ〜」

「帰ってきたら、思いっきりイチャパラしましょうね〜」




「俺なんかに言い寄ってくる物好きはあなたくらいですよ」

 

 

 

何が速効で帰って来るだ もう1ヶ月もたってしまったじゃないか。

 

 

 

 

 

 

コンッ! 軽く窓を叩く音がした。

 

「ただ〜いま イルカせんせ」

「カカシさん!? 何て格好してるんですか」

「ん〜 お帰りなさいって言ってくれないんですか〜?」

「そんなの 後です! 早く中入って下さい」

 

大急ぎで盥に湯をいれタオルと救急箱を準備する。

真っ赤な血!返り血だったらとっくに乾いて黒ずんでいるはずじゃないか

腕や背中何カ所か血が滲んでいる

これは脱がせるよりも切り裂いた方が早い

体をタオルでざっと拭ってみると傷から新しい血が滴り落ちている

 

「どうして手当してないんですか?応急処置くらいして下さいよ」

 

痛いでしょう? 背中の傷は浅い 大丈夫だ! 

だけど腕の傷は縫わないといけないくらい深いじゃないか

 

「これば縫わないと塞がりませんよ?」

 

そう伝えたら 痛みを感じてないのかのんびりした声で

 

「イルカ先生に手当して貰いたかったから医療棟には行かなかったんですよ〜」

 

イルカせんせって治療上手だよね〜

薬にも詳しいし? 結構調合とかもしてるじゃない

 

「俺は、子供達相手の手当くらいしかできませんよ! 

本当ならきちんと医者に見せるべき傷なんですからね」

 

ああ もう腹が立つったら 

こんな傷つけたまま帰ってくるなんて

消毒薬をザバザバかけて後、薬草を使った

 

「イルカせんせ〜 痛いです〜 しみます〜 」

「当たり前です。しみるようにしてるんですから」

「愛が痛いです〜〜〜 イルカせんせ〜」

 

一緒に痺れ薬もぶっかけたからそろそろ感覚も鈍くなってるだろう

遠慮なく縫い合わせていくと、何だか目が熱くなってきた

 

「イルカせんせ〜 泣いてるの?

どうして? オレちゃ〜んと帰って来たでしょ? だから笑ってよ」

「あんたって人は!」

 

泣きながら包帯を巻き終わった。

 

「薬が切れたら痛みますよ?」

「ねえ もう泣かないで? オレ痛くないよ?」

 

抱きしめてくる腕が温かい・・ 口づけをかわし

カカシさんの背中の傷に障らないように抱きしめる

心臓の音が聞こえる ああこの人は俺の元に帰ってきてくれたんだ 

 

「・・・お帰りなさい カカシさん・・・」

「うん ただいま! ごめんね〜 泣かせちゃって」

「もうこんな傷つくってこないで下さい。俺が痛くて辛いです・・・」

 

 

だけど一刻も早くアナタを抱きたかったんだ 

反対に泣かせちゃったけど、

 

「イルカせんせ〜 抱きたいよ〜 抱いてもいい?」

「きょ 今日はダメです! 動いたら傷が開きます!」

 

じゃあ オレが動かなきゃいいんじゃん

言えないな〜 こんなに泣かせちゃた人にオレに乗って腰ふって?なんて事は

 

しかたない 今晩は抱きしめて寝るだけでガマンしよう

 

 

「明日は笑ってくれる? イルカせんせ〜」

「ええ 明日になれば・・・・」

 

 

 

オレの帰る場所は、アナタだけだから・・・








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気分転換に軽〜くカカイル
何ていうかタイトル決めるの苦手・・・