カカシ先生は八匹の忍犬を飼っている。

みんな利口でカカシさんの命じることには忠実だ

俺にもカカシ先生のように躾る事ができたらいいのに

 

 

 

「ああっ! まずい! これじゃあ絶対ばれる・・・どうしよう」

ある朝、うみのイルカは鏡を前にして心底困り果てていた。

 

 

「イ〜ルカ先生 今日もう終わりますか?」

 

脳天気な声が受付所に響きわたった

任務報告が先だろうが・・ この人は

 

「カカシ先生 先に任務報告ですよ?」

「あ〜はいはいお願いします で終わります?」

 

さて何て切り出そうかな?

変に誤解されても困るしなあ・・・

最初が拙かったんだよな 最初が

今からでも話したら少しは変わるかも・・駄目だろうなぁ

とにかく書類確認すませなくちゃいけない

 

「はい受理いたします。ご苦労様でした」

 

にっこり笑って伝えると 顕わになった右目を細めて返事を待っている

う〜ん しかたないかな〜 

早くかまってくれって尻尾振って待ってる犬に見えちゃんだから

隣の同僚が(いいぞ)って目で合図送ってくれてるし

 

「終わるまであと30分くらいかかりますよ?」

「じゃあ 待ってます 一緒に帰りましょ 美味い店見つけたんですよ〜」

「それはいいですね では後で」

 

 

 

「当たりでしたね〜 あの店!料理も美味しいし、酒もいいのがそろっていて」

「気に入って貰えてよかったデス 又いきましょうね〜」

 

居酒屋では話せなかったな〜

でもこのまま家にまでこられたらよけい言いづらくなるし

どうしよう どうしよう どうしよう

 

「・・・せい イルカ先生?」

「えっ はい何ですか?」

「どうしました? さっきから上の空で、今日はなんだかおかしいですね」

 

ああっ いつの間にか家への岐路まで来てしまっているじゃないか

 

「あのっ そのっ ええっと・・・」

「今晩イルカ先生の所に泊まってもいいですか?って

聞いてるんですけどね〜 いいでしょう?」

「泊まってって だ・駄目です!!」

「えっ 駄目って何で?」

「すす すいません しばらく家にこないでください。お願いします」

「ちょっと待ってよ イルカ先生!」

「ごめんなさい!」

 

俺はカカシ先生の手を振り払って逃げた

追いかけられたらすぐ捕まってしまっただろうが

カカシ先生は追いかけてはこなかった・・・・・

 

 

 

『家にこないで下さい』

『駄目です』

 

イルカ先生の拒絶の声が頭の中で回っている

何で? 何で?

オレ振られちゃったの? 

さっきまで一緒に飯食って、酒飲んで隣で笑っていたのに?

唖然としているうちにイルカ先生はいなくなって朝日が差していた。

 

 

 

「イルカせんせ〜 お早うございます」

「おう お早う もう少し急がないと遅刻だぞ」

「大丈夫だよ〜」

「せんせ〜 おはよ〜」

 

イルカ先生は何時もとかわらない

いったい何があったんだ?

隠れて後つけてるオレもたいがい怪しいかもしれないが、

まぁそこは上忍! 中忍のイルカ先生には気づかれないだろう

 

「うみの先生お早うございます。書類できてますか?」

「お早うございます! サカキ先生遅くなってすみませんでした」

 

カバンからなにか取り出して渡している

 

「ありがとうございます。これでアカデミーは全員提出済みですよ」

「毎年の事なので、書き込むことも対して変わらないんですけど」

「まあ 2週間後ですから体調は整えていたほうがいいですよ」

「そうですね 要指導はちょっと遠慮したいですしね」

 

何だよ何だよ 同僚らしき男と楽しそうに話して・・・

オレから逃げたくせに・・

 

「イルカ先生 ちょっとお話があるんですけど」

「カカシ先生!」

 

いきなり目の前に立ったオレにビックリしている

 

「すみません これから早朝会議がありますので失礼しますね」

「うみの先生? いいんですか? はたけ上忍ですよ」

「いいんですよ 早く行きましょうサカキ先生」

 

イルカ先生・・・ 本気でオレと別れるつもり?

話しをする気も無いくらいオレの事嫌いになったの・・・・・

 

正しい犬のしつけ方
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