「・・・お待たせしました・・・・」

「いえいえ さあ 帰りましょうか?」

 

 

こんなに待たされて何で怒らねぇんだよ

俺だったらとっくに家に帰ってるぜ

怒りもせずにニコニコ笑って待っているもんだから

待たせている俺が悪い事している気分になっちまう

だけどな〜 からかうのもいい加減にしてほしいってのが本音だ

 

「女を避けるための防波堤」

「あんなもっさりした中忍が写輪眼の隣に立つなんて思い上がりよ」

「せっかくの誘いを断るなんて身の程知らず」

 

聞こえよがしの陰口なんて掃いて捨てるほど耳に入ってくるし

最近ではイヤガラセだろうな〜

ロッカーに入れてあった着替えがなくなったり

アカデミーで使う巻物がすり替えられたり

必要な伝言が俺をすっとばして回っていたり

まあ俺が気をつけていれば良いことなんだが

受付業務や授業に差し障りがあるようじゃ困るし

そろそろ手をうっとくべきだな

 

 

 

「ねえ イルカ先生 オレね〜本当は以前からイルカ先生のこと知ってましたよ」

「・・・?」

「仕事持ち帰ったんでしょ? あまり遅くならないようにするから

ちょっとだけ付き合ってくださいよ」

 

どうするかな? まあどういう事かわかるんなら

ちょっとくらい付き合ったっていいだろう・・正直腹も減ってるしな

 

「わかりました 一時間くらいでいいですか?」

「ええ 大丈夫でしょう じゃあ近場に案内しますよ」

 

こぢんまりした居酒屋だった結構混雑しているようだったが

はたけ上忍は店主に向かって

 

「奥使うよ」

 

といいながらさっさと座敷に座ってしまった。

二人っきりの空間は避けたいんだよ 俺は・・・

 

「ああ すみませんね オレもこれ下ろしたいもんで

 勝手に座敷にしちゃいました」

 

それにカウンターとかだとイルカ先生も回りが気になるでしょう?

って口布を下ろしながら言われてしまった。

また 考えを読まれてしまったみたいだな〜

何だってんだ オレってそんなにわかりやすいのかい?

 

「ここ結構料理いけますよ 夕飯まだでしょ 食べながら話しましょうか?」

「では遠慮なく頂きます」

 

しばらくは言葉もなく カチャカチャと食器の触れあう音が響いていたが

 

「オレね 以前にイルカ先生に助けて貰ったことがあるんですよ」

「? 私には覚えがありませんが」

 

 

こんな綺麗な顔だったら忘れられないだろうよ

男でも美人て言葉が使えるって、この人みて初めて思ったくらいだからな

 

「ごちそうさまでした。」

 

箸を置き お茶を飲みながら答えたら

 

「うん そうだねイルカ先生は覚えていないと思うよ

だけどねオレは覚えているんだ」

「それが 何か関係あるんですか?」

「アナタはオレに人として対応してくれたから

今みたいに上忍とか写輪眼とか階級とかに拘らないでね」

 

「だからね そのことを思い出して欲しいんですよ」

 

上忍かぜふかせて無理強いしたい訳じゃないんです

 

「はたけ上忍 そうおっしゃられても私には思いあたる事がないです」

「カカシって呼んでくださいって言ってるのにどうして遠慮するかな

 じゃあヒントあげましょう 6年前ですよイルカ先生

 せめて思い出す努力だけでもしてみてくださいね」

 

遠慮じゃねえって・・・それ

一応礼儀ってヤツだよ

 

「思い出してくれるの待ってますから

 さあ 食事もすんだことだしもう出ましょうか?」

「えっ はい あのお勘定・・」

「いいですよ 誘ったのはオレですから 今日は奢りますよ」

「あのそれでは申しわけ在りませんので」

「じゃあ次はイルカ先生に奢って貰うって事で今回はオレ持たせてください

ゆっくり考えてくださいね じゃあ今日はここで・・おやすみイルカ先生」

 

言うだけ言って帰っちまった

おいおい それじゃあ 次もありってことかよ・・・・・

勘弁してくれ

それにしても6年前? 

それくらいの時間だったら忘れるはずないだろが

あんなに印象的な人なんだ

木の葉の里で淡い色彩の人って珍しいからな・・・・・

 

あれ? 今何か引っかかったような・・・

何か思いだしかけた

 

 





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意地っぱりの恋 3