ホワイト☆ラプソディー 2
じゃあな〜〜 バイバ〜イと手を振って帰っていくナルトを見送り
振り返ったとたんカカシさんが目の前に姿をあらわした。
「や〜〜っと 帰りましたか オレ待ちくたびれましたよ」
「今日は我慢強かったですね アナタがいつ乱入してくるかと思っていたんですよ」
「ナルトと一緒に粉まみれになるのはゴメンで〜す」
「また、そんな事言って・・ 外はまだ寒いでしょうに
中へどうぞ熱いお茶でも入れますから」
「ねえオレには作ってくれないんですか〜 イルカ先生」
「作りましたよ」
「だって今日作った分は全部ナルトに持たせちゃったじゃないですか」
オレの分なんて残って無いデショ・・・
そりゃね・・ チョコもらったのはオレだし?
お返しするのはオレの方なんだけどさ
イルカ先生の手作りならオレだって欲しいわけよ
「カカシさん ここに座ってくださいよ」
「あ〜 はあい」
ガタンと椅子に腰掛けるとイルカ先生は戸棚からティーカップを出し
温めながら 何やらオーブンに放り込んでいたが
カチャカチャ コトコト パタンッ なにやら良い匂いが漂ってきた
「・・どうぞ・・・」
「えっ あれっ? あのこれって・・・」
「食べたかったんでしょう? 本当は明日渡すつもりだったんですけどねぇ」
そんなに物欲しそうな顔されちゃったら出さないわけに行かないでしょうが
温めてありますから、そこのジャムかクリームつけて食べるといいですよ?
紅茶は濃いめに入れてありますから
「イルカ先生 何時の間に作ったんですか?」
「いくら俺でも一度も試さないでナルトに教えるワケにいかないし
このさいだから俺も世間の流れに乗ってみようかと朝一番で作ったんです
食べないんですか? せっかく温め直したのに冷めちゃいますよ?」
「あっ 食べます いただきまっすっ!」
一個 手に取り一口頬張る・・・
「おいしい〜〜 美味しいです イルカ先生」
「躊躇わずに口にしてくれるんですねぇ 有難うございますカカシさん」
「えっ 何が〜 お礼いうのはオレのほうでしょ」
「だってカカシさん バレンタインのチョコ殆ど手もつけなかったじゃないですか」
「そりゃあね オレの場合 誰だか分からない人からのってヤバイでしょ
イルカ先生やサクラ達だったらいいけどね〜 くの一なんて毎年手を替え品を替えして
妙な混ぜ物とかしてくれますからね〜 たま〜に毒薬入りなんてのもあるし」
混ぜ物入りが多いんで他の奴らにお裾分けって事も出来ないしねぇ
まあ 喰ったって大抵平気ですけど〜
命に別状はない薬でもイルカ先生に被害がいっちゃうヤツもあるしね?
「そこまで用心深いアナタが俺の作ったものを食べてくれる事が嬉しいんですよ」
「当然でしょ オレはアナタが好きなの アナタがオレの為にってわざわざ
作ってくれたの食べないなんて勿体ないことしませんよ」
口に運んでは紅茶を飲み、パクパクと食べながら
何のてらいもなくそう言い切っちゃうこの人が好きだよな〜
「カカシさん クリームついてますよ」
「イイイイ・イルッ・・イルカせんせえ・」
カカシさんは真っ赤になって口元を押さえていた
普段は強引に俺にせまってくるくせに妙なところでウブなんだよな
「一日早いけど・・ 俺からのホワイトデーです・・
お気に召しませんか? こんなんじゃあ」
「いいいえ すっごい お気に召しました。オレからのお返しも期待して下さい!」
「・・・・前にお願いした フク屋だけでいいです・・・」
ふふっ変な言葉遣いしちゃって声が裏返ってますよ カカシさん
こんな風にゆっくり過ごすのもいいよな〜
「これから夕飯の仕度するんですけど、一緒にどうですか?」
「うんそれなんだけどね、イルカ先生 明日お休みになったんだって?」
「えっ? ええ 急に同僚に代わって欲しいってお願いされましてね
それにしても良く知ってますねカカシさん」
「オレね明日はダメって言われてたから、今晩一緒に食事に行ってほしいなぁって
お誘いに来たんですよ」
「えっ今晩ですか? う〜ん わざわざ出かけなくても・・・」
「あのねイルカ先生が行かないなら『青鱗亭』キャンセルしなくちゃいけないし・・・」
カカシが口にした『青鱗亭』の名前を聞いてびっくりした
はっきり言って中忍のイルカが足を踏み入れることなど出来ない場所だったのだ。
「そこって確か一見さんお断りで、1日1件しか予約受けないってあの青鱗亭ですか?」
「そっ だからキャンセルしても今日の料金はとられちゃうんですけどね〜〜」
一件しか予約取らないから食事してもキャンセルしても同じ料金なんですよね
腐れた根性の持ち主カカシ・・恋人の性格はしっかり把握していたりする。
「行きます! ぜひご一緒させてください」
カカシの言葉にそう答えてしまったイルカを誰も責められないと思うが
しかし数時間後、日付が替わると同時にカカシに襲われることになってしまった。
「あっ ああん やめて下さい!カカシさん ここ何処だと思ってるんですか〜〜」
「ん? ああ大丈夫ですよ 明後日までオレが貸し切りにしてあります
食事運んでくる以外誰もここには近づきませんから心配しないで
気にしないでかわいい声だしてね♪ おれのホワイトデーのお返しです」
「俺はっ 普通でいいんですっ 普通でっ
フク屋の大福でいいっって言ったじゃないですか!」
「甘い甘いイルカ先生ったら 大福ごときでオレを誤魔化そうなんてさ
本命は3倍返しじゃなくて10倍返しでしょ?
しっかりと躰でお返しするつもりですから1日じゃ足りないと思って
14日の夜からじゃ精々1日しか時間ないけど今からだったら丸々2日間 うふっ
しっかり愛し合いましょうね〜」
「こ 困ります・・ もうサクラたちに約束しちゃったんです 大福・・・」
「あ〜もう わかりましたよ そっちは影分身に買いにいかせて、
サクラの家に届けさせますから もう黙って・・・」
「ん〜〜 んんん〜〜〜っ・・・」
口付けで言葉を封じ込められた後は、
灯りを落とした部屋の中に艶やかな喘ぎ声と淫靡な水音が響き渡った
そうしてカカシに取っては短くとも、イルカにとって長い長〜い
2泊3日のホワイトデーは終わりをつげたのだった。
終わり (い いいのかな?こんな終わりかたで・・・・)
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