ラブラブ☆クッキング
「おはよう イルカ先生 ねえ 起きて」
「んっ〜 おはよう・・ございます 早いですねぇ カカシさん」
「早くなんかないですよ もうお昼近いですもん」
ええっお昼? ガバッと起き上がろうとしてベッドに撃沈した・・・
ううう くそう なんだこの怠さは・・・
「あはっ 夕べ頑張りすぎちゃったからね〜〜 抜かずの6発かな〜?
でもイルカ先生も悪いんですよ〜 あ〜んなカワイイ顔されちゃったら ねえ
ああ ほらぁ そんな顔しないで
食事準備しましたから一緒に食べましょうよ」
赤面するような事さらっと言うんじゃねえ!
しっかり着替えさせられたうえ体も拭き清められていて
気づきたくもなかったがあっちのほうも処理されていた
渋々起き上がるとテーブルには
コーヒーとトーストとハムエッグ・・・
「カカシさんが作ったんですか?」
「そりゃ オレしかいないでしょう?」
あのねぇ コーヒーとトーストくらい、いくらオレだって作れますよ
「・・その・・・いただきます」
「ねえ イルカ先生 食事すませたら あれ作りましょうよ」
「? あれって何です?」
「忘れちゃったの? 夕べ言ったじゃないですか?
ちゃんと材料買ってきましたから」
ほら そこ 指さされた流しの上をみて目を剥いてしまった
「カカシさん・・ 何個買ってきたんです?」
「お店にあったの全部〜 10個?くらいかな〜」
「10個? 何だってそんなに1〜2個で充分じゃないですか」
「1個だけなんてイヤです オレの分でしょ 沢山作ってくださいっ!」
何って欲張りなんだ・・・そんなに食べきれるもんか
「いいですよ アナタが全部食べ切れるんならね・・・・」
どうせ言っても聞かないんなら作るしかないもんなあ
「う〜ん 美味しいですね〜」
「カカシさん アナタ邪魔してるんですか?」
「え〜 そんな事してませんよ?」
まったく どっこが邪魔してないんだか
「さっきから つまみ食いばっかりじゃないですか!
切ってるそばから食べられたらいつまでたっても作れませんよ」
「あっ ごめんねイルカ先生 ほら〜甘くて良い匂いがするもんだからついね」
「はいはい わかりましたよ ほら其処の包丁もって隣に来てください」
こうやってね 頭とお尻を切り落として
立てたまま皮を切っていくんですよ
「さあ やってみてください」
「あれえ? イルカ先生 黒いポツポツが残りましたよ」
「ああ そこはね 螺旋状に切っていけばいいんですよ
そしてね 八つに割って芯の部分を切って出来上がりっと」
「なるほど ふんふん こうですね?」
「カカシさんお上手ですね 初めてとは思えませんよ」
「えっ そうですか♪ じゃあ残りはオレが全部やっちゃいますヨ
もう任せちゃってください オレって刃物の扱いは天才ですからね!」
「じゃあ カカシさんにお願いして 俺ちょっと部屋の掃除してきていいですか?」
「あっイルカ先生 腰きつかったら拭き掃除オレがしますよ? オレにも責任あるし〜」
「い・・ いえ 大丈夫ですから カカシさんはパインお願いします・・」
「・・? そ〜ですか? じゃあ 終わったら呼びますから〜」
やばかった・・・
前に拭き掃除させたら絞らない雑巾で畳みを拭かれたんだよな〜
ビショビショになった畳みを外にだして乾くまで大変だったんだっけ
と とりあえずパイン切るくらいなら大丈夫だろ? 見本はあるんだし
上機嫌でパイナップルを切り分けていく銀色
単純な人でよかったよな〜
さすがにあと8個も切るのはめんどくさかったし
まあ あの人が食べる分だ 任せてしまえ
家中に甘酸っぱい匂いが漂っている
窓を開け放って空気を入れ替えて
掃除機かけて 雑巾かけ終わると畳もサラサラしていい気持ちだ
今日はいつもより早く終わったよな?
そっか〜 いつものお邪魔虫がいないからだな
今度からは何か仕事をお願いしてその隙に片づけすませよう
こんな簡単な事に気づかなかったなんて
俺も あの人に合わせてるってことなんだけどな
まあ言葉だけで任せっきりはちょっと怖い物があるし
あの人の常識って俺にとっては非常識だもんなあ
「イッルカ先生〜 こっち終わりました〜〜」
「は〜い 今行きますから ちょっと待ってくださいね〜」
掃除道具を片づけてサッとシャワーを済ませて台所にはいると
「あっ イルカ先生 見て見て〜」
驚いた・・・ しっかり全部切り分けてる
これはもう お世辞じゃなくホントに凄いや
褒めて! 褒めて〜! と目を輝かせて
あるはずの無い尻尾を振っているのが見える気がするぞ
「すごいですよ カカシさん 俺が切ったのより綺麗にできています」
「へへっ〜 オレ頑張りましたっ!! イルカ先生 次は何したらいいんですか?」
「ちょっと待ってください」
流しの下から鍋とミキサーを取り出していると不意に背中から抱きつかれた
「カカシさん? 何ですか?」
「イルカ先生 いい匂い〜」
「ああ 掃除で埃っぽかったんでシャワーつかいましたからね」
背中に懐かれてたんじゃ作れませんよ? と引きはがしてミキサーを渡し
「ほら ミキサーにパインを入れて砕いてくださいよ」
「・・ あの〜 イルカ先生〜 回りませんけど・・・」
目をやると蓋がしまるか閉まらないかに詰め込んでいる
そっか 手本が必要だったんだよな・・・
「カカシさん 目一杯詰め込んだら回りませんよ ほらこれくらいの分量で」
ヴィィンン・・・ やって見せて鍋に移す
「俺砂糖の分量計りますから あとはカカシさんお願いしますね」
「は〜い わっかりました〜」
返事はいいんだけどな〜
顔を上げてみると カカシさんが鼻歌混じりにパインをいれてスイッチを・・・
「待って カカシッさ・・・」
遅かったか・・・・・
モーター音とともに壁から天井まで飛び散ったパイナップル・・・
カカシさん 蓋は閉めてからスイッチ入れるんですよ?
「カカシさん 早くスイッチ切って」
「うわっ ああぁ はいい! あのっ あのっ ごめんなさいイルカ先生」
空っぽになったミキサーを手に泣き出しそうな顔で謝るカカシさん
怒れないよな? だってわざとやった訳じゃないし それに
「カカシさん 大丈夫ですから それよりこっちにきてくださいよ
ほら顔にも飛んでいます拭いてください」
側に来るように呼びかけてタオルで顔を拭いてあげながら
「取りあえず・・俺は床を拭きますからカカシさんは壁と天井お願いしますね」
乾いたら拭き取るの大変ですから
「でも イルカ先生・・・・」
「大丈夫ですよ パインはまだ沢山ありますから
とにかく続きは飛び散ったパイン片づけてからですよ?」
10分ほどで拭き掃除は終わって さあジャム作り再開だ
カカシさんも今度はちゃんと蓋をしめてパインを砕いた
よしよし ちゃんと学習してるな
「後はね水を加えて中火で15分くらい煮たらいいんですよ」
見ていてくださいね? 木べらでゆっくりかき混ぜながら煮詰めていくと
「ほら 上に泡がでてきたでしょう? これは灰汁なので取除いた方がいいんです。」
「イルカ先生 オレやってみたいです」
うわっ どうしよう 任せて大丈夫かなあ
まあ あとは煮詰めるだけだし・・・
「じゃあ お願いしますね 焦がさないようにかき混ぜてくださいね」
俺残ったパイン冷蔵庫に片づけますから
「え〜 全部作らないんですか〜」
「こんなに甘いんですよ 生で食べなきゃ勿体ないと思いますけど
夕べのアイスパインはどうです? 不味かったですか」
「ああ あれも美味しかったですね〜♪」
「その鍋の分でも結構な量できますからね いいですか 焦がしちゃダメですよ」
10分後 鍋を覗いた俺は、ちょっとばかり神様に恨み言を言いたくなった・・・
たしかに ちゃんと出来てはいる それは大丈夫だよな
焦げてもいないし、砂糖いれてあと少し煮詰めれば出来上がるだろうし
だけどさ だけど・・・ どうやったらこんなに少なくなるんだ?
どう見たって思っていた量の半分くらしかないじゃないか
途中摘み食いしたのかな? 飲んだか 舐めたとか?
いや 熱くて飲めねえだろうな・・
「ねえ イルカ先生 灰汁って取っても取っても出てくるんですねえ?
何だかね パイナップルが少なくなってきちゃいました〜」
灰汁? 灰汁って言ったか 今? たしかに言ったよな?
しまったっ! カカシさん 灰汁を取っていたつもりだったのか
「あの カカシさん 灰汁は俺が最初に取り除いた分でよかったんですけど」
「えっ じゃあ オレが取って捨てたのは?」
ああ やっと気がついたのか
「灰汁じゃなくて パイナップルの実だったようですね」
「えええっ そんなぁ じゃオレっ中身捨てちゃったんですか〜?」
「まあ そう言うことですね」
今からパイン足して作ってもいいんだけど時間がな〜
ここまでで、もう一時間くらいかかってるし
さっさと片づけないと夕飯の仕度もあるからな
「ねえ カカシさん ここまで出来たんですから、このまま仕上げちゃいましょう?」
「でも〜 これだけですかぁ〜」
「カカシさんの分なんですから これだけでも充分あると思うんですよ
食べきったらまた作ればいいんですから ねっ」
鍋に残った分でもパイン一個分はありそうだし 大丈夫だろ
「カカシさんが任務でいなければ俺が作っておきますよ
だから今日はこの分量にしましょうね」
「また作ります?」
「もちろんですよ 冷蔵庫にまだ沢山ありますからね」
「う〜ん だったら いいかな〜」
「カカシさんは 甘い方が好きなんですか?」
どれくらいの甘さにしましょうか?
ここでダメ押しに・・ ニッコリ笑って確認を取っておく
「アスマや紅達と食べたのが美味しかったですね〜」
「ああ あれは結構甘さ控えめにしたんですよ」
じゃあ 砂糖をこれの1/3くらいにしましょう
後は俺がやってしまいましょうね
カカシさんが手を出さないうちにさっさと鍋をかき混ぜはじめると
俺の背中にくっついて肩越しに鍋を覗きこみだした
「カカシさん そんなにくっつかれたら暑いんですけど・・・」
「イルカ先生が作るの見ていたいから もう少しだけ〜」
もう少しだけって言われても、背中も暑いけど鍋の前にいるのも結構暑いんだよ
こりゃ 早めに終わらせてしまった方がいいな
ああもうっ 汗が流れる
拭おうと左手を挙げるとカカシさんに捕まれた
「いいですって オレが拭いてあげますね〜」
いうなりペロっと項を舐められた
「うわぁ なっ 何するんです!」
「ん? 味見?」
ちょっと まてっ これって これって 後ろに当たってるのはまさか?
「お 俺の味見してどうするんです 味見なら鍋の中身して下さい!」
「ジャムは後でい〜よ オレ今アンタが喰いたくなった・・・」
何で 鍋を目の前にして欲情できるんだ!?
それに夕べどれだけやったと思ってるんだよ
俺は明け方近くまで眠らせて貰えなかったってのに
何だってこんなに元気なんだよ〜〜 これが上忍って奴か?
ダメだっ 俺は今日はもうごめんだぞ
これから夕飯の仕度もあるんだ 何とかしてかわさないと・・・
鍋をかき混ぜる手は休めずに必死で考えていると
するりっとシャツの裾をかいくぐってカカシさんの手が胸を掠めた
「ヒッ・・ ヤッ ダメです! カカシさん」
「ど〜して〜 ほらこんなに尖っちゃってるよ?」
なんとか止めなくちゃと ガスの火をとめて後ろを振り向くと
「泣くほど ほしい? 目が潤んでるよ イルカ先生もオレの食べたいでしょ」
なんて腐った事いうんじゃねえ!
だけどここでイヤがっても余計に煽るだけだってのは
俺だってわかっている・・ とすれば
「カカシ・・さん・・」
甘い声で誘えば目を閉じて顔を寄せてきた
グイッ・・ ムニニニ〜〜〜
「いひゃい はにひゅるんでふか〜 ひるかへふぇんふぇい」
「何するんですかじゃない!」
ほっぺを思いっきり抓りながら睨みつけてやった
「アナタ食わず嫌いでしたっけね〜 俺は好き嫌いはありませんけどね
だけど 腹八分目って言葉知ってますか?」
食い過ぎたら飽きちゃってもう食いたくなくなるんです
反動で大っ嫌いになることだってあるんですけどね
アナタも飽きてほしいですか
「俺 夕べ散々 アナタを銜え込まされたんで食傷気味なんですよね」
くそっ こんな恥ずかしいこと言いたくはないんだぞ
「ほれっ ほれは あひまへぇん!」
「? 何いってんですか?」
手を離すと 頬をさすりながらのたまった
「オレがイルカ先生に飽きる事はありませんっ!!」
「あ〜そうですか? でも台所でコトに及んだら叩き出しますからね」
「うっ わかりましたよ 我慢します・・・」
「よろしい じゃあ 仕上げますからね そこのレモンとってください」
「は〜い・・・」
失敗は成功のもと? 試行錯誤の果てに何とか仕上がったパインジャム
黄色い色が綺麗に栄える硝子の容器にいれてみた
カカシさんはジャムを手にご満悦だ
いろいろあったけど 喜んでもらえてよかった
「お休みなさいカカシさん」
「うん イルカ先生 今日オレにつきあってくれてありがと」
「いいえ 大した事はしていませんよ
気に入ってもらえたならそれだけで十分ですから」
カチャン・・・ えっ硝子の音?・・
「あれ それどうしたんですか カカシさん」
「うん さっきクラッカーと食べちゃってもう半分しか残ってないから
残りは大事に食べようと思って・・・」
「だったら 冷蔵庫に入れておいた方がいいですよ」
「うん ほらイルカ先生 口あけてよ」
「んん〜〜???」
いきなり口に指を突っ込まれた・・
甘酸っぱい・・・
「カカシさん これ」
「そう残ったジャムだよ イルカ先生と食べようとおもってさ〜」
「ちゃんとスプーンで食べますよ」
「まあまあ遠慮しないで オレが食べさせたいの」
「自分で食べますからいいですよっ!」
「いいじゃないのほら口開けてよ」
うわわっ 唇から首筋までこぼれてしまった
「ああ もう ティッシュ取ってください 早く拭かなきゃ・・」
「ねえ イルカ先生 食べ物粗末にしちゃいけないんだよね?」
ペロペロと首筋を舐めあげながらニヤリと笑って言い放った
「大丈夫 オレが責任とってちゃ〜んと食べてあげるから」
こ こいつ確信犯だ・・ 最初っから犯るつもりだったな
しかもいつの間にか浴衣の袷が広げられて胸元から腹までジャムが垂らされている・
「ヒッ アアッ・ あ アンタ 最初から・・・」
「さっきは我慢したよ? それにここ台所じゃないし〜 だったらいいよね?
イルカ先生に飽きられちゃ困るから今日はオレが食べるだけにするから」
そーいう問題じゃない〜〜〜 叫びたいのに・・罵りたいのに
出てくる声は耳を塞ぎたくなる喘ぎ声だった
両腕・両膝を押さえられて身動き取れない俺の胸から腹を舐めなわしている銀色の獣・・・
本当に喰われるような錯覚に襲われる
ピチャピチャ ペチャペチャ 音が耳につく
ザラッとした舌で舐めあげられると認めたくない感覚が
背筋をはい上がってくるのが感じられて・・・
時々 カリッと乳首を甘噛みされると腰が揺らめく
「アッ ンン・・ イヤッ アアアッ〜〜」
「ン〜 イルカ先生の体とっ〜ても美味しいよ
その声もすっごくいい もっともっと聞かせて」
さんざっぱら 追い上げられ 吐き出させられながら夜は更けていった
シーツの塊に向かって機嫌良く話しかける銀色の獣が一匹・・・
「イルカ先生〜 夕べはご馳走様〜〜〜
全部食べちゃったから 又ジャム作ってね〜」
クラッカーとも合うけど一番あってるのはイルカ先生との組み合わせだよね〜
「バカカシ・・・ あんな 変態プレイされるくらいなら二度とつくるもんか!」
結局食べられるだけじゃ済まなくて
理性を飛ばしたイルカはカカシを強請ってしまったのだった
銀色の獣は覚えて欲しくないことを、一つ学習してしまったようだ
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