一緒に暮らそう C
コトン コトンと階段を上る音で目が覚めた・・・
「ただいま〜」
イルカの声がする ええっもしかしてもう夕方? しまったオレ完全に寝過ごした
しょうがない、火影様の所にいったらすぐ次の任務あてがわれる事確実だしな
しばらくこの家に隠れていようかな〜 ちょっとばかり骨休めって事で
何だよ凄くいい思いつきじゃないか そうだ自主休暇だオレにだって休養が必要だよな!
「ワン!」
返事をしたら何だかえらく喜ばれてしまった・・・ 何で?
「お前今日一日何してた? 俺さ 早く仕事終わらないかなって待ち遠しかったんだ
そうそうお土産があるんだ 先に飯の支度するから後でみせるな」
着替えると鼻歌うたいながら台所で動きまわっていたが
はいお前の分だぞ〜 と差し出されたのは
半生タイプのドックフード・・・ いや姿は犬でもこれは食いたくない
皿をまえに固まっているとイルカは座卓の上に夕食を並べているところで
ちらっと見ただけでも 魚の塩焼き・カボチャの煮物・みそ汁等で湯気がたっていて実に旨そう
座卓の前に座ってじっと見ているのに気づいたイルカが
「お前 ドッグフードキライなのか? それ結構高かったんだけどなぁ
じゃあ俺と一緒のでよければ分けてやるよ」
気がつけばオレはイルカの部屋に一週間も居着いていた
大雑把だけどイルカの作る飯は旨いし、一緒にテレビ見て転がってなんだか癒されるんだよな
コメディみては大笑いし、シリアスなドラマみてはボロボロ涙こぼして大泣きするイルカ
ほらいい大人がそんなに泣くんじゃな〜いよと膝に乗り上げて頬を舐めるとくすぐったそうに
「わかったわかった もう泣いてないよ お前俺を慰めてるつもりかぁ?
なあ 上忍でさ はたけカカシって人がいるんだぞ? お前と同じ名前だろ
すっごく強くてな 実は俺も憧れてるんだ、そういっても話した事さえないけどさ」
イルカはオレの事しってるんだ なんだか嬉しいな じゃあ俺たち両思いだね
時には大急ぎで仕事から帰ってきたイルカと夜中に里を散歩しながら月をみたりもした。
風呂の後 イルカの膝のうえに顎と前足を乗っけた体勢で頭を撫でられながら聞いた事
「俺の夢ってさ〜 可愛い嫁さんもらって子供は二人で小さくてもいいから一戸建ての家に住んで
犬を飼って暮らすことなんだけどさ 『あなたはいい人だけど』っていっつも振られるんだよな
なあ お前さあ 誰かと契約している忍犬なのか? 俺探してみたけど見つけきれなかったんだ
このまま俺と一緒に暮らすことはできないのかなぁ お前が居てくれると俺は嬉しいんだけど」
イルカは案外寂しがりやだ この一週間でよく分かった
時々ぎゅうっと抱きしめてあげたくなるような顔をみせられちゃあ
犬のオレとしては結構つらい状況だったりしてさ
人間だったら抱いて慰めてあげられるのにね
でもオレもそろそろ戻らないとさすがに拙いようだった
昼間五代目からの式が届いた
オレがここに居ることを知っていながら今まで放っておいてくれたらしい。
『いいかいカカシ、もうお遊びは終わりだよ
報告書は受け取っていたから今まで放っていたんだ。
だけどお前に任務がある、明日にでもアタシの所にくるんだよ いいね!
任務帰りに女の所に転がり込めないように変化させたのによりにもよって
イルカの家にいるとはね』
だから ごめんねイルカ でも必ずアンタの所に戻ってくるから今は許して
でもオレが戻ってきたらアンタは迎え入れてくれるだろうか・・・・