尿細管細胞

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 腎臓の尿細管細胞では、原尿中からNa+Cl-再吸収し、原尿中にH+やK+を分泌する。
 H+が1ケ、尿中に排泄される毎に、Na+が1ケと、HCO3-が3ケ、血液中に取り込まれる(再吸収される)。

 先天性肥厚性幽門狭窄症では、嘔吐により、吐物からは、Cl-を体外に喪失し、尿中からは、H+とK+とを喪失し、血中に、HCO3-が蓄積する。その結果、血液は、アルカリ性(低Cl血症と低K血症を伴う、代謝性アルカローシス)となり、尿は、酸性奇異性酸性尿)となる。

 尿細管腔側(刷子縁膜側:apical site)に存在するNa+/H+交換輸送体、原尿中から、Na+を細胞内に取り込み、交換に原尿中にH+を分泌する。細胞内に取りこまれたNa+は、基底膜側(血管側:basal site)に存在するNa+/K+-ATPaseや、Na+-HCO3-共輸送系により、細胞外(血液中)に輸送される。
 尿細管腔側に存在するNa+-Cl-共輸送体Na+を再吸収するのに、Cl-を必要とする。

 一次性能動輸送:血管側(基底膜側)に存在するNa+/K+-ATPaseにより、Na+が細胞内から汲み出され、Na+の濃度勾配が形成される。
 二次性能動輸送:このNa+の濃度勾配を利用して、Na+/H+交換輸送体が機能し、尿細管腔側(刷子縁膜側)から、細胞内に、H+が取り込まれ、H+(プロトン)の濃度勾配が形成される。
 三次性能動輸送:さらに、この細胞内に能動輸送されたH+を利用して、ペプチド輸送体が、尿細管腔側がら、細胞内に、ペプチドを取り込む。

 Na+/K+-ATPaseが機能しないと、Na+/H+交換輸送体や、ペプチド輸送体も、機能しなくなる。
 1.尿細管細胞に存在する輸送体
 1).Na+/K+-ATPase
 
Na+/K+-ATPase(Sodium Pump)は、3ケのNa+を細胞外に汲み出すのに伴い、2ケのK+を細胞内に取り込む(近位尿細管、Henle係蹄上行脚、遠位尿細管、集合管)。
 Na+/K+-ATPaseで細胞内に取りこまれたK+
は、尿細管腔側か基底膜側(血管側)に存在するK+チャネルや、K+-Cl-共輸送体から、細胞外に輸送される。

 2).Na+チャネル、K+チャネル、Cl-チャネル水チャネル
 Na+チャネル(ENaC:epithelial sodium channel)は、尿細管腔側に存在する、原尿中から、細胞内にNa+を流入させる主要な経路(集合管)。カリウム保持性利尿薬は、遠位尿細管や集合管のNa+チャネル(ENaC)を阻害し、Na+の尿細管細胞内への流入を抑制し、Na+再吸収を抑制する。
 水(H2O)は、AQP-1(aquaporin-1)から流入する。

 3).Na+/H+交換輸送体(Na+/H+ exchanger:NHE)
 原尿中からNa+を取り込み(再吸収し)、交換に、H+を排泄させる(近位尿細管、Henle係蹄上行脚)。
 
H+の排泄は、主に、Na+/H+交換輸送体(NHE注1)によって行われる
 Na+/H+交換輸送体で、H+が排泄され、交換に再吸収されるNa+は、Na+-HCO3-共輸送系で、血液中に、取り込まれる。そのため
H+が、1ケ排泄される毎に、Na+が1ケと、HCO3-が3ケ、血液中に、取り込まれる(再吸収される)。
 また、V型H+-ATPaseによっても、H+の排泄が行われる(近位尿細管)。
 サイアザイド系利尿薬などにより、尿細管細胞中のNa+が減少すると、Na+/H+交換輸送体(NHE)の作用が減弱し、原尿中へのH+排泄が低下する。

 4).Na+-Cl-共輸送体(Na+-Cl- cotransporter)Na+-K+-2Cl-共輸送体(Na+-K+-2Cl- cotransporter)
 Na+-Cl-共輸送体は、尿細管腔側に存在し、Na+とCl-を共輸送する(遠位尿細管)。サイアザイド系利尿薬(thiazide)は、Na+-Cl-共輸送体を阻害し、Na+やCl-の吸収を抑制する。
 Na+-Cl-共輸送体は、vasopressin(AVP)により、K+も共輸送(注2)する、Na+-K+-2Cl-共輸送体(bumetanideで阻害される)に、modeが変換される(この変換には、cAMPが関与する)。
ループ系利尿薬は、NaClの再吸収が最も盛んなHenle係蹄上行脚で、Na+-K+-2Cl-共輸送体を阻害して、Na+やK+やCl-の再吸収を抑制する。
 両者とも、furosemideに感受性がある(活性が阻害される)。

 5).K+-Cl-共輸送体K+-Cl- cotransporter)
 K+とCl-を、細胞内から、細胞外(血液中)に汲み出す(近位尿細管、Henle係蹄上行脚、集合管:尿細管腔側)。

 6).Na+-ブドウ糖共輸送体(SGLT:sodium-dependent glucose transporter)
 SGLT(Na+-ブドウ糖共輸送体)は、Na+と一緒に、グルコースブドウ糖)、アミノ酸、リン酸などを、尿細管腔の原尿中から、細胞内に、共輸送する(近位尿細管)。
 Na+は、尿細管腔の原尿中から、SGLTや、Na+/H+交換輸送体により、細胞内に取り込まれる。
 尿細管腔側(原尿中)から細胞内の取り込まれたNa+は、Na+/K+-ATPase(Na+,K+-ATPアーゼ)により、血管側へ汲み出される。このように、細胞内のNa+濃度勾配は、Na+,K+-ATPaseにより、維持される。

 7). Na+-HCO3-共輸送系(Na+-HCO3- cotransporter:NBC-1)
 Na+は、重炭酸イオン(HCO3-)と共に、細胞外(血液中)に輸送される(近位尿細管、Henle係蹄上行脚)。
 
K+が欠乏していると、Na+/K+-ATPaseが使用しにくく、Na+-HCO3-共輸送系Na+を汲み出すと思われる。低K血症で、HCO3-が細胞外(血液中)に輸送されると、アルカローシスになり、細胞内には、H+が増加することになる。
  H+が、1ケ排泄される毎に、Na+が1ケと、HCO3-が3ケ、血液中に、取り込まれる(再吸収される)。

 8).H+-ATPase
 V型H+-ATPaseは、近位尿細管、集合管で、H+を排泄する。
 集合管のIC cellinterclated cell:間在細胞、介在細胞、注3)の内、Interecalated Type A cellでは、H+-ATPaseは、尿細管腔側に存在して、H+を分泌(排泄)する。また、Interecalated Type B cellではH+-ATPaseは、基底膜側(血管側)に存在し、H+を細胞外に汲み出す。
 低浸透圧は、H+-ATPaseを活性化させ、H+分泌(排泄)を増加させ、
重炭酸イオン(HCO3-)の再吸収を増加させる。

 9).CA(carbonic anhydrase)
 CA(carbonic anhydrase:炭酸脱水酵素)は、以下の反応を触媒する。
 CO2+H2O⇔H2CO3⇔H++HCO3-
 炭酸脱水酵素阻害薬は、CAを阻害して、Na+/H+交換輸送体による、尿細管からのNa+再吸収を抑制し、Na+排泄を亢進させる。
 尿細管細胞内で、CAにより生成されたH+は、Na+/H+交換輸送体により、原尿中に排泄され、原尿中のNa+が、尿細管細胞内に取り込まれる。また、CAにより生成された重炭酸イオン(HCO3-)は、Na+-HCO3-共輸送系により、細胞外(血液中)に汲み出される。
 このように、CA、Na+/H+交換輸送体、Na+-HCO3-共輸送系により、尿細管細胞内に、水(H2O)と二酸化炭素(CO2)を取り込んで、H+を原尿中に排泄し、Na+を原尿中から細胞外(血液中)に再吸収し、また、重炭酸イオン(HCO3-)を細胞外(血液中)に汲み出す(近位尿細管)。


 10).H+/K+-ATPase
 H+/K+-ATPaseは、髄質部集合管(MCD)で、H+を尿細管腔内(原尿中)に分泌し、K+を原尿中から、再吸収する(図には示してない)。
 H+/K+-ATPaseは、皮質部集合管(CCD)のIC cellの尿管腔側にも存在する(Type A cellにもType B cellにも存在する)。K+欠乏時には、H+/K+-ATPaseで、K+の再吸収を優先し、H+を分泌(排泄)する。

 11).Cl--HCO3-交換輸送体(Cl--HCO3- exchanger)  
 集合管のIC cellの内、Interecalated Type A cellでは、Cl--HCO3-交換輸送体が基底膜側(血管側)に存在し、Interecalated Type B cellではCl--HCO3-交換輸送体が尿細管腔側に存在している(図には示してない)。


 12)ペプチド輸送体
 従来は、蛋白質は、ペプチドから、アミノ酸に分解され、アミノ酸輸送体(注4)により、再吸収されると考えられていた。しかし、現在は、アミノ酸輸送体と異なり、ペプチドの形で、再吸収する、ペプチド輸送体の存在が、明らかにされた。腸管からのアミノ酸の吸収は、ペプチド、アミノ酸、蛋白の順に速いという:ペプチドの形の方が、腸管から、吸収されやすい。ペプチドは、肝臓で、アミノ酸に分解されるという(注5)。

 ペプチド輸送体は、H+(プロトン)が、Na+/H+交換輸送体により、原尿中(尿細管腔側)に輸送されることで形成される、H+の濃度勾配を利用して、ペプチドを、能動輸送する。その際、H+は、細胞内に、輸送される。

 尿細管腔側で、9ケのNa+が、Na+/H+交換輸送体から細胞内に取り込まれたとすると、基底膜側(血管側)では、6ケのNa+が、Na+/K+-ATPaseにより(2ATP消費する)、細胞外(血液中)に輸送され、3ケのNa+Na+-HCO3-共輸送系により、細胞外(血液中)に輸送される。

 cAMPは、PKA(Aキナーゼ)を介して、Na+/K+-ATPaseNa+/H+交換輸送体、Na+チャネル(ENaC、Cl-チャネルを活性化させる。しかし、cAMPは、PKAを介して、Na+-HCO3-共輸送系を抑制する。
 PKC(Cキナーゼ)は、Na+/H+交換輸送体と、Na+-HCO3-共輸送系とを、活性化する
 
 糸球体で濾過されたNaHCO3は、Na+重炭酸イオン(HCO3-)になる:原尿中のNa+は、Na+/H+交換輸送体によって、尿細管管細胞内に取り込まれ、交換に分泌(排泄)されるH+が、原尿中の重炭酸イオン(HCO3-)と反応し、H2CO3となり、刷子縁にあるCAにより、CO2H2Oに分解され、CO2は尿細管細胞に拡散して行く。
 NaHCO3のNa+は、約半分が、近位尿細管で再吸収される。
 NaHCO3の方が、NaClより吸収されやすいので、原尿中のCl-濃度は、次第に高くなる。

 2.先天性肥厚性幽門狭窄症と代謝性アルカローシス
 先天性肥厚性幽門狭窄症(congenital hypertrophic pyloric stenosis)では、HCl(H++Cl-)を体外に喪失してしまい、低Cl性代謝性アルカローシス(低Cl血症を伴うアルカローシス)になり易い。この代謝性アルカローシスの治療には、生理食塩水(NaCl:0.45-0.9% saline)が用いられる。

 近位尿細管では、Na+は、Na+-HCO3-共輸送系(Na+-HCO3- cotransport system:NBC-1)により、重炭酸イオン(HCO3-)と共に、細胞外(血液中)に輸送される。また、Na+は、Cl-と共に、Na+-Cl-共輸送体(Na+-Cl- cotransporter)により、尿細管腔の原尿中から、細胞内に取り込まれる。

 先天性肥厚性幽門狭窄症では、嘔吐により、水分も喪失し、細胞外液量が減少し、アルドステロンが分泌され、腎臓の尿細管でNa+再吸収を増加させ、水分を再吸収しようとしている。
 尿細管腔側で、原尿中(糸球体濾液中)からNa+を再吸収する際に、Na+-Cl-共輸送体を使用するには、Cl-も必要。しかし、本症では、Cl-が欠乏しているので、Na+を再吸収するためには、Na+-Cl-共輸送体を使用しにくい。そこで、Na+を再吸収するために、Na+/H+交換輸送体を使用するので、Na+の再吸収と交換に、細胞内のH+が、排泄される。細胞内のH+は、CAによって供給されるが、同時に、細胞内に多くなる重炭酸イオン(HCO3-)は、血管側(basal sitel)に存在するNa+-HCO3-共輸送系を使用して、細胞内Na+と共に、細胞外(血液中)に輸送される。つまり、H+が1ケ、尿中に排泄される毎に、Na+が1ケと、HCO3-が3ケ、血液中に取り込まれる(再吸収される)。このように、本症では、血管側(basal sitel)では、Na+-HCO3-共輸送系により、血液中に重炭酸イオン(HCO3-が汲み出される為、血液は、アルカリ性(アルカローシス)になるが、尿細管腔側(apical site)では、Na+/H+交換輸送体により、尿中にH+が排泄される為、尿は、酸性になる。
 アルカローシスになっている段階では、PKC(Cキナーゼ)を介して、Na+-HCO3-共輸送系も活性化され、Na+/H+交換輸送体により細胞内に取り込まれたNa+を、細胞外に汲み出すと考えられる。

 先天性肥厚性幽門狭窄症では、低K血症が見られる。低K血症になるのは、アルカローシスのため、H+が細胞外液に移動し、K+が細胞内に移動するため。また、細胞外液量が減少し、アルドステロン分泌が増加し、Na+を再吸収するために、Na+/K+-ATPaseの活性も高まり、K+の尿中への排泄が増加するため、低K血症になる。

 奇異性酸性尿(paradoxical aciduria)と言って、血液はアルカローシス(アルカリ性)で、血液中には、H+が欠乏しているのに、尿中へのH+排泄が増加して、尿の酸性度が増す。これには、下記のような理由が考えられる。
 ・K+が欠乏していると、細胞内はアシドーシスの状態のため、酸の分泌が増加する。K+欠乏時には、集合管のK+尿細管腔側に存在するH+/K+-ATPaseにより、K+の再吸収を優先し、H+を分泌(排泄)する。そのため、アルカロースで、H+が欠乏しているのに、原尿中にH+が排泄される。
 ・Na+-HCO3-共輸送系を使用して、重炭酸イオン(HCO3-)を細胞外(血液中)に輸送しているので、細胞内にH+が増加する。増加するH+を、H+-ATPaseやNa+/H+交換輸送体を使用して、原尿中に排泄するので、酸性尿になる。
 ・Cl-K+が欠乏していると、Na+-Cl-共輸送体Na+-K+-2Cl-共輸送体を使用して、Na+を再吸収出来にくいので、Na+/H+交換輸送体を使用して、Na+を再吸収し、細胞内のH+を、原尿中に排泄する。

 このように、
先天性肥厚性幽門狭窄症では、嘔吐によりCl-が喪失し、尿中に、H+とK+とが排泄され、奇異性酸性尿になり、血中に、HCO3-が蓄積し、代謝性アルカローシスになる

 本症の治療として、生理食塩水の点滴などで、NaClと水分を補給すると、腎臓からNa+や水を再吸収する必要が軽減され、Na+-HCO3-共輸送系により、Na+と重炭酸イオン(HCO3-)を、細胞外(血液中)に汲み出さなくなる。そして、Na+を再吸収するために、Na+/H+交換輸送体より、Na+-Cl-共輸送体を使用して、Cl-を再吸収するので、Na+-HCO3-共輸送系により、重炭酸イオン(HCO3-)を、細胞外(血液中)に汲み出さなくなるので、アルカローシスが補正される。

 参考文献:カラー図説 人体の正常構造と機能 V腎・泌尿器(日本医事新報社)

 注1ミトコンドリアにも、Na+/H+交換輸送体NHE)が存在し、H+を輸送するが、K+の輸送は行わない。
 NHEの最適pHは、7.0であり、NHEの活性は、pHが上昇すると、直線的に、低下する。

 注2原尿中の濾過されたK+は、まず、近位尿細管で水の再吸収伴う濃度勾配で、拡散により、受動的に再吸収される(濾過されたK+の約50%が再吸収される)。また、Henle係蹄上行脚では、電気勾配(尿管腔側が陽性)による受動輸送と、Na+-K+-2Cl-共輸送体による能動輸送により、K+は、効率良く再吸収される。そのため、遠位尿細管に達するのは、濾過されたK+の10%に過ぎないとされる。
 皮質部集合管(CCD)では、K+を、PC cell(principal cell:主細胞、別名、CD cell:collecting duct cell)から能動的に分泌している。このPC cellからのK+分泌は、基底膜側(血管側)から、Na+/K+-ATPaseにより、K+を能動的に細胞内に取り込み、拡散により、K+を受動的に、尿細管腔側に、拡散させることで、K+分泌が行われる。また、皮質部集合管では、尿細管腔側に存在するK+-Cl-共輸送体によっても、K+分泌が行われる。
 しかし、K+欠乏時には、K+尿細管腔側のH+/K+-ATPaseにより、再吸収する(集合管のIntercalated Type A cellsに存在するH+/K+-ATPaseによりK+を再吸収する)。
 K+輸送は、皮質部集合管(CCD)のNa+/K+-ATPaseや、髄質部集合管(MCD)のH+/K+-ATPaseにより調節される。
 H+分泌は、H+-ATPaseや、H+/K+-ATPaseで調節されるという。

 注3:集合管のIC cellは、H+を分泌し、K+を再吸収する。また、代謝性アルカローシスでは、重炭酸イオン輸送を分泌する。
 PC cellは、Na+やClを再吸収し、K+を分泌する。また、バゾプレシン刺激により、水を再吸収する。

 注4アミノ酸輸送体には、下記のような種類が知られている。
 1).CATファミリー(促通拡散型)、
 2).Na+/CT依存性輸送体ファミリー(PROT、GLYT、Tau)、
 3).Na+/K+依存性輸送体ファミリー(ASCT、Glut)、
 4).アミノ酸輸送体活性因子(rBAT、4F2hc)、
 近位尿細管起始部では、濾液(原尿)には、血漿中とほぼ同程度の濃度の、アミノ酸や、ペプチドが、含まれている。しかし、近位尿細管を経る間に、アミノ酸輸送体や、ペプチド輸送体から再吸収され、終端部では、濾液(原尿)に含まれる、アミノ酸や、ペプチドは、ゼロに近くなる。

 注5大豆ペプチドには、肝臓での脂肪酸のβ酸化を促進させ、肝臓内の中性脂肪(トリグリセリド)濃度を低下させ、肝臓からの中性脂肪の分泌を減少させ、血清中の中性脂肪を低下させる作用があると言う。また、大豆ペプチドは、腸から吸収される際に、脳神経を刺激して、基礎代謝を高めると言う説もある。
 大豆ペプチドのペンタペプチド(Leu-Pro-Tyr-Pro-Arg)には、内因性の摂食調節ペプチドのenterostatin(Val-Prp-Tyr-Pro-Arg)と同様に、コレステロール低下作用や、摂食抑制作用が有ると言う。enterostatinには、抗鎮痛作用、抗健忘作用があるが、ペンタペプチド(Leu-Pro-Tyr-Pro-Arg)には、それらの作用は存在しないと言う.

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