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97年11月15日:ジャイアン激写作戦



 ドラエもんの漫画で,ジャイアンが歌うと,まわりのみんなが脳味噌が腐るようなリアクションをしていますよね。誇張表現とも言えるジャイアンリサイタルでののび太達の表情。マンガだけの世界かと思っていたら、よもやここスイスで、その気持ちが分かるとは思いませんでした。

 その後、ジャイアンの素顔が知りたい!とのmailが殺到!本当に困りました。なんとか皆さんにお見せしたくとも、どうやって撮ればいいのか? 妻と二人でいろいろと考えました。 では、冒頭の写真、どうやって撮ったか?そのいきさつを説明しましょう。

「ジャイアンをどうしたら撮れるんだろう?こっそりかなぁ?」
「いくらジャイアンと言っても管理人だから、こっそり撮ってそれが万一ばれたらやはり気まずいよね」
「じゃあ、どうやって堂々と撮ろうか?」
「ジャイアンが出没しそうな場所と時刻っていつかなぁ」
「やっぱり、犬の散歩の時かなぁ」
「でも、うちらも四六時中見張っているわけには行かないし・・・(ジャイアンをストーカーしてどうする!)」
「いつ、散歩してるんだろう・・・夕方とか?」
「でも、変だよね。散歩しているときに「写真撮ってもいいですか?」って言うのも・・」
「・・・・・」
「そういえば、先週土曜日、Renensの朝市で犬を連れてぶらぶらしてたよ」
「そっかー!朝市の雑踏にまぎれてなら何気なく撮れちゃうかも!」
「よし!じゃあ、朝市に賭けよう!」
「今週の土曜日は早起きして、買い物がてらジャイアン激写作戦だね!」
「うん、市場の雰囲気を撮しに行って、たまたまジャイアンが写っていた、ってことだね」
・・・ということで土曜日の朝市の時間の犬の散歩の時間を狙う事に決定!土曜日を待ちました。



 土曜日になりました。快晴です。どきどきしながら朝市に行きました。にぎやかです。小さい常設ステージでは地元のどこぞのおやじがアコーディオンを弾きながら歌っています。
「どこかな?」
「いないね」
決して大きくない朝市です。一目見ればジャイアンがいないことはすぐ判ります。
「これは、からぶりだったかなぁ」
すると、遠くのお店の前に一匹の犬がぽつねんと座っているのが見えました。
「あっ! あの犬。似てない?」
まだ、ジャイアンの犬の特徴をつかんでいない頃だったので、とにかく近づいて店の前を通りながら、店の中を覗いてみました。
(いた!)
ジャイアンは肉屋の中で店のおやじと話し込んでいました。無言で目を合わせながらガッツポーズ。
しめしめと思いながら、通り過ぎてから振り返り、もう一度肉屋を通るときに、こっそりシャッターを押しました。 デジカメなのですぐに見ることが出来ます。
「やったー!撮ったぞ!」
「できばえはどうだろう?」
「・・・・・」
「・・だめだー! 店の中が暗くて露出不足だ!」
「・・・・・」
「どうしようか?」
「とにかくジャイアンが外に出てから考えよう」
ということで、ともかく、少し離れたところから店から出てくるのを待つことにしました。
しかし、待てど暮らせどさっぱり出てきません。
「長話してるね」
「よもや、次回リサイタルの相談ではあるまいな・・」
待つこと10分、ジャイアンがようやく店から出てきました。
(よし!)
と、思いきや、ジャイアンは市場の外の方に歩いていってしまいました。
「だめだー、今日はむりかなぁ」
仕方がないので、朝市で我々は買い物を始めました。



一通り市場で買い物を済ませそうになったところで・・・・
はっとみるとジャイアンが目の前に!
「ボっ、ボンジュール」
「ボンジュール、☆○▲×!○☆▲(何を言ったか判らないがべらべらしゃべられた)」
そして、そのまま過ぎ去ろうとしています。
(ちょっとまって!)
とっさに、なんとか写真を撮ってもらいたいような素振りをしながらカメラを渡して、我々二人を撮ってもらうことにしました。
ジャイアンやたらニコニコして、「やれ左に寄れ」だとか「くっつけ」だとか指示してきます。
「パチ」
「パチ」
市場に来た周囲の客は、われわれ東洋人が珍しいのか、それともジャイアンがこの辺の顔なのか、じろじろ見られています。
「☆○▲×!○☆▲(何か言いながら・・・)パチ」
「パチ」
(おいおい、このおやじ、そんなにカメラが珍しいか?)
なにやら、無神経にやたら沢山シャッターを押しています。角度を変えて
「パチ」
結局、同じ様な写真を無造作に5枚撮られました。その辺のジャイアンの感覚も我々にはついては行けません。
カメラを渡されて、ジャイアンさっさと行ってしまおうとしました。
(まてまて、おやじ! まだ本題がのこってる!)
そこでひるむことは出来ません。すかさず!
「一緒に撮りませんかー?」みたいなことを告げてなんとかジャイアンを引き留めて、我々と一緒にジャイアンを撮影することに成功しました。(冒頭の写真はトリミングしています)
あのジャイアン、カメラ映りは随分研究しているようで、突然りりしい顔に豹変したのでびっくりしました。
(普段の顔が欲しいのに・・)
ジャイアンは周りにいた人に何やら声をかけながらニコニコしていました。

こうして、この写真は撮られたのでした。



数日して、再びジャイアンの犬の散歩の時に出くわしました。
にこにこしながら「☆○▲×!○☆▲」
(ん?)分からない顔をしたら、さかんに「フォト、フォト」言ってきました。(ははあ、「写真はどうなった?」ってことか)
ちょっと、後ろめたさを感じながらも
「デジカメだからパソコンでしか見られない」
のような事情をなんとか説明したら、ジャイアン少し寂しい顔をしていました。  (おしまい)


PS. ちなみにジャイアン、現在はカラオケを自粛しております。


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