1.研究内容
1−1.発表者:鈴木勇吉会員
1−2.テーマ:帽子製造業者の製品開発と販売戦略事例
1−3.発表要旨
1−3−1.はじめに
今回は小規模な帽子製造業者であるが、果敢に製品開発を行い、販売戦略を持って努力している姿を取り上げ紹介する。
1−3−2.業界のあらまし
(1)メーカーの分類は、@下請け生産型、A開発型と2分される。
(2)労働集約型産業であり、技術革新、オートメーションの遅れもあり、生産性向上の面で問題を抱えている。
(3)顧客動向は、@ファッション性、A機能性の重視、Bアクセサリーとしての婦人帽子で、同社はAを重視している。
(4)海外からの影響は、タイ、中国を中心とした東南アジア製品の、輸入、海外製品の影響を様々な形で受けている。
1−3−3.企業概要と売上高等の推移(H13/9:第49期)
創業:昭和9年2月
設立:昭和27年12月
資本金:300万円
業種:帽子製造卸、
代表者年齢:59歳(2代目、先代に子供が無く使用人で夫婦養子となった。)
人員:7名(代表者家族2名、従業員5名)。
(万円) H8/9 H9/9 H10/9 H11/9 H12/9 H13/9 売上高 7,583 7,216 7,469 8,145 8,129 9,348 売上総利益 2,574 2,498 2,508 3,027 3,332 4,099 経常利益 86 △114 38 371 804 934
1−3−4.創業から社長就任まで
先代が学生帽の下請け業者として創業。後スキー帽、野球帽等色々手掛け、先代死後平成3年社長就任。
1−3−5.商品開発への取り組み(商品見本、OHP等で豊富な資料類で説明された。)
社長は研究熱心で作業工程改善、新製品開発に取り組む職人。アウトドア分野の帽子の研究開発、製品化に挑戦し自社ブランド確立、
サイズ調整できる帽子、ゴアテックス使用許可、折り畳んでも復元力ある形状記憶合金使用帽子(実用新案)、立体メッシュ汗とりテープ(特許申請中)等。
約10年程前から年間予算100万円の研究開発費(試作研究)設定、当初未消化年もあったが継続結果とし成果を上げた。
1−3−6.販売戦略の実践
平成10年3月から新技術新製品開発助成を受けた「サイズ調整可能な帽子」をスポーツグッズ業界に売り込み、その後アウトドアー分野製品としての展開も進行中。
1−3−7.新たなる挑戦として通信販売業界へ(平成10年8月から)
K社の春号検討会議に照準を定め販売戦略、生産体制を整えたが受注できず。
その反省をもとにその後S社とコンタクト等の結果、通販雑誌掲載が実現できその反響、効果に驚いた。
平成11年9月期は売上、利益共向上。
報告者:東海林SL
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