1.研究内容
1−1.発表者:近藤 隆先生
1−2.テーマ:IPS(Ideal Production System)「理想目標管理システム」
1−3.発表要旨
1−3−1.はじめに
A社のの資材部門で'98/6〜'01/3、IPS活動がコストダウンのため展開された。今回はこの内容、体験等を報告する。
1−3−2.IPSとは
元々TDK(株)のコストダウンからスタートした、急激な売価の低下、国内産業の空洞化等に対して生き残りを目指すための活動である。
IPSはこの活動を体系的にまとめたものである。
1−3−3.IPSの特長
目標がトップダウンで決められ、活動は工場全体の組織的活動として進め、プロセス全体を見渡し、部分最適から全体最適を目指す。
標準原価を設計値の原価でなく理想目標原価にする。遠い未来(あるべき姿)から発想する右発想で、目標コストは現在の延長でなく理想値を追及する。
単にコストダウンを進めるための手法でなく、右発想の思想をベースに具体的なコストダウン活動の仕組みを提示する。
1−3−4.IPSの考え方
(1)4つの概念、あるべき姿として
@理念:稼働率・歩留まり=100%、人員=0人
A理想:制約条件を許容した形で工場のあるべき姿は何か
B経営戦略コスト:理想達成時の売価想定から工場として確保すべき利益率を経営戦略的な意志決定の結果として設定
C理想工場コスト:右発想からBとすりあわせ決定、がある。
(2)IPSの進め方
@理念、理想、経営戦略コストから、理想な工場コストを設定
A具体的な活動目標の中期目標に展開
BAの実現のため各工程・製品毎の目標、改善策を提示し活動
C実績を毎月管理、と進める。
1−3−5.実施しての反省点等(資材部門での3年間)
(1)部分最適から全体最適への切り替えが、部門間の制約が多さ、部門間の方針の違いで難しい。どうしても資材主導となって工場全体と行かなかった。
(2)活動の進捗管理は、LANのロータスノーツ上で各部門のものがすぐに集計で全体が見られ有効だった。
(3)殆どの部品の加工は協力工場、社内は組立のみ。協力工場も100%取引でないので、コストの内訳をオープンにすることが難しかった。
報告者:東海林SL
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