1.研究内容
1−1.発表者:芳武 章 会員
1−2.テーマ:製油所におけるコスト削減・効率化活動
1−3.発表要旨
1−3−1.はじめに 日本の石油産業を概観して現状と課題をまず見、続いてM精油所(昭和36年5月16日創業、
原油処理量23万バーレル/日(36,500kl/日):日本の5%、敷地153万u、
従業員545名(平成14年9月1日現在))におけるコスト削減・効率化活動について紹介された。
1−3−2.日本の石油産業の概観 現状と課題
世界の原油生産量は6,400万バレル/日、内OPEC分は38%で減少している。
日本の精製用原油輸入量400万バレル/で全世界分の6%、他に電力会社などの原油の生炊き用がある。
石油精製・元売りの企業数は25社(従業員2.2万人)、製油所は33製油所ここ数年で3個所減少したが稼働率80%でまだ多い。
SSは53,700箇所ピーク時('94)対比6,700箇所減。長期エネルギー需給見通しで供給は天然ガス、原子力、新エネルギーが増加し
石油は減少の方向。課題のひとつである高い中東依存度への対応として、石油備蓄は現在160日分、内民間に70日分が課せられている。
これも元々90日分あったが金利負担等で下がって来ている。規制緩和として「安定供給の確保」と共に市場原理に基づく 「効率的供給」の実現が目的で'96「特石法」の廃止、'01「石油業法」の廃止が実施された。
規制緩和への対応として、
精製・元売の再編(→4グループ)と再編後のコスト削減・効率化
製品の相互融通の拡大
輸送手段や油槽所の共同利用
SSの業態の多様化等が図られている。
1−3−3.製油所のおける製造工程と生産計画の概要
製造工程を一般製造工程と対比させると、
原料調達:原料輸入→加工:精製→組立:製品化→出荷:出荷となり、精製:蒸留、改質、分解、脱流の部分が非常に大きい。
生産計画では中期計画:3〜5年で主に設備投資の判断、年間計画に次ぐ4半期計画で主に原油調達が図られる。
これはこのリードタイムが2〜3ヶ月かかるためで、システムとしてはLPモデルで原油の選択と製造計画を一度で作る。
1−3−4.製油所におけるコスト削減・効率化活動
@WAVE21活動と意識・風土改革への取り組みとAコスト削減・効率化の枠組みがある。
@ではプラント専門コンサルタントの指摘により収益改善のための意識・風土改革として、
階層別オフサイトミーティングを実施し、後半にいたり前向きな意見が出る様になった。
WAVE21は21世紀に向けた新経営品質向上プログラムとしてシックスシグマ手法を応用し、
効率、環境・安全、品質に対する製油所全体の活動を対象として'01〜'03を対象に推進中である。
Aではコスト削減(経費)としてRBDM手法("補修の箇所の選択と集中"を見極めるための手法)を使用し、
小トラブル削減として運転現場の9ワーキングチーム活動により2000年の小トラブル数(6,000件/年)を
毎年半減の目標に掲げ実績を重ねている等がある。
報告者:東海林SL
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