1.研究内容
1−1.発表者:野本 満雄 会員
1−2.テーマ:大手企業における最近の資材行政と中小製造業の対応策
1−3.発表要旨内容
(1)資材調達が過去に脚光をあびたのは、オイルショックのときと為替が80¥/$台の2回である。
現在は、日産の行動を契機として、社外からの調達品の見直しが始まり、第3のブームの時期である。
(2)資材調達は、要求部門、調達部門、受入検査部門の3権分立が基本である。中小企業でも専任を置く必要がある。
(3)革新的な購買を行うには、次の点を考慮した柔軟な対策が必要である。
@集中・共同購買:スケールメリットを享受できる。
最近は、共同購買(同業、異業種、地域、グローバル)でみるべき成果が上がっている。
企業の基幹である購買を他人に任せる不安をどう克服するかがキーとなる。
A開発購買:開発の段階で、資材のコストダウンを行う。
機能購買を強化し、設計に購買の情報を伝える。
B取引先の再編と選別強化:内外作区分方針の明確化と取引先選別・育成が重要である。
従来の下請協力会は解散した企業が大部分である。
下請は体質強化とセールスポイント(コアコンピタンス)を育成せねば生き残れない。
C「生産改革」に合せた調達力:生産改革(小ロット、短納期、多スペック)に対応した仕入れ体制作りが必要になる。
SCMの構築、モジュール発注/ユニット発注などを推進できる体制を構築する。
Dインターネット調達:インターネットの活用で、購買業務の効率化と非生産財(調達品の20%)のコストダウンはできる。
n対nの Market Exchange は、品質保証の問題があり、あまり進展していない。
Eグリーン調達:自社のエコ管理システムに合致した(包装のないなど)調達、特定物質の入っていない調達、
環境に配慮した会社からの調達、が必要である。
F遵法(危機管理):取引先の倒産が最大の問題である。
1−4.質疑応答
(1)下請企業の購買でのコストダウン推進策は?→親会社から材料が指定されているような場合は難しい面が多い。
4つの点で改善の余地を検討する。
@調達経路(自己、代行、有償支給、無償支給)
A内外作区分(付加価値をみて選別する)
B担当者の教育(危機感を持たせる)
Cトップ自らの交渉(トップの意識が重要)である。
(2)提案型営業成功のポイントは?→提案には、他社比較などのデータをつける。
セールスマンは仕事に精通しており、購入先が困っている事に対する提案を行う。
納入に際しては、最初の価格が重要であり、高価格だと次の注文はない。
報告者:小山SL
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