1.研究内容
1−1.発表者:野島 新也会員
1−2.テーマ:「ベトナムにおける工場建設について」
1−3.発表要旨
今回の発表は、F社の海外進出を候補地の検討から実際の立ち上げを実施した経験をもとに発表された。
@ 海外工場については、一昨年の12月に中国、昨年の1月にベトナムを訪問し、検討に入った。6月ごろ、ベトナムへの進出に決定し、諸手続きに入り、9月には設備を日本から移設した。
A 上海郊外の湖洲とベトナムのハノイ近郊を候補に、立地、工業団地の特徴・条件、税制、人件費、その他の利点・欠点を比較した。税制、人件費ではベトナムの方が圧倒的に有利である。
B ベトナムの利点としては、廉価な人件費、緻密で優秀な国民性、対日感情良好などで、反面、インフラの未整備や法整備の遅れ等の問題点もある。
C 国際会計、ベトナム会計に極めて忠実で、棚卸ひとつとっても現実離れしているほど細かく、極めて厳格に実施している。
D 入金の使途を詳細まで明確にしないと銀行から引き出せないなど窮屈な面も多い。
E 派遣する日本人の税金を含めた人件費増加分を考えれば、単純に現地の人の人件費だけでは判断できない。トータルで20〜25%でしか安くならない。ベトナム人100人に対し日本人1人まで持っていく必要がある。
F ベトナムは大乗仏教の国で、テト休暇には家族全員でお参りに行くなど信心は厚い。性格的にも律儀な面が強い。カルチャへとしては気に入っている。
G 将来は、中国での部品調達、ベトナムでの研磨・組立、日本での出荷という形も考えている。
報告者:田中SL
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