"テクノWING"工場施設見学会」に参加して

 残暑厳しい9月18日、城西支会生産問題研究会は他支会の参加者を含め総勢17名でテクノWINGの見学会を行いました。
当日は京浜急行糀谷駅前に9時30分に集合、糀谷商店街を通り抜け歩くこと約15分、めざすテクノWINGに到着しました。
 テクノWING(正式名称:大田区立本羽田二丁目第二工場アパート)は、47社が参加する工業団地と聞いていましたが、その外観はまるでマンションであり、中でものづくりが行われているとは思えない佇まいでした.(工場棟の横に入居者企業用住宅7階建28戸が併設されています)。
 大田区でも従来は、生産環境と生活環境は分離すべきという考えで工場集合化事業が行われ、公害発生型工場を中心に集団で臨海埋立地(城南島等)へ移転しました。その後、内陸部では工場数の減少とともにその跡地がマンション等に利用され、引き続き操業を続けている工場と住民との間で騒音・振動といった問題が発生しています。
 この問題を解決すべく、大田区の基本的技術産業の維持と発展、産業集積の活性化を目指し住工調和環境整備事業の一環として、一部国からの補助を受けて平成12年に建設されたのが、テクノWINGです。
 都市における産業立地環境整備のモデルケースとして、年間1,000名もの視察があるとのことです。
 現在は48ユニットに47社の企業が入居し操業中ですが、入居時に大型プレスなどもあり、建物の騒音対策が行届いており、見学中も大きな物音一つしない素晴らしい環境でした。又、工場棟には、荷物用として6t積みのエレベーターも設置してあり、車のまま物品の入出庫が行えるよう各階の廊下の幅が広く取ってありました。周りの町工場と比べて全てに余裕があり、近隣の住民に遠慮をせずに自由に生産活動が行える環境が整っているように感じました。
 入居3年が経過し管理組合を中心に異業種交流グループの立上げやホームページづくりも行われ、ネットワークを活かした共同受注も増えつつあります。
 工場使用料が市場の約5割程度といったメリットもあり入居期限は最大12年ですが、その間にしっかりと基盤を固め巣立っていく企業が出るものと期待されます。

今回は午前中だけの見学会であり、12時に糀谷駅にて、それぞれ午後からの仕事に向け解散しました。これまでのような見学会後の懇親会も楽しいものですが、忙しい診断士にとって短時間の見学会もまた有意義だなと感じた1日でした。

報告者:高嶋

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