1.研究内容
1−1.発表者:谷口 糺会員
1−2.テーマ:精密機械メーカーの生産技術発展事例
1−3.はじめに
     今回の発表は、精密機械メーカーへの勤務経験に加え、50周年誌、決算報告書、新聞等の情報を基に、時代毎の新製品等の
    トピックスをまじえ5年から10年単位での生産技術の発展状況を発表された。
1−4.内容
     部品加工の内製化の取り組みから自動化・能率化の追及、更には自動機化・専用機化への発展段階と進化していく中、
    組立も当初の仕上げ・組立面では1個合わせの手作りであったものが、図面管理での公差の記入等により嵌合へと発展。
    部品加工・本体組立へのコンベア化の進展につながっていった。
     検査・品質面では図面公差を用いられるようになって限界ゲージシステムができるようになり、抜き取り検査・検査作業標準
    導入、QC学習会などを経て品質管理委員会設置等を設け電子部品の導入増加を受けて信頼性管理の開始へとつながる。
     開発から量産までの体制も試作部門の独立等を経て生産前検討体制つくりが出来上がってきた。

    カメラから事務機へと多角化するにいたり加工面では金属加工では無人化へと進化し、高精度化・省力化、自働化へと進化。
    カメラ本体へも自働組み立て機が導入されるようになっていった。
    現在では、組み立て面では、作業のムダ・スペースのムダ排除などものづくりを追及するセル生産方式が全面的に採用されている。
    部品面では、切削の系列化・自働化からプラスティック化へと変化。型・成形技術の開発が進化する。
    その後生産体制も、製品事業部制がスタートし国内製造拠点が急増、QCの小集団活動からZD運動へ、生産革新システムへと
    取り組みが発展、無駄の排除と見える管理への展開となった。現在も生産革新システムは発展中であり、ワールドワードへ展開
    されている。
     いろいろな生産技術、開発技術が垂直統合され、部品の開発センター設置等実用化開発が進展していった。

    生産工場群の再編(1事業部1工場は無理)を経て生産のグローバル化へと進展。市場対応型の海外進出からコスト対応型への
    進出へ変化した。
    
    企業文化が生産革新へつつながっている。すなわち従業員と経営側の信頼関係が強いこと。また下の意見がよく通ること等があった。


報告者:井手上SL

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