1.研究内容
1−1.発表者:小山 武夫会員
1−2.テーマ:「診断事例に見る中小製造業のものづくり」
・ 資料A3−10枚。2004年度版中小企業白書、診断協会の診断事例280例(重複1事例3件程度あり合計では700事例程度)を分析された。
2−2−1主な内容
・ 中小企業白書に見る経営革新の方向では、商品開発の事例が近年増加している。
中小企業の改善方向ではソフト的要素が大きくなってきている
・ ニューサービスとして白書よりNTTタウンページに新設された業種分析では、2000年に新設された業種はものづくりに関係した業種が多いが、
近年ではソフト的要素が大きい業種に変化してきている。
・ ニューサービス事業者の市場参入成功要因では、独自技術がないと成功しずらいことがわかる。
・ 市場参入時の障壁は、新規参入と従来事業では変わらず、人、モノ、金が障壁となっている。
・ 業種・分野別診断事例・ 生産システムの診断事例は、業種では精密加工プレス加工が多く、
内容では工程合理化、コストダウンが多い。レイアウト改善や5S等。
中小企業のコストダウンはゲリラ戦型経営で、独自技術を持って変えて行くことが必要。
・ 品質管理で成功している企業、成長するニッチを探し、顧客から聴き、学ぶこと、顧客データを使って、作用、製品、サービスを設計するか。
・ 生産方式の評価は、@生産管理、A原価管理、B品質管理、C物流管理を見る。
・ 製品開発の診断事例は、種がきちんとしていないと中々うまくいかないことが多い。
・ 製品に見る収益力の評価は、@市場競争力、A製品の市場発展性、B用途開発、C取引先への提案力を見る。
・ 人材活用の診断事例は、内容は業績評価システム、賃金体系整備が多い。
・ 制度未定着、未整備の会社が多く成果主義を取り入れる企業が多い。
・ 人材活用の評価は、@経営に関する取組み、A柔軟・機動的な組織、B人事・雇用制度を見る。
・ 中小企業経営者の7つの特徴。
@声がでかい、A夢がでかい、Bいつも前向き、C溢れるような好奇心のかたまり、D謙虚である、E話がユーモラスだ、Fおだてるのがうまい。
・ 情報化の診断事例は、ITシステムに関する内容が多く導入検討に対するコンサル機会がある。
・ 情報化の評価は、@生産、A事務、B設計、C情報管理を見る。
・ 中小企業のITの8分野、
@連絡・通信、Ae-ビジネス、Bデータベース、Cインターネットの利便性、D監視・管理、EゲームIT、
FNC化、MC化、CAD化、CAM化、三次元造形、G公平公正IT
・ 新分野進出の診断事例は、新製品開発との重複。
・ 新分野進出(創業)の評価は、@事業領域の選択と事業内容の決定、Aマーケティング戦略、B資金計画と調達計画、C実行計画を見る。
・ マーケティング診断事例は、業種は食品が多く、内容は顧客満足教育、下請けから独立が多い。
・ マーケティングの評価は、@営業力、A商品・サービス、B市場設定、C顧客を見る。
・ 中国脅威論を避ける日本に合う技術(日本の深い蓄積が生かせる分野)と合わない技術(安さを最大の武器にする分野)とに分けて見た場合、
この先日本に合う技術とは、@高級な製品、A高度な部品、B総合力の発揮、Cソルーション、D環境への対応などがある。
・ 中小企業経営の8つの要諦、@人を採用する、A人を育てる、B新しい若者を採用する、C新分野への展開、新技術の研究開発に挑戦し続ける D情報化に取り組む、E異業種交流、産学官連携を活用する、F公的制度を利用する、G夢とロマンを持って経営する。
・ 中小企業の問題解決には、
@人材育成(職務の拡大、能力賃金制度、権限の委譲)、
Aプロセス改革(リエンジニアリング、ベンチマーキング、全社的品質管理)の二方向があり
推進パワーとして経営者のリーダーシップや、継続的改善、モニタリングと評価が必要である。
報告者:井手上SL
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