1.研究内容
1−1.発表者   鈴木 勇吉 会員
1−2.テーマ 「雨具とバッグの商品開発・販売戦略の事例」 
1−2−1.主な内容  講師は台東区商工相談員としての豊富な指導事例の中から商品開発・販売戦略の事例について話をされた。

1.受け継がれた開発の歴史(ホワイトローズ物語) 
 (1)会社概要 資本金1000万円、従業員 9名、業種 総合雨具(雨具のデパート)インテリア雑貨
   享保6年(1721年)煙草商として創業、煙草の梱包材である油紙を活用して雨具商となる。
   創業以来10代に渡って承継されている。戦後ビニール傘を世界に先駆けて開発、全国に販路を拡大した。
 (2)商品開発の事例 
  (ア) カテール(選挙用ジャンボクリアアンブレラ) みのもんた朝ズバやトレビの泉で紹介され人気が高い。
  (イ) クッキングシート ツルツルつるりん 焦げ付かず繰り返し使用でき環境ホルモンが発生しない。
     発売時に特許侵害で訴えられ最高裁まで争った。約1年で勝訴したがその間敗訴した場合のリスクがあり積極的に販売出来なかった。
     訴訟相手に対する最初の対応の拙さが大きく影響をした。
     最近の環境への意識の高まりから生協等を通じて主婦へ販売が期待できるのではとの意見があった。
  (ウ) ものとりアンブレラ 撮影大臣 ネット販売のための商品撮影に有効な商品であり、Y社から販売予定。
 (3)新商品開発の取り組み方 季節や天候・景気に左右されない食に絡んでいるものへ展開したい。

2.ブランド戦略に賭けた下請けからの脱皮  
 (1)会社概要 資本金1000万円、従業員 7名、業種 カバン・袋物製造卸
   昭和57年革製品が好きでものづくりが好きな社長がカバン製造を始める。問屋からの注文仕事を請け製造していたが平成7年に撤退、
   自社ブランドによる通信販売と小売直売方式を始める。
 (2)営業の経緯と経営改善への取り組み 
  (ア) 平成9年 「コンピュータミシンによる個別モノグラム入れシステム」で区の新技術・新製品開発助成制度に応募 ソフト購入費用の1/2の補助を受けた。
  (イ) 雑誌通信販売が好調 思い出ランドセル(裁断での考慮:キズが命、幼い日の記憶)、犬印ブリーフケース(清水由貴子さんの起用が成功)、10年日記カバー
  (ウ) 平成10年 区の工業集積地域活性化事業:オリジナルブランド育成事業に応募 工房ショップ等
 (3)販売戦略の見直し 
  高付加価値販売に方向転換 雑誌等による通販や卸売の見直しを行い、インターネット販売や小売りを強化し、製造小売りに徹することとした。
  ネット販売時のクレームには、ユーザーが納得するまで対応することでブランドイメージを守っている。

3.その他の優良企業  T社(八潮市) 歯車の専業メーカーであり、カテーテル用の超小型歯車等を生産している。
  放電加工機約20台保有し設備投資にも積極的であり、従業員への教育が行き届いており5Sが徹底されている。


報告者:高島 SL

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