1.研究内容

1−1.発表者   小山 武夫 会員

1−2.テーマ 「品質管理システムの革新と進化」(TQC、ISO9000、シックスシグマ) 

1−2−1.主な内容

(1)品質管理とは

JISZ8101は「買い手の要求に合った品質の品物又サービスを経済的に作り出すための手段の体系」

TQC、TQM、QCサークル、QC手法(QC七つの道具、新QC七つの道具)がある。

QCは現状の改善を目的とする手法で、現状を否定するような大胆な発想が生まれにくい、また細かいことを指摘する

習慣がつくことがあり、「木を見て森を見ず」のような思考法に偏る傾向がある。

・MBAの理論より現場の成功体験が重要

   あなたは真の付加価値のある仕事をしているか

 「形を変えるか、質を変える」が真の付加価値である。製品検査は真の付加価値のある仕事をしているか?

   検査は付加価値を生まない。発生原因を分析し改善に結びついて価値を生む。

   設計の真の付加価値は「夢」を形に変えること

   お客様の心を変えることが営業の真の付加価値

   工場長や管理部門は何を変えているのか

・TQCの3本柱

  (ア)方針管理(職制の活動)

  (イ)QCサークル(自主活動)

  ()日常管理(職制下の活動)

・QC手法の活用(問題点)品質は工程で作りこめ

  (ア)QC手法の勉強だけで、現場で使ってみない。

  (イ)QCサークル活動で使ってみない。 

  (ウ)QC手法を使いこなすための訓練を上司やスタッフが行っていない

(2)ISO9000の問題点(本来当てはいけない姿であり、決めたことを守るから決めたことを変えるが必要)

  (ア)企業が顧客に対して物事が悪くなるような行動を促進

  (イ)検査による品質は品質ではない

  (ウ)規定された手順書とそれによる統制

  (エ)典型的な導入方法は企業業績の部分最適化

  (オ)ISO9000は、審査員のISO9000の解釈に頼りすぎている 

   *審査員は気付きを与えることしか出来ない。

  品質マネジメントの8原則

  ・顧客志向・リーダーシップ・要員の参画・プロセスアプローチ・管理システムのシステムアプローチ

・継続的改善・事実に即した意思決定アプローチ・供給者との互恵関係

(3)シックスシグマ

   バラツキに着目した手法、

   プロセスの改善を行う手法

   経営に対するインパクトとお客様の声を重視する手法である。

   5段階測定実施モデル

    1:測定対象の選定、
    
    2:実施に当たっての測定対象定義、
    
    3:データ・ソースの特定、
    
    4:収集/サンプリング計画の準備
    
    5:測定の実施と改良

 SIPOCプロセス・モデル

  サプライヤー(Supplier)
 
  インプット(Input)

  プロセス(Process)

  アウトプット(Output)

  カストマー(Customer)

(4)ISO9000、TQC、シックスシグマは道具でありいかに活用するかで決まる。各手法で一長一短ある。

(5)その他意見

   QCは人事には使ってはいけない。(何がこるかわからない時代であり平均から外れた人を排除することは問題)

   決めたことを守る仕組みから決めたことを変える仕組みへ進化することが必要

   品質管理の6つの誤解

    ・品質管理とは検査を厳重にすることである

    ・品質管理とは難しい統計学である

    ・品質管理とは標準化のことである

    ・品質管理は品質管理課の仕事である

  ・品質管理は工場に任せて置けばよい

  ・以上のことよりだから私には関係ない

 との間違った考えを持った人が多い。 

 派遣社員やパート社員が多くなった現在では今にあった品質管理のやり方を考えなければならない。

 




報告者:井手上 SL

2007年度研究会実績に戻る